そうだんドットミーをクローズしました。
2018年8月。
「キャリアのカウンセリング にお金を払わない」と言われていた当時。
今でこそ有料の相談サービスはある程度当たり前になってきたが、当時私がそうだんドットミーを始めた時は周囲の方々から
「伸びるわけがない」「1万円でもお金を払うなんてありえない」
そう言われていた。
前職で大手エージェントに勤務していた私は、仕事で悩んだ時のソリューションが「転職」ということしかない日本の現場に疑問を抱いていた。たくさん悩んだ結果、現職に自信を持ってとどまることも起業することも、フリーランスになることも、副業することもいいはずなのに。
利用者は「無料」であるからこそ、「転職」をしないと発生しない料金形態。現状の人材マーケットにおけるあり方を考えていた。
バイアスの掛からないアドバイスはどこにいけばしてもらえるのか。
自分自身もそう思ったからこそ、同様に考えている人は一定存在するのではないか。そう考えて2週間で100名以上の方にTwitterで無料10分相談を実施した。その結果、「引き続きお金を払って相談したい」という方が1割程度存在した。
それを踏まえ、投資家に相談し、リリースすることになったのがそうだんドットミーだった。
当時はWixというノーコードで作れるサイトにLINE@を貼り付けてグーグルフォームで申し込みをお願いする、という本当に簡素なものだったけど、あっという間に数百人の方からの申し込みがあった。
その後数ヶ月やってみたけれど、「ユーザーさんは本当に満たされているのだろうか?」「変化できているのだろうか?」という疑問を抱き、リアルイベントを開催した。
その際に感じた、自分で作ったサービスへの違和感を表したnoteはこちら。ユーザーさんにお金を払ってご利用頂いているにも関わらず、本質的な課題を解決できないって意味があるのだろうか。
そう思い、私が電話もメッセもし放題で張り付くのでやってみませんか?と声をかけたのがゲキサポの前身。
結局そのユーザーさんは30社近く落ちていたけれど、金井との面談を繰り返す2ヶ月の中で1社受けて1社受かった。
本人の強みは何で、何が課題だったのかがわかったと前に進んでいった。
その姿をみていて、結局は起業家が作りたいものを作るのはただのこちら側のエゴで、顧客が気づいていないけれど本当に必要としているものを作り、磨き続けることにしか価値がないんだなと改めて思った。
私としては、そうだんドットミーは私をスタートアップの世界に連れてきてくれたきっかけとなるサービスであり、”キャリアカウンセリング ”という真面目で堅そうなイメージを”ちょっとポップに身近に感じられる”ものとして考えを変えてくれたサービスなので感謝している。
だからこそ、その思いを忘れずに、本気で向き合い、ユーザーさんの人生の分岐点になれるサービスに力を注ぎ拡大していきたいと思う。
皆様本当にありがとうございました。泣