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レディとマシンは俺に訊け(きけ)

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口説き=車 X 時計 の、お・は・な・し。 車の簡単なインプレッションと、時計コーディネイトの一例を添えて
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記事一覧

元舞台女優の眼を潤ませて(ラテンの貴公子プジョー406クーペ)

俺は今、信号待ちで大きなショーウインドーに映り込む406クーペの美貌を眺めながら、左腕に纏…

美しすぎるヴァイオリニスト(哀愁の北欧特急SAAB 900turbo)

俺は今、スウェーデンのサーブに美しいヴァイオリニストを乗せている。腕には純白エナメル文字…

ラテンのリズムで踊ったレディーたち(キュートで気丈なプジョー206CC)

世紀の変わり目、2000年ミレニアムを超えた頃である。フレンチコンパクトのオープンカーと共に…

M&A交渉先の女子社員 (最終FRモデルBMW118dの見事なパーケージ)

俺は今、ティファニーの文字が入るロレックスエクスプローラ2を腕に、BMW 118dを軽快に走らせ…

船上のDJイベントに現れたレディ(疾走するライオン、プジョーRCZ)

俺は今、プジョーRCZ Rのマニュアルシフトをかき回して常時レッドゾーン領域でマシンを唸らせ…

エアレースに魅せられた女(フェラーリ599の怒涛の推進力)

俺は今、ピニンファリーナのデザインによるベルリネッタを走らせている。腕にはヴィンテージの…

管制官の女。(スーツを着た四つ輪の猛牛、アウディS8)

俺は今、V10エンジンのスーパーリムジンで女性を送迎している。 3つのルール「依頼人の名前は聞かず」「契約遵守」「依頼品は開封しない」に従って。 映画トランスポーターで、運び屋の主人公が定める仕事引き受けの不文律だ。と言っても映画では、全て自ら破るのだが。 俺のマシンはアウディS8。 ラグジュアリーサルーンそのままの外観ながら、ランボルギーニ・ガヤルドと同じ5.2リッターV10ユニットを積む、四つ輪の猛牛だ。 2シーターのガヤルドに飽き足らず、V10のトルクと回転数が淀み

フォトジェニックなレディ (速筋ボディのランボルギーニ・ガヤルド)

俺は今、ガヤルド・スーパーレジェーラのV10が織りなす鼓動と、カーボンボディのゼニス・エル…

リアシートの女子大生たち (BMW M6グランクーペを駆り出して)

俺は今、アイスブルーに輝くM6に乗り、アイスブルーダイヤルのROLEXを腕に納めた左手でバック…

大手広告代理店の女 (アバルト595の粋な走り)

俺は今、上下スリムなジーンズにサングラスを掛け、アバルト595を、イタリアン腕時計スクー…

字が流麗なレディ (アルピナXD4の美しき淀ない走り)

“すごいわ。道路が流れていくみたい”  俺は今、アルピナグリーンのXD4で、ヨーロッパ田…

有名指揮者の娘 (アストンマーティンDB9のしらべ)

”このすごいスポーツカー、なんだかチェロのような感じね” と、女はダッシュボードをゆっく…

エキゾチックダンサー (ポルシェGT3の9000rpmトリップ)

その長いトンネルの中で、女の口から大きく歓喜が放たれた ”楽しいー!” 俺は今、991型ポ…

レーシングヘルメットの女(風を斬る空冷ポルシェSpeedster)

”あなたのその機敏な運転すごく好きだわ。私、トロトロ走る男が嫌いなの。” 俺は今、空冷ポルシェ964型スピードスターで風を斬っている。そのハンドルを握っている腕にはタグホイヤーのモナコを巻いて。そして右隣のシートには、女がいる。 スピードスターとはオープンで乗ることを前提としたポルシェ911の中でもかなりのスペシャルモデルだ。 デザイン意匠としてかなり低いフロントガラスのおかげで、何割増しものスピード感とエアーを肌で感じられるのが最高の特権だ。引き換えに会話が難しいほどに