見出し画像

【創作TALK】2023年の創作ふりかえり

はじめましての方ははじめまして、はじめましてじゃない方はこんにちは、水門なみです。ミナトナミ、と読みます。勘の良い方ならばお気づきかもしれませんが、実は上から読んでも下から読んでも「ミナトナミ」です(笑)

今回は、このnoteでの記念すべき!?最初の記事となる訳ですが、創作TALKさん主催の、年末年始に創作に関する記事をまとめる企画  #創作2023_24 に参加させていただきつつ、2023年の創作活動をふりかえってみたいと思います。


2023年のミナト的まとめ

ン十年ぶりの(ちゃんとした)創作再開の年だった

後続のセクションでもまとめるように、今年いくつかのオンライン創作イベントやアンソロジーにしれーっと参加してござった私でありますが、実は実は実は「自分の一次創作を曲りなりにも作品の形にして誰かに読んでもらう」という形での創作活動は、高校の頃に友人と同人誌を作っていたとき以来のことでした。もう少し厳密に書くと、常に何かしら詩みたいなものやアイディアはノートに書き留めていたり、全く別の同人的分野で実用的な内容の本をちょこちょこ作ったりはしていたので、完全に何もしていなかった訳ではないのですが、詩だったり写真だったりを作品として自分以外の誰かに見てもらう場に出したというのは、文字通りン十年ぶりのこと。そんなこんなで折本作りから何から、全くのゼロからではないにしろ、まっさらなスタート、いろんなことを学んだ一年でございました。

プライベートはジェットコースター状態だった、かも

皆さんがそれぞれにそれぞれの状況の中で時間やエネルギーを捻出して活動されている中、創作の話にプライベートのことを持ち込むのもなぁ、とも思ったものの、今年は個人的には一大転機と申しますか、上半期だけで「これまでの人生で一番死に近い体調不良を経験したと思ったらいきなり転職からのアメリカ大陸1,200km転居」という謎の連続コンボが発生しておったことは、後の自分の備忘としても一応書いておかねばと。今年はどこかで見た星占いにも、「あなたの2023年ははちゃぶ台が大々的にひっくり返る」的なことが書いてあったような気がするのですが、本当にその通りになったと思います。で、前述のように創作を再開したのも、しっかりこのちゃぶ台返しの一環として、組み込まれていたようなのです。というのが、先程の「人生で一番死に近い体調不良」が起きる少し前に、今使っている水門なみ名義でのX/Twitter創作用アカウントを新規作成し、この件で結局ER(エマージェンシールーム、いわゆる救急治療室)行きになった朝に、初めての発言をしていました(というのを、このまとめを書くために遡っていて発見し、ちょっとゾゾ毛が立ちました)。これがそれです↓。

(ちなみにこの、自分的に一番死に近かった体験については、ぽんつく堂さんが現在絶賛取りまとめ中の生理zine3向けに書かせていただきましたので、ご興味のある方は、2024年初頭に発行予定のzineをご覧になってみてください。事が済んでみれば、こうして命があってみれば、本当にアホだったなぁという一個人の体験が一部始終綴ってございます。)

そんなこんなの謎コンボな上半期が過ぎて、件の体調不良から回復しつつ、よっしゃ引っ越し完了!と、小躍りしていたのもつかの間、夏には実家の家族の病気が発覚して緊急帰国したり、始終何かしらがてんやわんやしていた気が。人生なんて多かれ少なかれそんなものかもしれませんが、そんな中、今年という年はこれまで以上に、ふと思いついたことや心が動いた瞬間をノートやスマホのメモ帳に書き留めること、ふと見た風景や季節の移ろいを写真に撮ること、そして小さな作品をつくり他の方々の作品に触れることに、こんなにも助けられていたんだなぁと、今これを書いていてつくづく実感しています。あるいは思ったのは、この怒涛な状況を通して、何か宇宙の大いなる意志みたいなものに「お前の命は何のためにあるのか?」と、問いただされた年ともいえるのかもしれません。

