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沖縄戦から77年

こんにちは。
先日、6月23日は太平洋戦争中唯一の日本での戦争となった沖縄戦が終結してから77年になりました。

沖縄は日本で太平洋戦争中に唯一、決戦の場となった土地。
連合国軍が1945年4月2日に沖縄に上陸して2ヶ月半程度に渡り壮絶な戦争が繰り広げられました。

戦争とは一般的には軍人と軍人が戦うものでありますが、戦争の手伝いをさせられていた子供を含む多くの一般人が巻き込まれた戦争という点も相まって多大なる犠牲者が出た戦いでもありました。

上陸した米軍はおよそ55万人。対する日本軍は10万人。圧倒的な戦力差がある上に日本軍の中には急遽動員された「防衛隊」や「義勇隊」、そして学生で編成された「学徒隊」もありました。

沖縄の犠牲者を増やした要因に「集団自決」があります。
当時、日本では「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかし)めを受けず」、つまり捕虜になるくらいなら死を選べ、という考えが大切にされていました。住民が米軍に投降することも許されなかったのです。

軍人が「自決を命じた」ということについては、はっきり分かってはいません。

1945年8月15日に終戦を迎え、日本はGHQの占領下に置かれることになります。1952年のサンフランシスコ講和条約で、日本は国際復帰を果たしますが、沖縄が日本に復帰したのは1972年。およそ20年の歳月を要しました。今年は沖縄が日本に復帰してからちょうど50年の節目でもあります。

しかし、いまだに多くの地中に埋まった遺骨が存在すると言われ、不発弾も残存します。そういう意味では戦争の爪痕はいまだ残っていると言っても良いでしょう。

沖縄は日本の中でも特異な戦後を迎えてきたと言っても良いかと思います。

日本の米軍基地の70%が沖縄にあります。

これはこの戦争の歴史の延長戦にあります。
戦後の東京裁判や戦争に対する見方はさまざまなです。

しかし、私たちはこの戦争の記憶を風化させることがあってはならないことです。一般住民を巻き込んで戦われた沖縄戦は戦争が見境なく人命を奪うことを示しています。

戦争の本当の恐怖を知る人がどんどん減っていくなか、この沖縄戦の体験を伝承して、日本人こそが世界に真の平和を訴える国家であってほしいと願います。

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