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【DCCR】2-1-1_DCCRモデルのワークフロー

DCCRモデルの基本的なワークフローについて説明します。
ここでDCCRモデルとはデータシート、設定シート、計算シート、結果シートの4つに分けるシート構造の考え方でした。これによりシートを計算過程に沿って、かつシートを操作目的レベルに分解することで、シート構造をシンプルに保つことができるというものです。
DCCRモデルを実際に使用する際には、シート構造を検討してから作成することになります。その時のワークフローは次の通りとなります。

  1. まず出力したいデータを確認します。

  2. 次にそのデータを作るのに必要な情報を集めます。

  3. 集めたデータをそれぞれシートを作成し、データシートに格納します。

  4. 最終出力を見越して計算過程を検討し、計算目的ごとにシートを分割して計算式を実装します。

  5. 最終的に必要な出力形式に合わせて、結果シートを整えます

このようなステップを踏むことにより得られるメリットは3つあります。
まずは最終的に出力したいデータを確認し、どのようなデータが必要で、そのデータがどのような形で得られるかを整理することで、効率よく計算シートを作成できるという点が上げられます。
次のメリットとして計算目的ごとにシートを分割することで、計算過程の検討をシンプルに行えるという点があります。
そして結果シートは最後に作成することで、計算シートの実装がどう変化しようともやり直す手間がなくなります。

これらのステップで特に重要な点としては最終的な出力結果から始めて、使用するデータを整理するところから始めるということが上げられます。
皆さんは気が付いた処理からデータを集めて作り出すことが多いのではないでしょうか。その結果、後から実装しようとしていたことの複雑さに気が付き、計算式の作り直しや、ミスを取り繕うために複雑な仕組みになってしまうということになってしまう場合があります。
計算過程は自由に変更できますが、出力結果を得るために必要なデータは変わりません。そのため、まずはどのようなデータを利用するかをベースに考えた方がスムーズに実装することができます。

以上のことからDCCRモデルは最終出力からExcelファイルの全体間を掴んだ後に、詳細な実装を行うというワークフローになっています。次に各ステップの詳細を確認していきます。

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