シャチサマ2022、本当に、本当に楽しかった?

さて、柚姫の部屋でのシャチサマ感想戦も終了したのでオタクの欲目を抜きにした忌憚なき意見をつらつら綴ろう。

二年越し、久々の野外という事もあって絶対に盛り上がると思っていたシャチサマ2022ははっきりいってあまり面白くないライブだった。
終わった後、余韻よりも「TEAM SHACHIのライブスキルならもっと楽しくできるはずなのに何故?」という疑問のほうが強く残ったのを覚えている。

要因はいくつがあるがまず花道の使い方が良くなかった。花道は大会場においては後ろへのアピールに使えるが大阪野音は決して大きな会場ではないし構造上後ろからでもしっかりステージが見える。
まあ花道分の客席は埋まるので見栄えはするかもしれないが…それよりなにより花道の使い方が下手だった。

メンバーが先端に集まって固まってのパフォーマンスが多すぎるのだ。そのせいで花道を使っているのに一つ一つのパフォが小さくこじんまりとなる上、前方半分の客には何が起こってるのがが見えない。その間、ブラス民ならまだしも名も知らないダンサーを延々と見ないといけなかったのはなかなか辛い。

花道でも全方向を向いてのそれが多ければまだマシだったが不思議と4人ともが先端で固まる。何故もっと360度へのアピールをしないだろう?野音の花道だと狭いから?

TEAMSHACHIの魅力は一人一人は小さく細い女の子でもライブになると大きく見えるようなパワーを放つ部分なのにそれを閉じ込めてしまったような印象で単純に見せ方が下手だなと感じた。

もう一点はやっぱりセットリストのつまらなさだ。
セトリ構成は客の感情をどう動かしていくかという点で重要な部分だと思うのだが「ここでこの曲をやって客にどういう反応を求めていたんだ?どういう流れを作りたいんだ?」という瞬間が多かった。

マンネリ予防にここでこう来るか。というハズしも確かに必要だがシャチサマではずっとハズされてるような気持ち悪さがあった。一例を出せば「ノッてけめんそーれ」をあのタイミングでやる事にどんな意味を持ってやってるのかが全く見えない。そもそもマンネリ防止ならまずOEOEOを切ってしかるべきでは…
セトリもメンバーが考えているのだとしたらもっと周りが修整すべきと思うし主体性を持って仕事をすることと何もかもを自分たちでやる。というのはまた違うと思う。

あえてキラーチューンを外してくるのもよく分からない。STARTやBURNING〜など野外映えする絶対盛り上がる曲たちがあるのに何故そこを外し変な曲を持ってくるのか?その意図が見えない。
※サマラバはまあこのタイミングでしか出来ないし未だしゃちほこ時代の幻影を追いかけている層にはこの部分だけはウケていたので分からないではないのだが。

その結果、シャチサマのコンセプトが見えないまま終わってしまった。「コンセプトがないハチャメチャさがコンセプトだ!」というならそれこそキラーチューンてんこ盛りでただただ盛り上げれば良いのにそれもしないので疑問符がついて回る。

過去にTEAM SHACHIのライブに行った事がある人は今回のシャチサマに対して少なからず「まあ久々の野外は良かったけどいつもはもっともっと楽しいし始めて来た人にはこんなのがシャチの基準値とは思ってほしくない」と感じたのではないだろうか。自分もそうだ。

何というか、今回のように「私達、色々考えてますよ。手法凝らしてますよ」ってやるたびにTEAMSHACHIの本来の魅力が薄まっていく気がしてしまう。

変に散らばらず、固まらず、四人がステージに並んで人気曲を精一杯歌うだけで少なくとも今回のシャチサマよりもずっと魅力的なライブになると思うしもっとストレートにやっていいのになって言いたい。それだけパワーのあるグループだと思うので。

自分はオタクやメンバーへの承認欲求を満たすためのダラダラ褒めちぎりブログなんて書くつもりもないのでそういうのを期待して不快になったタフ民がいたら申し訳ない笑
どうぞ記憶から消してくれればいい。

ただTEAMSHACHIの魅力を知っているだけにこんなつまんないのが本来の姿じゃないんだよ。本当に心の底から楽しくしてくれるグループなんだ。って事が言いたかったのです。

あと今回、結構お客さんの層が名古屋や東京とは違うな。と感じたのでもしかして始めての人も多かったのかも。なら改めて言いたい。いつものシャチはもっと凄いので是非またライブに来てくださいね。



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