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写真とカメラの話①

写真とカメラの話をしよう。
そうしよう。

自己紹介で写真と映像と専門学校講師をしている。と書いたのだが、もともとはただのカメラマン、フォトグラファーだった。この話はカメラマンを目指している人たちが何かの役に…たたないかもしれないけど、気が向いた方は読んでみても面白いと思う。

最初に仕事として写真業を意識したのは25歳くらいだったと思う。大学を出て、就職して退職して、フリーターのような生活をしていた時に、親に実家に連れ戻された。親からしてみれば「仕事もせずにフラフラして情けない」という事だったんだと思う。僕には僕の言い分もあったが、色々と事情もあって、とりあえず従うことにした。
実家でフリーターを続けながら就職活動をした。UターンとかIターンとかそんなフェアに顔を出したときに職種として「カメラマン」という文字を見つけたのが最初だったと記憶している。その時に気になった職種が「カメラマン」と「木こり」だったが、自分の中では同率一位。「木こり」を選んだ人生がどうなったのかは自分でも興味がある。

「カメラマン」の募集をしていたのはいわゆる写真館だった。今で言えばスタジオアリスが有名だが、探せば写真館は街に一つや二つはあると思う。
七五三や成人式の撮影をする場所と言えば分かりやすいだろうか。
上記の二つは割と写真館業務の中では認知されているのだが、写真館はもちろん他にも業務が存在する。
幼稚園や小学校の学校写真とウェディングの写真だ。
僕は自分が働き始めるまでそれらが写真館の仕事だとは知らなかった。
募集をしていた写真館は地元ではそれなりの規模で、そういった撮影ができるカメラマンを募集していた。僕が見つけたのはそんな募集だった。

実はその時、僕に写真の知識は全くなかった。知識が無かったどころか、興味すらなかった。単純に「カメラを操作してお金をもらえるなんていい仕事だなあ」と思っただけだった。
とは言え、どうせやるなら面白そうな仕事。という意気込みで何故か面接は突破し、就職することができた。
就職して、出社して、さあカメラを触れると思っていたら、僕に与えられたのは一台のマックだった。今思えば当然だが、写真の知識も技術もない素人に写真を任せる会社はないわけで。そしてそんなことにすら僕は気づかなかった訳だった。

どうやらその会社はカメラマンも足りていなかったようだったが、画像加工をする人員も足りていなかった。そして僕はそちらの要員の見習いとしてお試し採用をされたのだった。面接の際に「Photoshopが使えます」と言ったのが効いたようで、社長からは二週間で戦力になれとありがたいお言葉を頂戴した。なんてこった。

ここが僕のキャリアの始まりだった。
やばいぞ、写真とカメラの話をすると銘打って、写真もカメラも出てこないなんて。次回は出てくる(はず)ので、次回をお楽しみに。

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