MASAと、もうひとつの名前

「MASA」という名前を使ってインターネットに私が現れたのは1998年頃。最初に使ったのは後に行きつけになるチャットでだったと思いますが、あれから実に22年ほどが経ち、仕事や病院・役場、親戚関係なんかを除けば、本名よりこの「MASA」で呼ばれる事が多くなりました。

「MASA」の由来はといえば、言うまでもなく本名から。ここでの公表は控えますが、日本人にはよくある名前の一部です。
これだけハンドルネームのリアルへの浸透が起きている今、正直なところ「♰闇の末裔♰」とか「おち〇ぽハ〇太郎」とか、そういう勢いで付けなくて本当に良かったと思っております。

とは言いつつ、実は私にもひとつだけ、少し浮世離れした名前があります。それが「Ransire」または「ランサイワ」
その由来は中国に伝わる仙人として代表的な八仙のひとり。その正体は少年や青年、女性といった様々な伝承がある「藍采和」から……ではなく。

中学時代にラジオからその存在を知り、高校時代に買ってハマり、ファンサイトのチャットに入り浸って18歳頃から東京のオフ会にも出かけたほど、私のオタクとしての人格形成に相当踏み入った作品「メルティランサー」に登場するヒロインのひとり「サクヤ・ランサイワ」から。
聖アーカネスト寺院の司祭にして惑星サンクストゥ出身の宇宙人、しかして外見は18歳(公式)の少女で声は岩男潤子さん。
ちなみに先述した中国の仙人のくだりは、彼女の姓の由来になります。元ネタの元ネタなのです。デビルマンのキャラから名前を取ったJanne Da Arcみたいな感じです。

これをどこで使っていたかといえば、主にネットゲーム関係。一番使ったのはRagnarok Online。あの世界観で「MASA」という名前はどうにも浮いてしまいそうで、それっぽい名前を考えた結果でした。
当時は日本語が使えなかったので「ランサイワ」は使えず、しかし英語でどう書くかもわからないので、ファイア→fireならサイワ→sireで通るかな、みたいな、そんなでした。多分間違ってます。

Ragnarok Onlineでは後にギルドに所属して、毎日IRCチャットで駄弁り、オフ会に出たりもしたので、未だにそこ由来で知り合った人からは「ランさん」と呼ばれます。滅多に会いませんけど。

「Ransire」を初めて付けたのが2002年頃。今でも新しくゲームを始めるとき、「MASA」が馴染まなければ割と悩まずに「ランサイワ」になります。
必要に迫られてとりあえずつけた名前ですが、意外に気に入っているのかもしれません。

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