迷子と学習能力

私の祖父の戦時中の戦友が

豊川稲荷の近くで定食屋をしているということで(たぶん今は営業してない)

小さい頃は正月明けに豊川稲荷に行き、そこの定食屋で昼御飯を食べるのが

祖父が元気なうちは続いた。

正月の時期に出店もあり賑わう豊川稲荷で

小学校低学年の私は

昔から余所見する子だったので

家族とはぐれてしまいパニックになった。

当時毎回駐車する場所は境内の横あたりで

真正面からいつも入らないパターン。

そして本堂のメインの道ともう一本横に道があるので

そこを勘違いして見失ってしまった。


その後に何とか再会できたけど

家族とはぐれるというのは

こんなに絶望的な気分になるのだと思った。

土地勘の無い場所で独りぼっち。

そういう恐怖心が強烈に刻まれたけれど


その後の人生で

知らない道は

とりあえず行けそうなら進んでみて道を覚えるという

謎の精神が私に身に付いた。



つまり私はとりあえずやってみて

間違ったらそれで覚えるタイプだということを。


そして遠い昔に間違えた道を

また間違えてから

そういえばここ間違えた道だと

思い出すことも。

そして将来ボケたら遠い所まで徘徊する気もする。

とりあえず行ってみるだろうから。

ボケないことをただ祈る。








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