見出し画像

いよいよポルタの実店舗がオープンするらしい


いつも読んでいただきありがとうございます。

ポルタの中の人、キベエリです。

タイトルにもある通り、

いよいよ!ついに!やっと!本当に!ポルタの実店舗がオープンできそうです...!

実店舗がもうあると思って連絡をくださる方が結構多くて、自宅でモヤモヤしながらオンラインショップのみしかご案内できず、心苦しく思っていました。

最初の頃からこのnoteを読んでくれている方からすると、いつになったら店舗が出来るのかとモヤモヤソワソワ?させてしまったと思いますが、いつも応援して下さる皆さんのおかげで、何とか気持ちを奮い立たせて、心が折れそうになる日も、誰かの想いに支えられながらようやく少しずつ動き出せそうです。

まずは、いつも応援して下さる皆さんに心からお礼を申し上げます。

ポルタを見守ってくださり本当にありがとうございます!!!


ということで、改めてポルタのお店の事、私たちが考えていること、これからやっていきたいことについて解説したいと思います。


1.ポルタの歩み

私たちは、地元三国にお店を作るために、2019年にUターンしました。

それぞれ働きながら資金調達と、物件探しに明け暮れる事1年。


やっと、なんとか店舗を作れそうな計画を立て、動き出そうとしていたのですが、すべてが初めてのことで段取りが全く分からず、即決して動けるだけのお金もなく、十分な人脈も持っていない私たちは、激弱フラフラの事業計画を掲げて挑んでいました。

世の中はそんなに甘くない事も痛感し、同時にコロナウイルスが猛威を振るい、店舗の計画も振り出しに戻り、予定していたイベントも軒並み中止となりました。

何から動けばいいのか分からなくなっていた時。

それでも、何もせずに立ち止まる訳にもいかず、とにかく考えて考えて、思い描くものがいつ実現できるかも分からない状況で、ふと占いを見ると、2020年は二人とも【八方塞がり】らしい...まさにそれ。 

それでも時間は刻一刻と過ぎていき、

“とにかくやる!” ただこれだけで動いてきました。

色々な物件を見てみたり、新しい計画を立ててみたり、細々とイベントに参加させてもらったりしながら

その間、7パターンのお店をプロデュースしました(完全に妄想)

①三国港の古民家をリノベーション 
②昔ながらのスナック?をリノベーション
③倉庫、工場跡地を活用
④築100年の実家の平屋をリノベーション
⑤海の見える高台に一から建設する
⑥自宅を増築して店舗兼住居を作る
⑦空きテナント(ほぼ工事なしで始められる物件)で始める

図面を書き、店舗の雰囲気づくりや提供する商品のこと、資金繰りの事、立地環境、実際に自分たちが働くこと、お客さんが足を運んだ時どんなお店だったら嬉しいか、、

考えれば考えるほど、

全部面白い!!

実際に存在したらどんなに楽しいだろう、この空間で何が出来るだろうかと考えるだけでワクワクして、早く皆にも伝えたいとソワソワして。

でも現実には、大きな壁も沢山立ちはだかっていて(特に金銭面)、古いものを新しく活用することの難しさや問題点も初めて知る事ばかりで、27歳激弱夫婦2人だけの力では、なかなか超えられるものではありませんでした。

この間、工事に入って頂く工務店さんに何度もアドバイスを頂いたり、一緒に内見して頂きましたが、私たちの力不足で一つも実現することなく…。本当に申し訳なさと反省でいっぱいです。何も知らない若造に、丁寧に対応してくださって、心から感謝しております。本当にありがとうございます。


そうこうしているうちに、1年半...

壁を越えたと思ったら、また壁だった…みたいなことの積み重ねでしたが、おかげで軸となる部分はより強くなっていきました。


オンライン店舗をメインにすることや、一旦お店作りを保留にして自分たちの働く経験を増やすことも考えたり、

働き方、生き方、家族の在り方、夫婦の在り方、、、

毎日毎日沢山のことを話し合いました。

実際に、働き方に関しては色々な事を試してみました。

『27歳女子、地方で働く』をテーマにした記事もそのうち書けたらいいなぁ(需要あるのだろうか?) 仕事の話、お金の話、時間の使い方、結婚の話、どうやって生活してるのか、赤裸々に語ってみようかなんて思っているところです。(note以外の場でフランクに話すかもしれないし、やらないかも)


生活に関しては、古い空き家を借りて住み始めました。

お店の場所を三国にこだわっていること、そもそも名前に“392”と入れていますが、やっぱりこの土地が好きなんです。

この町に暮らすこと、ここで何か行動すること、

私たちが大切にしていきたい事、伝えていきたいと思うことを“生活”という側面から改めて考える良い時間になりました。

これからどう生きて、どう働いていきたいのか、そしてポルタはどんなお店を作っていくのか、

この家に暮らして沢山の気づきがありました。

そして、改めて私たちがお店を開く意味、やっぱりやるぞという決心を後押ししてくれたのも、ここでの生活です。

私たちが、日々感じている事がじわじわっとお店に反映されて、何か伝わるものがあるといいなぁと思っています。


2.仲間が増える


2020年も終わろうとしている頃に、コーヒー店長の双子の弟も福井にUターンしました。

画像2

主に商品作りの面でデザインをかなりブラッシュアップしてくれて、ポルタのオンラインショップもバージョンアップしていきました。

画像1

2人から3人になることでの変化は本当に大きいものでした。

今まで、二人の視点だけでは、AかBか、という話し合いだったのが、3人になる事でもっと立体的になり守備範囲が広くなったような感じがします。奥行きが出て、出来る事も少しずつ増えました。その分、意見の食い違いが起こることも多くなったり、お互いに気を遣って距離感を感じることもあります。

