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パズドラ8周年記念のイベントを振り返りレビュー

こんにちは。Nです。

言わずと知れたスマホアプリゲームのパイオニア「パズル&ドラゴンズ」。
大変おめでたいことに、2020年2月20日を以てサービス開始から8周年を迎えました。

というわけで今回の記事では、個人的な観点からパズドラの8周年イベントの内容をレビューしていきたいと思います。
多くのゲームが生まれては消えるスマホゲーム界隈において、8年もの間最前線を走り続けるパズドラ。そんな伝説的ゲームは一体他となにが違うのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
パズドラ流の「アニバーサリー」の内側を、皆さんに知っていただければ幸いです。

その1.魔法石プレゼント!

スマホゲームのイベントとしては定番の「課金アイテムプレゼント」。
しかし考えなしに配るだけではつまらないと思ったのか、8周年の今回は、なんと10日間に渡り、「ランダムで魔法石が8個or80個輩出されるガチャ」がログインボーナスとして配布されたぞ!

ここ1年ほど、重課金プレイヤーからもブーイングが上がるほどの極限ガチャラッシュを繰り返しているパズドラ運営だが、8周年という記念に際し唯のプレゼントにすらガチャを導入するという暴挙。
ちなみに以前パズドラ運営は「抽選で魔法石1000個プレゼント!」という企画で大顰蹙を買ったことがあります。まるで反省していない。

前回と異なり連続当選する仕様になった結果、3連続当選のラッキーマンが確認されている一方、「当たりの石が遅れて出てくる」というガチャ演出も相まってほとんどのプレイヤーが「無料で石もらえてラッキー!」ではなくハズレを引かされた落胆を10日間に渡り味わされる羽目に。1回当たりの最低値がガチャ1回のスタンダードである10個に足りない地味なケチぶりもポイント。

後日80個の当選に漏れたプレイヤー限定で追加の20個の魔法石が配布されましたが、それすら後述の「神器龍物語」ガチャの配信終了まで配布を渋るという謎の嫌がらせを披露。さすが王者パズドラ。最後までプレイヤーをコケにする姿勢には脱帽する他あるまい。

その2.新イベント「神器龍物語」!

パズドラオリジナルモンスターによる新規の期間限定イベント。

「物語」と名付けられたところからビジュアルノベル的要素を連想する方も多いと思われる上、事実パズドラには比較的最近の新要素として「ストーリーダンジョン」が追加されているのだが、現時点でこのイベントに関連するストーリーダンジョンは実装されていない。それどころかフレーバーテキストやバックストーリーといった物語性を匂わせる要素は何一つ公開されていない。

このようにコンセプトは常人にとって理解不能であろう代物だが、パズドラプレイヤーからすれば、結局のところこれまでのオリキャライベントとさして代わり映えしない、平たく言えば「いつもの」イベントである。
無償配布キャラはダンジョンボスもチケット配布も有り体に言って使えるものなら使ってみろ(笑)といった性能。ガチャモンスターは有能なキャラも多い一方、石を10個ふんだくっておいて露骨なハズレも混ざっている闇鍋仕様。加えて低レアリティモンスターのバリエーションを少なくすることで深追いしたプレイヤーに超絶ダブリ地獄を見せてくれる。こんなザマだがあくまでも「いつもの」であることに注意されたし。

何気にダンジョンBGMに(おそらく)初めてボーカルがついたが、なにを言っているのか1ミリも聞き取れなかったので燃えたりとかは全くしなかった。

その3.新フェス限&ゴッドフェス!

いわゆる定期ガチャイベント。ついでに新フェス限が1体貰えるメダルが1枚プレゼントされた。

2019年11月のメダル配布フェス限が実装段階で優秀だったのに対し、8周年の今回の追加キャラはどうにも性能面に中途半端さが目立つ。少なくとも私はまだ交換していない。主に「どれも特に欲しくないから」という理由で。

ちなみにこのガチャは1回魔法石10個だったのだが、これから程なくして1回魔法石8個のゴッドフェスが開催された。この期に及んでなぜライトユーザーに喧嘩を売りに行くのだろう。

その4.新ダンジョン・ラジエル降臨!

パズドラの周年イベントでは恒例としてボスがドロップする「降臨ダンジョン」が毎年実装されている。

配信に際し、直前の公式生放送でプロデューサーが
「新しい試み」「とても"楽しい"ダンジョンに仕上がったと思います」
と自らハードルを上げていたのだが、
しかしながら私がパズドラを始めた5年前以来、このプロデューサーの強気な発言が当てになった試しなど一度として無く、結論から言えば今回も歴史は繰り返された。

この「ラジエル降臨!」、19コンボ以上を決めなければボスに攻撃が通らない。当然ながら盤面内では14コンボが限界であり、アクティブスキルが使用禁止なので、ダンジョンの仕様として自動で降ってくる「コンボドロップ(消すと1コンボ加算)」を使って必要なコンボ数を稼ぐというのがコンセプトだ。

と、アイデアだけ見ればパズルゲーム的に普通に面白そうではある。
しかし、こういったアイデアを粗雑なブラッシュアップで台無しにしてきたのが信頼のパズドラクオリティ。

実際にプレイしてみると、肝心のコンボドロップがとにかく降ってこない。
盤面の8~9割消して1個も降ってこないとかザラにあるレベル。

その上でボス戦で与えられた猶予は4ターンしかないため、ちまちまとコンボドロップを溜め込んだり攻撃を2回に分けたりといった戦術は普通のパーティでは実質不可能。結果このダンジョンはドロップマネジメントスキル以前にコンボドロップが都合よく降ってくることを祈る運ゲーと化してしまった。
唯でさえこんな有様であるにも関わらず敵の妨害が実にえげつないのもポイントで、ボスは先制で盤面を4色陣に変え、さらにランダムで回復変換や回復目覚めを使ってくる。これによりパズルミスによる溜め込んだコンボドロップの消去を誘発してくるのだからたまらない。ボスは火力枠がないと倒しきれない程度には耐久力があるため、攻撃色を消されるリスクも有る回復変換は特に凶悪。