そんなこんなで原点に立ち返った感

こうして振り返っていたら、体調悪いわ人生ワタワタだわ創作なんていつぶりよ!?な中、それでもどうにかこうにか、A4 折本が3作品、アンソロジー参加が2作品、zine寄稿が1本、作れたんですね、アヒャッ……と、今、パソコンの前で変な声が出ちゃいましたが(笑)、こんな良くワカラン1年だったのに、自分偉かったね、がんばったな、と、まずは何はともあれ、褒めてあげたくなりました。それは、これだけやった、とか、成果が上がった、というようなDoing(行動)の話ではなく、ちゃんと自分が好きなことに時間はかかったものの立ち返ってこられて、こんないろいろとあった中でも自分が好きなことを大切にして形にできたという、そういう自分なりのBeing(在り方)としての話として、です。これまでの人生、後者の方を後回しにしながら生きてきて幾年月、本当に細々とではあるけれども、こんな風にまた創作と向き合うことができて良かったなぁ、大好きな詩の世界に……中学以来の自分の原点に帰ってこられて良かったなぁ、と、そんな気持ちの2023年末です。

2023年のミナト的あしあと

以下、2023年の作品をリストにしてみます。

『おかしなはなし、あつめました。』#おかしなアンソロ

6月発行の春木のんさん編の #おかしなアンソロ に、『すにかーどぅーどー』という正体不明のアメリカのお菓子をテーマにした母と子の小さなストーリーで参加させていただきました。どこの馬の骨とも分からぬミナトの突然の参加表明に、快く「いいですよー!」と、参加を受け入れてくださったこと、この界隈のやさしさ、オープンさみたいなものに触れた気がしました。こちらは架空ストアさんにまだ在庫あるようです。

【プチ裏話】今になって思い返せば、参加表明が3月、原稿を仕上げてお送りしたのが5月頭って、多分この頃、まだ体調が回復しておらずフラッフラだった気がするんですが……なんだか書きたくて、書いてみたくて、仕方なかったというよりも、自分じゃない不可思議な何かに駆り立てられていたとしか思えないですね。一体どうやって書いてたんだろう(爆)。ちなみに拙作の題材になったお菓子はとてもおいしいです。近年は日本でも手に入ったりしますでしょうか。

ペーパーウェル11

折本の祭典、9月30日~10月6日開催の第11回ペーパーウェルに、詩のA4 折本『Whale Song』(クジラノウタガキコエル)で、参加させていただきました。文字通り、人生で初めて作った折本で、データを作るのに四苦八苦しましたが、とてもとても勉強になりました。想像以上の方々に手に取っていただけて、また感想もいただけたりと、何度もこっそり目頭が熱くなってました。オンラインオンリーのイベントなのに、お会いしたこともない他の参加者の皆さんとの不思議で温かい一体感があって……。主催者様、本当にありがとうございました!

【プチ裏話】表紙のクジラの絵は、何年か前に子どもが描いてくれたもので、いつかこの絵を題材に何かできたらいいなぁと思っていたものです。そんな訳でこちらの作品は絵が先にありきで書きました。イメージが先にあると、助かる反面、窮屈でもあり、お題的なものの独特の難しさがあるなぁと。

『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』

11月の文学フリマ東京で頒布された、藤井佯さん編『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』に、パリの旅情をのせた『Un dialogue avec les pigeons』(鳩との対話)という詩で、77作品分の1として参加させていただきました。こちらの企画は、X/Twitterで公募のお知らせをお見かけして「ええっ、鳩とな!?」と、ほとんど脊髄反射的に反応して参加申込をしてしまいました。鳩、いいですよね。というか、鳥全般が、かなり好きです。このような素敵な鳩愛に溢れるアンソロ、企画、編集、発行と、本当にありがとうございました。