でも、それぞれの感性の違いが本当に面白くて、なんとなくポジションチェンジしながら各々のやりたいことが反映されて

“ポルタらしさ”みたいなものが深まってきたように思います。


【ポルタ会議】という名の、美味しいお酒と料理を愉しむ会が定期的に開催されていますが、これがもう、、本当に白熱というか、まとまりのない勢いだけの会ですが興味のある方は見てみください。

こうやって本音をぶつけ合いながら、試行錯誤しながら何か作っていく過程は、人間らしさというのか

“人と人” なんだなぁと改めて考えさせられます。

会社に属して、与えられた仕事をこなしていくことも選択肢の一つではあるけれど、私たちが選ぶのは自分で仕事を作っていくことです。

決まりみたいなものは存在しなくて、分からない事だらけで、関わっていく人や出会いの数々から学ぶことが本当に沢山あって、知れば知るほど、自分は何も知らない事に気付かされます。

“人と人”ではあるけれど、その前に“自分を知る”ことが大きな壁で

自分自身と向き合う事。

“ひとり”を深く知っているからこそ、仲間の価値がもっと深まるような気がしています。


人の事をとやかく言うのは楽で、自分は動かなくても済むから簡単で。でも表面的に見えているものは、ほんの一部に過ぎなくて。

失敗のように思えることも、人に笑われるようなことも、誰にも気づかれないような行動にも、動いた本人にしか味わえない感情や感覚はあって、それは目に見えない所でその人を豊かにしてくれるものだと思います。

一生懸命動いている人ってやっぱり惹かれるものがあります。よく働いてきた人の手が美しいのもそうだと思います。

だから、私たちは何か動こうとしている人の背中をそっと押したり、時には大手を振って応援できる場所を作りたい。そして自分たちも柔軟に成長し続けたいと思っています。

そんな仲間が増えていくことも目標です。


3.結局どんなお店になるのか


三国町の住宅街、運動公園の近くの小さなテナントをお借りします。

画像3

元々は美味しいお蕎麦屋さんだったので、足を運んだことがある方も多いはず。

まずはこの場所で、今の私たちにできる最大限を作りたいと思っています。

融資の相談、各業者さんとの話し合い、店舗で提供するものや資金繰りなどなど、、考えることは延々と続いていて、これからもずっと考え続けていくのだと思います。

悩んだり苦しく思うこともあるのだけれど、自分たちの“好き”が沢山詰まった場所が少しずつ形になってきて、

きっと数年後に振り返る“今”は、とてつもなく楽しかった思い出になっているのだと思います。


【お店の中に詰め込みたい想い】

自分の“好き”が沢山あると、それだけ周りを見るフィルターは色鮮やかになります。

それには、自分って何が好き?ってゆっくり聞いてあげる時間も必要で、答えは自分の中にあって

人に聞いたり、何か外から情報を得たりするのとは、また少し違う気がします。自分の奥深くに向き合うのは、労力が要るしダメなところや弱さも見える。

子供の頃の宝探しのようなもので、見つからないことにモヤモヤしながらも、見つけたいと一生懸命動く。

そして見つけた時はドキドキワクワクと心が揺れ動く感覚を経験したことがありませんか?

“PORTA” が “入口・扉” を意味するように、何か開いてみたい、一歩踏みだしてみたいと思うようなはじまりの場所を作りたいと思っています。

画像4

ここは私たちにとってもはじまりの場所で、これから先どうしていくか考え続ける拠点でもあります。


少し変わった試みですが、店内はすべて一人席になっています。(誰かと来ても大丈夫ですが、それぞれ個別の席になる事はご了承ください。)

画像5


“一人” だけど “独り” じゃない空間。

それぞれが何かに没頭していたり、ぼんやりと考え事をしていたり、ふっと力を抜いて休んだりしているけれど独りぼっちではない。

なんとなく、そこに一体感があるような、程よく人の気配を感じながら、でもちゃんと自分の空間を保てるような心地の良い場所。


私たちがポルタの家で心地よく暮らし、考え、動き始めたように、

今度はお店という形で、誰かが心地よく過ごし、考え、また動き出せるように。

ポルタの家の一部がそこに存在するようなイメージなので

“ポルタの喫茶室” という名前にしようと思っています。


美味しいものをゆっくり食べて心も身体も満たされる。それだけでもじわじわと温かくなるような気がします。

画像6

毎日忙しく働いている人も、何か立ち止まって考えてみたい人も、

ここでは、ひとりひとりがそれぞれの時間を過ごしてほしいです。

誰かの声や、視線や、日々の色々から少しだけ離れて、

自分ってどんな味や香が好きだっけ?どんな音が好きだっけ?

何色が好きだっけ?そういえば、こんなことやってみたい気がするな。

なにか少し、心が弾むようなことや、黙々と考える時間もいいと思います。

そしてまた、日常に戻っていく。

時には人と人が繋がるようなイベントや、楽しい企画も考えてみたいと思っています。

私たちポルタが出来ることは

・日常をほんの少し彩れるようなモノ作り
・緩やかにヒトが繋がる空間作り
・誰かが日々の生活に新しいコトを発見するきっかけ、気づきを応援する


人の人生を揺るがす程、大それたことは出来ないけれど、

私たちが出来る最大限の事で、心地よい空間を作り続けます。

そこにはいつも美味しいコーヒーと、食べ物を添えて。



私たちはそんな想いでお店を作っています。

あと、もう少し。(7月オープン目標です!)

みなさんどうぞお楽しみに!












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?