見出し画像

2022/11/12 インタビューと吉見ツアー

9:30 post にて起床

洗濯をしにコインランドリーへ。

11:30 post にもどる

遅い朝食をとり部屋の片づけをしつつ、のんびりと午後のインタビューにむけて準備をする。

13:00 Eさんインタビュー@北本

Eさんに車で拾ってもらい、北本市内にある作業場の一軒家へ。屋根に上ってインタビューをさせてもらう。裏には畑が広がっていて、その奥には山が見える。とても見晴らしがよく気持ちがいい。
現在大学生のEさんは、小学校高学年のころに母親に連れられてアトリエハウスに通っていたそうだ。その頃の話を聞かせてもらう。改装に参加して壁を壊したこと、自分で撮った鳥の写真をアトリエハウスのフリーペーパーに掲載してもらったこと、日当たりの良い窓辺で漫画を読んだこと…。断片的だがじんわりと温度感が伝わってくる話だった。
アトリエハウスでの思い出のほかにも、今Eさんが取り組んでいることについてもいろいろとお話を伺う。彼は現在大学の探検部に所属し、北本をはじめとした埼玉近辺の生物調査をはじめ、北本で採取できる粘土をつかった土器をつくったり、長野まで足をのばして黒曜石の採取をしたりと、かなりアクティブに活動しているそうだ。興味関心のむくままに突き進んできた話を聞くのは、混沌としているが熱を帯びていて面白い。あと10年くらい時間が経てば、自分の活動を整理して話せるようになるかもと言っていた。
録音/録画を止めた後も屋根の上で小一時間ほど話す。その後室内で自分でつくった鳥のはく製、拾ってきた動物の骨、サンゴの欠片などなど、様々な品をみせてもらう。机の上に広げられたそれらはかつて生きていたものたちの残骸にすぎない。しかしどれも丁寧に保管されていて、彼にとっては宝物であることが伝わってくる。

15:30 吉見ツアー

そのままEさんの車に乗せてもらい、隣町吉見のおもしろスポットを巡る。個人的に気になっていた「吉見百穴」やその近くの「ポンポン山」などに連れて行ってもらう。


現代アートとは縁遠い場所だが、どこも古くから言い伝えがあり、その土地の暮らしに影響を与えてきた場所だ。別世界とつながっているような不思議な迫力があった。
手で触るだけでぽろぽろと崩れる柔らかい岩肌、本来の生息地からは程遠い場所に生えている苔、急に現れる岩山、Eさんの話を聞いていると自然のディテールに目が行くようになる。

今までインタビューをしてきた人たちは、まちづくりや文化にまつわる活動を生業にしている人が多く、そうした活動や人の流れの作り方、働き方についての解像度がとても高いお話を聞いてきた。
しかし今日Eさんと街を巡ってみて感じたのは、言葉を話さないものたちが語る情報の豊かさだ。地形、地質、植生、動物たちの生息範囲や痕跡、そこから導き出されるその土地の特徴や人々の暮らし、自然との付き合い方、派生した伝承などなど。街をひも解くレイヤーは本当に様々だなあと思う。
すっかり日が暮れた北本に戻り解散。次は一緒に土器を作る約束をした。

18:00 post に戻る

一息ついて、東京にもどる支度をする。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?