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英検ってとった方が良い?本当のところを教員が解説!

「英検はとっても無駄。」「英検取るならTOEICとった方が良い」

そんな話を最近よく耳にします。

お子さんを育てているご家庭で、英検をとっても無駄なのか、取らなくても良いのか疑問に思われている方も多いと思います。

本日は、お子さんが英検を取るべきかどうか解説していきます。

迷われていた方、必見です。

結論から言うと英検を受けるメリットや必要性は”あります”。

以下ではその理由や条件を解説していきます。


1. 英語テストの入り口として最適

まず、英検は英語テストの「入り口」として重要な役割を果たしてくれます。

例えばサッカー選手を目指している子供がいたとして、いきなりプロテストを受けることはありませんよね。

プロの下部組織のチームの入団テストを受けたり、強豪の学校への試験を受けて、そこで修行しながらプロを目指していくはずです。

英語も一緒です。

まずは簡単なテストから受けていくべきです。

そしてその簡単なテストとして一番王道なのが英検です。

英語テストの入り口として、大事な役割を担ってくれているのです。

英検は5級から始まります。5級は中学の初め頃のレベル感なので、多くの人が受けることができますし、小学生でもそれなりに対策すれば合格できます。

合格した成功体験をもとに、どんどんステップアップすれば、高校生や社会人になる頃にはそれなりに英語の実力がついているでしょう。

決して無駄ではありませんよ。

2. 就職活動時にそれなりに評価される

就職活動の時に英語レベルを判断する材料としてまず挙げられるのが、TOEICやTOEFLです。

正直に言うと、英検はこれら2つ、特にTOEICよりは評価対象としては扱われないでしょう。

しかし、だからと言って、「無駄」と言うことは全くありません。

多くの会社等の試験の募集要項に、「英検準一級」もしくは「TOEIC730点以上」と書かれているのです。

つまり、英検も十分に評価対象として機能していることになります。

探せば多くの会社がこのような文言を出していますが、実は我々教員の試験でも書いてあります。

英語教員になる場合には、上記のどちらかがあれば試験の優遇制度がある自治体もあるのです。

教員になる上で、非常に効果的ですね。

注意しなければいけない点は、「英検二級」を条件にしている会社や自治体は極端に少ないと言うことです。

英検二級は高校卒業レベルと規定されているので、それを持っていても企業はなかなか振り向いてくれません。

大学在学時に、ぜひ準一級をとっておきたいですね。

3. 大学入試で優遇制度がある

センター試験から共通テストに変わり、大学入試にも大きく変化がみられています。

大学入試で、英検やTOEICの到達レベルに応じて、英語の得点の優遇制度があるのです。

現在この優遇制度は多くの大学が採用していますが、有名なところで言うと、広島大学は英語検定試験のB2レベル(CEFRベース)で共通テスト英語200点をみなし満点すると発表しています。

岡山大学も、英検1級などC1レベルで共通テスト英語に加えて2次試験の英語をみなし満点(医学科だと500点満点)する予定です。

めちゃくちゃ役立ってますね。

決して無駄と一言で切り捨てることは出来なさそうです。


いかがでしたでしょうか。
英検は、TOEICに比べると「日本だけの資格」と思われがちですが、無駄ということは一切ありません。

何より、英語学習のスタートとしてとても重要な役割を担ってくれています。

積極的に活用しましょう。

それではまた明日!


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