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【公文(くもん)やるべき?】詰め込みと批判される公文式の【実際の効果】

はいこんにちは!ポジティブ先生です🔥
最近、公文をやるべきかという話を保護者さんからたくさん質問されます。

公文は圧倒的な演習量のプリント教材が魅力的ですが、
一方で「考える力は育たない」などと批判されています。

本日は、そんな公文式について、私の見解を余すところなくお話ししようと思います。
皆さんが公文を始めるかどうかの判断の一助となれば幸いです。

こちらが私のプロフィールです。

・一浪して「国立難関大」に進学
・大学院の研究科を主席で修了し、奨学金211万の全額免除をもらう。
・毎年倍率15倍の教員採用試験を一発合格
・公立高校の正規教員
・現在、偏差値70越えの私立中高教員
・英検準一級保有(専門は英語ではないです。)

こんな感じです。それでは、公文式の解説に移りましょう!


1. 公文式のメリット

まずは公文式のメリットについてです。
なんと言っても、圧倒的な量を誇る演習プリントです。

各分野についての問題を、生徒が「解くことに慣れる」ほどの量のプリントが用意されています。
1つ1つの問題はさほど難しくないので、大量に問題を解き、ゲームをクリアしていく感覚でどんどん取り組めるのが良いところです。

「問題を解くことが面白い!」という感じでどんどん進められる子は、中学の内容、高校の内容、そして大学の内容まで網羅されているため、ほぼ終わりなく解き進めることができます。

小学校の内容を完璧にしたい子は、小学校の内容まで、そして中学校の内容を完璧にしたいなら、中学まで、どこまでも極めたいなら、解き続けることができます。
非常に「その子に合った」問題演習ができると言えます。

続いて2つ目は、解くスピードが、かなり早くなります。

受験に臨む上で、「演習量」は非常に大事です。
受験では各分野の最初の問題はある程度簡単に設定されていますから、公文でしっかりやっていれば、その問題はすんなり解けるはずです。

しかし、演習量が十分でなく、基本的な問題から考えて立ち止まっていては、問題を解くスピードが遅くなります。

人間は、お腹が空くとご飯を食べますし、水を飲みたいと思ったら、コップに水を注ぎます。
これらの動作は、いちいち考えなくてもすぐに行動として実行できます。
スポーツのいろんな動きなんかもそうですね。

これは、問題についても同じです。
「この問題はこう解く。」というのが体に染み付いていれば、それだけ瞬時に手が動いていきます。
スムーズに解き始めることができるため、問題を解く時間はかなり短くなります。
他の人よりも早く回答を終えることができるのです。

つまり「演習量」をしっかりこなすことで、全体の回答スピードも上がっていくというメリットもあるのです。

また、考える力がつかないという噂がよく立ちますが、これは半分正解で半分間違いです。

まず、公文式のスタンスはどんどん問題を解くことです。じっくり考える必要がある問題ばかりでは、次の問題に行くまでに時間がかかってしまい、公文のスタンスからずれます。だから敢えてそうしていないのでしょう。

また、ある程度考える問題であれば、それなりに登場します。
算数だと文章題も用意されているため、考える力がつかないというのは、言い過ぎかもしれません。

ただ、半分正解としたのは、やはり難関中学などで出るような難問・奇問は少ないです。その点については以下のデメリットで解説します。

2. 公文式のデメリット

1つ目は、難関校の中学受験、高校受験には向いていないということです。
公文式はあくまで各分野の「易しい問題」〜「ちょっと考える問題」がメインとなります。

そういった問題を解くスピードは格段に上がりますが、立ち止まってじっくり考えるような問題はあまりありません。

上述しましたが、そのような問題は、「どんどん解いて体に染み付ける公文式」のスタンスには合わないのです。

したがって、難関校でよく見られる「難問・奇問」は、進学塾などでしっかりと時間をかけて対応した方が良いです。

難関中学への進学を望むご家庭は、小学4年生以降は進学塾での勉強に専念されるご家庭が多いです。

ただ、難関校でも解くスピードというのは非常に大事です。
小学校3年生くらいまでは公文式でしっかりと演習を積むというのが、理想的な流れかもしれません。

2つ目は、講師の方の実力次第で大きく成果に差が出るということです。
公文は基本的に、教材開発に最も力を入れているので、講師の実力は、大手予備校や、中学受験専門塾などに比べると平均的には劣ります。

もちろん中には実力のある講師もいますが、そうでない講師に当たってしまった場合、きちんと理解できるかが非常に心配です。

ある程度理解力のある子どもなら、教材の質が高いので大丈夫かと思いますが、丁寧な説明や解説が必要なお子様については、個別指導塾などの丁寧さが売りの塾の方が向いているかもしれません。

質問してもわからなかった場合、そして聞いた先生が怖かった場合、子どもは「分かったふり」をするようになります。もしくは、分からなくても「聞かない」ようになります。
そうなると教育的に非常によくないです。

お子様に合った教育の場所を選びましょう。

3. 月謝

月謝は、何教科を選択するかによって変わってきます。
下の表は、1教科を受講する場合の月謝の一覧です。

公文の月謝一覧

1教科だけなら、通塾するよりもかなり安いですが、3科目以上やるとなると通常の塾くらいの値段になってしまいます。また、参考書が1冊1000~2000円程度で売れていることを考えると、簡単な問題の演習は自分でできるという子のご家庭には少々高いと言えるかもしれません。
先ほどのメリットとデメリットを比較し、検討してみてください。

さて、以上で公文のメリット、デメリットを簡単ですがまとめさせていただきました。

私のおすすめとしては、
・難関中学を受験をするなら小学3年生まで。→4年生からは進学塾。
・中学受験をしないなら小学6年生まで。→極めたい教科がある場合は高校受験の勉強に入るまで

このようにすると良いかと思います。

では、お子様にとって最も良い選択ができるように願っています。


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