なによりこれほど面倒に作っておいて育成やモンスターの進化、レアモンスターの入手のために周回することが前提になっているダンジョンであるのが最高に頭が悪い。結果実装当日、つまり8周年目のその日に各所のパズドラコミュニティは特攻キャラ難民による怨嗟の声に満ち溢れる運びとなった。パズドラの仕様との噛み合わせまで含めて徹頭徹尾プレイヤーをイラつかせるという意味で実に完成度が高いダンジョンと言っていいだろう。

流石に運営も思うところがあったのか、3月のアップデートに際してコンボドロップの供給確率に上方修正が入ることが発表された。普段はやたらとフットワークが重く、原則事なかれ主義を貫いていることを思えば異例の対応である。しかしながらこれまでの失態によって、そもそも運営が以前からテストプレイをろくに行っていないことは半ば公然の事実であるため、今回の件に関しても単なる自業自得としか言いようがあるまい。

その5.「ミッキー&フレンズ」イベント

大絶賛バブル中の「鬼滅の刃」とコラボしたライバルに対抗したのか、誰も予想してなかった黒ネズミ参戦。
名目上はコラボではなくパズドラ本家のイベントという扱い。

ガチャモンスターはモンハンコラボキャラを虐殺する程度には優良キャラが揃っていたのだが、問題は同時に配信されたイベント専用ダンジョン「ミッキー&フレンズ フィーバー」。

「さすがにミッキーをボコボコにするのはマズイだろう」という裏事情が見えるこのダンジョンは、もともと「やたら集中力が必要で時間もかかるくせに結果が7割くらい運で決まる」というパズドラ屈指のクソダンジョン「ガチャドラフィーバー」のマイナーチェンジ。
事前にプロデューサーにより「これまでより遊びやすくなった」とTwitterで告知され、ゲーム内で「超かんたん爽快パズル」と喧伝されたその内容はといえば、

時間が短くなった代わりに99%結果が運で決まる唯の運ゲー

冗談抜きでどれだけ工夫を凝らそうが、本当に全てが運で決まるために張り合いがないことこの上なく、ドロップの種類が少ないせいでむしろコンボが組みづらいので逆に爽快感もない。ガチで落ちコンが大爆発するのを待つ以外にすることがない。
「つまらなさ」という観点ではおそらくパズドラの歴史で1,2を争う、正真正銘褒めるところがない究極の虚無ゲーである。しかもこんなのを色を変えただけの2回も開催するのだから正気ではない。
運営もその虚無性を理解していたのか、それとも本気でこれが喜ばれると思っているのか、総プレイヤー累計得点報酬を次から次へと追加し、加えてランダムでドロップする強モンスター「ミッキー&ミニー(クラシック)」のドロップ率を推定2%以下の超低確率に設定することで個人累計得点がカンストしてもなおダンジョンを遊ばせようと画策。
かくいう私も「ミッキー&ミニー(クラシック)」のために遊び続けたが、ようやく手に入ったのは140回目くらいだった。無論その間スタミナは全部これに突っ込んだし、遊んでいる間は募る虚しさと戦いながらひたすらスマホの画面を擦るだけの濃密な地獄の時間だった。そしてその後すぐに、2年ぶりくらいに寝込むレベルで体調を崩した。そのくらい只々ストレスだけが募るイベントだということである。最終的には報酬にガチャのレアモンスターが追加されたが、個人的には現金をもらって初めてトントンなレベル。というか実弾の可能性があるという意味ではパチンコにすら劣る代物。
ソースは覚えていないが、パチンコのフィーバーで興奮している人の知能は3歳児と同レベルにまで落ちていると聞いたことがある。はっきり言うが、このダンジョンを楽しんでいると言う事は、自分が3歳児にすら劣る知能であると言っているも同義であるということは肝に銘じるべきだろう。

その6.ストーリーダンジョン

11月に開催されたアンケートで決まった新作ストーリーダンジョンの情報がようやく解禁。ちなみに9月の終盤に2本目が追加されて以後、この記事が上がった現在に至るまでこれ以外のストーリーダンジョンは実装されていない。いくらなんでもやる気がなさすぎる。

そして肝心のこの新作についても、3月中の実装予定から、3月18日に延期が発表された。おそらくはコロナウィルスの関係だと思いたいが、如何せん運営のこれまでの所業のせいで3ヶ月待っても完成しなかったことに不安しか感じない。

その7.デビルメイクライ コラボ ……の続報

7周年で発表された、人気ゲームソフト「デビルメイクライ」とのコラボであるが、8周年の段階で「イラストは上がっている」程度の続報を発表。

ここまで引っ張ってついてくる原作ファンが一体どれだけいるのだろうか。商業的には完全にアウト案件であろう。

その8.派生アプリ「パズドラレーダー」大型アップデート

派生アプリなので載せようか迷ったが、せっかくなので紹介。
連動アプリ「パズドラレーダー」が3月の大型アップデートで「パズドラバトル」へとタイトル変更。位置情報アプリとしての機能はほぼ放置で、対戦ツールとして特化した内容に生まれ変わった。

実装前からeスポーツイベントの公式種目として選ばれるなど実績だけは華々しいが、3月23日、記念すべきアップデート後初開催のランクマッチにおいて、公認プロゲーマーがブチ切れるレベルの深刻な不具合が発生した模様。

いかがでしたでしょうか、今後もパズドラの動向から目が離せませんね!

Ver.01 2020/03/29 投稿

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