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仲間外れを作ろうとする子の深層心理


大概の学校で、仲間はずれは起こる。

なぜだろうか。

それは、以下のような理由が考えられる。

①他者より優位に立ちたい。
②自分のグループをより自分にとって都合の良いものにしたい。

①他者より優位に立ちたい

これは、競争意識が極端に高かったり、自己肯定感が低いもの、自分に自信がないものが起こしやすい。

グループにいる子を仲間外れにすることで、相対的に自分の地位を高く見せようとするのだ。

そんなちっぽけな理由でグループから外されてしまった子はたまらないと思うが、小中高生というのは我々が思っている以上に自分の欲に執着しており、他者を蹴落とすことを厭わない。

特に小学校や中学1年頃は、まだ相手の気持ちを考えた行動をとることができない子が多いため、そういった問題が多発する。

非常に残念な話だが、能力的にできないのである。

実際に教師に叱られたり、自分が仲間外れの対象になったりしてようやく気づく。

そして中学校半ば〜高校生にかけて少しずつ減少していく傾向にある。

自分に自信がないとしても、他者を蹴落とすのではなく、どうやったら自分自身で解決しようとできるか模索する行動意欲を育むことが大切である。

② 自分のグループをより自分にとって都合の良いものにしたい。

このパターンがおそらく一番多く、「あの子の〇〇なところが好きじゃない。」「なんか波長が合わない」と言った理由で、仲間外れにされる場合もある。

この場合は、上記のように言い出す子が1.2人、その他の子達は、自分が追い出される対象になるのが嫌なため、仕方なく同調するといった構図になる。

自分の意思がなく、権力や地位がある子だったり、多数派に合わせるという、日本独特の同調圧力に基づいた行動原理である。

こういう子たちは大人になっても同じようにグループでの行動を好み、味方や仲間をつくろうと必死になる。

そして異質性のある者を見つけては嫌がらせをしたり、グループから追い出したりするという行動を取る。

こういう子たちには自分が正しいと思う道を選べるようになり、他者の考えを認める多様性の考え方を育まなければならない。

同調圧力によりお互いの足を引っ張り合う集団が誕生しないように、学生の頃の教育が重要となる。

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