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たかあしクラブ誕生秘話 ・・・なぜに「たかあし」

 みなさんこんばんわ。たかあしクラブのぽっせです。

 たかあしクラブは、「子どもが主体」となって過ごすことができる居場所をつくろうという思いで、埼玉県東松山市で放課後と学校休業日に活動をしています。

 私たちの団体の名前は、「たかあしクラブ」です。
 「たかはし」じゃないです。

 この名前にもちゃんと由来があります。
 立ち上げた人が高橋さんじゃないです。

 今回は、たかあしクラブの由来について、書いていこうと思います。

たかあしクラブの由来

 結論から言うと、たかあしクラブの「たかあし」はタカアシガニから来ています。

 ・・・いきなりネタバレしましたがこの決まるまでの経緯に、私たちの言う「子どもが主体」のヒントがあるように思うのです。
では、経緯を話していきたいと思います。

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たかあしクラブになるまで。。

 ところでみなさん、タカアシガニって知っていますよね。それはいったいどこで知りましたか? 本物って見たことはありますか?.......

 2月の後半、私たちの団体の名前を決めることになり、立ち上げメンバーとその子どもたち(今はたかあしクラブで生き生きと活動している2人です)で、名前を出し合いました。

「あおぞら」
「にじいろ」
「くもっ子」
「どどめ!」

だったかな・・・大人たちが思い思いのアイデアを発言する中で、子ども達二人が手を挙げました。

「せーの!たかあし!」
「タカアシガニのたかあし!」

 子ども達は本物のタカアシガニを見たことがないはずです。きっと何かの機会に知ったのでしょう。話を聞いたのか、絵本で見たのか・・・。

 大事な団体名ですから、子どもが出した名前だからって、おいそれと決めるわけにはいきません。それぞれ、アイデアを出した人たちが、プレゼンを行います。
 「私の考えた名前はこんなに素敵!」と大アピール合戦。子ども達2人も大人に負けじと自分の言葉を使って一生懸命プレゼンしました。

 ・・・そして、投票。

 投票結果は僅差で「たかあし」に決まりました。
 子ども達のプレゼンの中で、身振りを交えて訴えた
「タカアシガニって、とっても大きいんだ。ぼくたちも大きくなりたい!」という思いは、そこにいた人たちみんなで共有しました。
 そして、大人たちからは、「英語でカニってさ、crabだよね! たかあしクラブって、そのまんまだけど、子ども達の思いもストレートにのるんじゃない?!」とか「タカアシガニって、脱皮をして大きくなるんだよね。私たちも古い殻を取り払い、大きく成長していこうよ!」とかという声が上がり、最後は全員で「たかあしクラブ」とすることに決めました。

決して言いなりにはならない

 この「たかあしクラブ」の名前の決め方は、私たちが考えている「子どもが主体」ということをよく表しています。
 私たちが考える「子どもが主体」は決して「子どもがしたいことをやらせてあげる」「子どもの意見に従う」ということではありません。重要なことは、子どもも大人も一人の人間であり、対等であるということです。

 具体的に考えていきます。

 「子どものしたいことをやらせてあげる」って、主導権が大人にありますね。否定形にするとわかりやすいです。「やらせてあげない」。子どもがしたいことに対して、やらせてあげる・あげないと判断しているのは大人ですから、これは大人が主導権を持っています。「大人が主体」ですね。

 では、「子どもの意見に従う」はどうでしょう。子どもが言ったとおりにやるのですから、子どもに主導権があります。そして、子どもの意見に従うと子どもはやりたいことができるようになります。そう、一見これは「子どもが主体」で動いているように思えます。でもこれは「大人が主体」です。なぜなら、「子どもの意見に従う」と決めたのは大人だから。従うということは子どもの下につくということで、これはやっぱり大人の視点なんです。

 では、どうすればよいのか。それが、今回の「たかあしクラブ」の名前の決め方によく表れています。

 私たちは、プレゼンをしました。大人も子どもも同じ条件で、自分たちの言いたいことをそれぞれが意見し、自分の意見を大事にしながら人の話を聞きました。そうして、人の意見を否定はしませんでした。
 プレゼンをするということは、相手にわかるように伝えるということです。6歳の子どもにわかるように伝える必要があるのです。説諭ではなく説明ですから、自然と大人は子どもと同じ視線で話をすることになります。

 これがとても大事だと考えています。つまり、子どもも大人も同じ立ち位置でいること。

 大人と子どもは背も違うし、経験値も違います。だから、子どもと普通に話そうとすると、どうしても目線が高くなる。
 子どもは大人に伝えようと精一杯背伸びをして、自分の身の丈でできる限りを伝えようとします。それでも大人には届きません。だから、大人が子どもの目線まで下りないと、同じ目線で話すことができないんです。
 大人が子どもの位置まで降りてこられたとき、子どもは自分の意思を100%大人にぶつけることができると考えています。そして、その100%を同じ高さで聞き、大人は大人で考えたことを同じ位置で伝えます。そうすることで、子どもは自分で考えて、大人と対話をすることができるようになると、そう思っています。

 しかしこれは、大人にとっては結構骨の折れる作業だし、時間もかかります。この生活を親子でやり続けるのはとても大変だし、日々時間に追われている日常には難しいことだと思います。
 だからこそ、この「たかあしクラブ」では、この「子どもが主体」を一番大切にしています。せめて、私たちといる短い時間だけでも、本来の自分として成長をしていく時間を邪魔しないように、私たちは子ども達を見守っていきます。

 どうでしょうか。私たちが大事にしている「子どもが主体」って、何となくわかってもらえましたでしょうか。
 今後も、「子どもの主体」を主とした私たちが大切に思っていること、日常にあった出来事などを、記していきたいと思います。

 引き続き、よろしくお願いします。

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たかあしクラブ
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