あなたの「その褒め方」は間違っているかも ♯2
その褒め方は間違っているかもしれない!
昨今の子育てにおいては、「褒めること」を大切にしている傾向があります。
昭和や平成初期の頃のように、「厳しく躾けて育てる」と言う方針をとるご家庭はかなり減ったように思います。
それよりも、子供たちの個性を大切にして、できるだけやる気やモチベーションが維持するように、「褒めて伸ばしていく」スタイルが取られるようになってきました。
これはご家庭の子育てでも、教育現場でも同じです。
教育現場でもまた、「叱る」よりも「褒める」ことに重きをおいて、個性を尊重した教育を実施していくことに偏り出しています。
しかし、この褒めると言う行為。
意外と難しいところもあり、単純に褒めていても、子供の成長につながらない場合が多々あります。
はっきり言います。
やってはいけない褒め方と言うものがあります。
これらのような褒め方をしている方は、気をつけたほうが良いです。
お子さんが想定外の成長を遂げるかもしれません。
前回は、「やってはダメな褒め方その①」として、
「とりあえず褒める」をあげさせてもらいました。
子どもが何かをした時、とりあえず褒めていた人は何か気づきがあったのではないでしょうか。
昨日の記事にご関心がある方は、こちらからご覧いただけます。
皆さんのお役に立てれば幸いです。
2. やってはダメな褒め方その②「結果を褒める」
さて、今回お伝えしたいやってはいけない褒め方は、
「結果を褒める」と言うことです。
えっ、、結果を褒めてはいけないの?
大会で良い成績を残した時や、勉強で良い成績を取った時に、褒めることがいけないことなの?
混乱された方も多いのではないかと思います。
しかし、結果を褒めることは、実は子供の成長にとってあまり良くないのです。
なぜでしょうか。
実は、結果を褒めることによって、
結果主義に陥る危険性があるのです。
結果主義とは、自分の評価がや存在価値が、結果によって決まると思い込んでしまうことです。
「親は僕が良い結果を残すとたくさん褒めてくれる。」
「ならもっと良い結果を出さないと」
「良い結果が全然出なかった。お父さんもお母さんも褒めてくれなかった。結果が出せない僕ってダメなやつなのかな。。。」
このような流れで、結果にばかり目を向けていると、子供達は結果にばかり価値を置くようになってしまいます。
これは非常にまずいことです。
なぜなら、結果を出せないと自分には価値がないと考えるようになってしまい、結果が出せないときに常に自己否定に陥ってしまうようになるからです。
そしてその考え方は大人になっても続き、その子の将来の子供にもこの結果主義のスタンスが受け継がれていってしまうでしょう。
これは「幸せ」とはなかなか考えられなさそうですね。
では、一体結果ではなく、何を褒めれば良いのでしょうか。
それは、過程です。
過程に目を向け、褒めてあげることこそが、親や先生がやるべきことです。
なぜ過程に目を向けることが大切なのでしょうか。
それは、過程こそがその子の頑張りそのものだからです。
どんなに頑張っても、結果がついてこないことは多々あります。
しかし、この「すごく頑張った」と言う過程は、誰にも変えることができません。
「今まで勉強を全くやってこなかった子が、この1週間は一日1時間やった。」
「結果は出なかったけど、そこで諦めるのではなくまた努力を継続した。」
「一日2時間の勉強を、1ヶ月続けている。これまでは2週間までしか続かなかったのに。」
このように過程は、きちんと子どもを見てあげれば褒めることができます。
結果に繋がらなくても、また努力を再度し始めたことを褒めてあげてください。
成功のためには、失敗はつきものです。
失敗の積み重ねが成功を呼ぶと言っても良いでしょう。
だから、成功、失敗といった結果だけで子どもを評価してはいけないのです。
そして、過程をうまく褒めるためには、
ビファーアフターに注目してください。
きちんとビフォーを見ていれば、アフターで行動様式が変わった時に、褒めてあげることができます。
子どもも、褒められて嬉しいと同時に「自分のことをよく見てくれている」と感じ、嬉しい気持ちになります。
過程を褒めることによって子供に良い影響を与えましょう。
いかがだったでしょうか。
皆さんのお役に立てれば幸いです。
それではまた明日!
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