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日本の学校教育は何を目指しているのか

こんにちは。

タイトルを考えていたら、NHKの番組のようなタイトルになっていました💦

ただ、これは前提として知っている必要があると感じています。

日本の義務教育がスタートしたのは明治。
そして戦後に現在の形に整備されていくわけですが、国家が制度づけている教育というのは、その時々の国にとって、都合のいい形になっています。

戦中であれば、日本という国家への忠誠心。
これが最もわかりやすいものかと思いますが、学校教育を通じて、日本のために命を賭す美徳が語られてきた時代と言えます。

戦後は一転して、GHQの方針などもあり、反戦思想の広まり、保守界隈では「自虐史観」などとも言われますが、戦中とは180度教育が変わり、当時の学生世代が国に対して不信感を抱く契機にもなりました。

一方で、日本は戦後大きく経済重視にシフトしていきます。
ここで特に強くなったのが学歴社会です。

もともと東京帝国大学、今の東京大学が官僚を養成するエリート学校として存在していましたが、戦後は別の記事でも書いた通り、企業が支える企業社会が日本では主流となり、いい会社に入るために、いい学校にいくという考え方が大勢を占めます。

受験戦争は加熱し、より良い企業に入ることがより良い人生を送ることに直結していたわけです。

では現在の令和の世の中はどうなのか?
グローバル化、高齢社会がキーワードになると思います。

日本の企業、特に好景気を支えたのは製造業です。
輸出産業の発展によって、日本の好景気は支えられてきました。

また人口が増えていた時代は国内の需要も伸びました。

しかし、ソ連の崩壊による冷戦の終結、そこから始まるアメリカを基軸としたグローバル化の始まり、そしてインターネットの普及は世界での市場競争を生み出し、日本企業もここに飲み込まれていきました。

企業はこれまでのやり方では成長を期待できなくなり、グローバルで戦わなくてはいけない。世界の安価な労働市場と戦うためにコスト削減は至上命題になりました。

このようなうねりの中で、日本はさらに高齢社会を迎えます。
平均寿命の伸びは定年退職後のセカンドライフの期間を大きく伸ばしました。つまり、企業を去った後にどう生きるかをプランニングしなくてはならなくなりました。

このように社会が目まぐるしく変わる中で、なかなか変化できないのが学校教育だと思っています。

学校教育の基本的なスタンスは「企業で働く労働者を育成すること」と言う価値観だと考えています。これは昭和の時代であれば、豊かになるために必須のことだったと思いますが、前述の通り、現在はそれでは乗り切れない現実が待ち構えていると言わざるを得ないと思っています。

少なくとも学校の今後すべきことは「多様な選択肢を与えること」だと思います。国語や数学などの基礎教育も必要ですが、さらに多様な働き方の提示、例えば、会社員、事業経営、フリーランスなど様々な働き方があることを若いうちから教えることが、生き方の多様性を与えることになると思っています。

社会の流れに適応した形への変貌が今一番問われているのは学校教育なのではないかと個人的に思います✨


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