【プチ裏話】こちらの詩で描かれている情景は、どこからどこまでがリアルかは定かではありませんが、もんのすごい数の鳩の大群をポンピドゥー・センターの前の広場で見た、という部分については実体験に基づいています。

ぺらふぇす2023秋

オンラインでA4 1枚の表現の世界を楽しむイベント、11月23日~11月27日開催のぺらふぇす2023秋ふらっとぺらっとさん主催)に、2つの詩のA4 折本『Un dialogue avec les pigeons―鳩との対話』と『もりをあるく』で、参加させていただきました。(『Un dialogue avec les pigeons―鳩との対話』は、前述の『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』に収録の拙作を折本化したものです。)

【プチ裏話】本当は、鳩との対話をおまけ的に野生のぺらっとにする予定で、もりをあるくの原型になっていた写真入りの詩の折本がメインのぺらっとになる予定でしたが、そちらが結局思ったような形にまとまらなくてボツになり、急遽鳩の方を本命のぺらっととして投入することになりました。もりをあるく、の方は、自分の中では写真を載せてみることやテーマ的なものも含めて、実験的な意味合いの濃い折本でした。

生理zine3:個人的な生理のはなし3~みんなの生理・わたしの場合~

こちらはまだ原稿をお渡ししたという段階で、2024年初頭に実際のzineが発行予定ということで、時期尚早というよりは単に私の気が早すぎるかな、とも思ったのですが、先ほども触れた人生史上最悪だった体調の件との関係や、若干のPRも兼ねて書いておくことにします。目下、ぽんつく堂さんにて編集や製本を行ってくださっているとのこと(ありがとうございます!)。他に寄稿されているお話も読んでみたく、今から完成が楽しみです。

【プチ裏話】こちらはA4で4枚までという規定だったのですが、書いているうちにどんどん分量が増えてしまい、最後は削るのにかなり苦労しました、ええ……。

2024年のミナト的抱負

そのような訳で、よっこらせ、と、ン十年の時を経て再びノロノロと動き始めた私の創作活動、来年2024年も、兎にも角にも「継続」の文字だけは忘れないでいられたら、と、切に願います。折本系のオンラインイベントや、ご縁のありそうなアンソロ企画にも、引き続き参加させていただきたいです。さらにそのうえでぜひチャレンジしてみたいことは、さしあたって次の3つでしょうか。

  1. 本を作る、作品を本の形にまとめる

  2. 今書いているものよりも、もう少し長い物語や小説みたいなものを書いてみる

  3. 文学フリマに一般参加してみる、もしできそうなら出展もしてみる

さぁはたして来年の今頃、どうなっているでしょうか!?

さいごに

今年の創作活動、おそらくその時々は〆切前に苦しんだり何だりと、いろいろあったような気もするのですが、今となっては「楽しかった!」しか残っていないんですよね。私、すこぶる単純な人間でございます(笑) けれどもそれは、今年めぐり会ったイベントや企画、そして何よりも、この界隈の皆さんお一人お一人のおかげだなぁと、つくづく思うんですよね。皆さんがいなくて、こんな風にオープンであたたかい場がなかったら、こんな「楽しかった!」なんて経験、できなかったはずです。イベントの主催やお声かけに始まり、たくさんの方が作品を手に取ってくださったり、丁寧な感想をいただいたり、X/Twitter等で絡んでくださったり、それらの一つ一つに感謝の気持ちしかありません。

今年一年、お世話になりました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。皆さんと一緒に、ますます楽しんでいけますよう。おそらくは相変わらずゼェゼェと息切れしながらになりそうな予感はアリアリですが、自分のペースでテクテクと、ときどき立ち止まってお団子をほおばったりしながら、何とかかんとか、続けていきたいなぁと、思っております。

どうぞくれぐれも良いお年を!


2023年12月28日
エルフの森のはしっこにて

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?