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【DCCR】2-1-5_シート名と色、並び順を工夫することで構造が分かりやすくなる

計算シートの説明の中で、シート名は操作内容を元にしたシート名をシンプルに付ける必要があることを説明しました。この理由はシート内での操作を複雑にしすぎているかを測る指標となるほか、実際にそのシートで何をしているかが分かるようになるからです。
このためDCCRモデルにおいてシートの名称というのは、シート管理上重要なポイントです。

まずそのシートはどのような操作目的なのかをシンプルに命名する必要があります。これは計算シートだけでなくデータシート、設定シート、結果シートの全てにおいて名前を付けます。
こうすることでシート名を見るだけで大まかな計算の流れを掴めるようになります。

次にそのシートの分類がDCCRのどれに当たるのかを、シート名の先頭に付けます。
例えば顧客一覧を入れたデータシートであれば『データ_顧客一覧』とします。顧客一覧に追加するデータを設定する設定シートであれば『設定_追加顧客』とします。計算シートも同様に『計算_新規顧客ID付与』となり、結果シートも『結果_システム取込データ』とすることで目的をしっかり伝えることができます。
シートの分類は一定のルールで省略してDt, Cnf, Cal, Resなどとしても良いでしょう。

またシートの名称だけでなく、タブの色も付けるとさらに分かりやすくなります。お勧めの色はデータシートを赤、設定シートをオレンジ、計算シートを青、結果シートを緑色にすることです。
こすると名称の接頭辞だけで種類を判断するとなると、シート数が多い場合に分かりにくくなってしまうことを回避できます。

最後にシートは計算過程に沿って並べます。まず計算過程の大枠として最初にデータがあり、次に設定があり、計算があって、最後に結果シートがあります。そのためまずはシートの種類ごとに並ぶこととなります。
同じシートの種類の中では、そのデータシートや設定シートについては、よりベースとなっているものから左側に並べ、計算シートも計算の流れもしくは、同列であればよりメインとなる計算を左側に並べると分かりやすくなります。

以上のことから、DCCRモデルにおいてシート構造をより分かりやすくする手段として、シート名とタブの色、そして順番にも気を使うことができます。
こういった整理を自然とできるようになると、Excelを効率よく活用できることに繋がり、より分かりやすいExcelファイルになるのに加え、実装スピードも上がり、Excelファイルの再利用性も高めることができます。

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