スクリーンショット_2016-03-08_12.26.56

日本人が英語を話せるような文法の学びかた

以下のマガジン「なぜ日本人が英語を話せないのか?」で、現在、5人で日本の英語教育について考えています。

現在、メンバー内で掲げているテーマは「学校の授業」です。以前、「もっと話そうぜ」という主旨で投稿をしました。

第二弾は文法を中心にお話します。学校では必ず学ぶのが文法です。次のような流れで書いてみますね。

-----
*文法はいる?いらない?
*文法は何のために必要?
*文法はどこまで必要?
*文法の内在化とは?
-----

みなさんの文法に対する印象はどんな感じでしょうか? 英語習得に関心を持たれている方はご一読いただけると、今後の学習のヒントになるはずです。話せるようになるための文法の学びかたをご提案したいと思います。


*文法はいる?いらない?

よく「文法ばかり勉強しているから話せない」という話になります。じゃあ、文法って学ぶ必要はないんでしょうか?

ぼくは「いる!必要!」と声高に叫びます。

おそらく多くの方が「自分もいると思う」と感じているはずです。ただ、なぜ必要なんでしょうか? その理由が明確になれば、文法を学ぶモチベーションはぐっと上がると思います。


*文法は何のために必要?

文法って「英語を理解し、作るためのルール」なんです。だから、それを知らずに「話せるようになりたい」というのはお角違いだと思いませんか。

だから、学ぶ必要性はやっぱりあるわけです。読んだり聞いたりするときにはもちろん、話したり書いたりするときにも文法を知らないといけないんです。

ここで、問題になるのは、学ぶべき範囲ですよね。文法と聞くと、ものすごい数のルールを想像しますよね。数が多いのは確かです。いったいどこまで?


*文法はどこまで必要?

話せるという定義によりますが、最低限、ぼくが学んでおいてほしいと思うのは中学で学ぶ英文法です。ここは外せません。外したらぐちゃぐちゃになります。

特に、(中学英語だと後に回されがちなのですが、)文型が大事だと思っています。語順を徹底的に英語モードにするのです。日本語と英語の語順は違うという話を聞いたことがありませんか?

I study English.(私は英語を勉強しています)

こんな短い文でさえも、study(を勉強しています)と English(英語)の語順は異なっていますよね。英文がもっと長くなれば、その違いは顕著になります。だから、語順に敏感になるためにも、文型をしっかりマスターしてほしいと思います。

しかし、ここで困ったことが一つあります。前の項目の冒頭で「文法ばかり勉強しているから話せない」という意見を出しましたが、これは事実なんですよね。文法が必要だからと言って、文法の問題ばかり解いていては話せるようになるところにはつながらないと思います。

そこで、大事になってくるのが、文法を内在化する作業です。


*文法の内在化とは?

文法は理屈を聞けば「こういうことか」と理解はできるはずです。ですが、それだけでは話せるようにはなりませんね。文法問題を解けば「ここにはこの単語が入るぞ」と正解できるはずです。しかし、これでも話せるようにはなりませんね。

必要なのはその理屈を体(口)に染み込ませることです。学んだルールを使える状態にすること、それが内在化だと思ってください。

じゃあ、内在化するための方法はというと、英文を声に出すことです。

理屈を意識しながら、何度も繰り返しましょう。
日本語を忘れるくらいまで、何度も繰り返しましょう。

その時間が文法と話すことを直結させてくれます。ぼくは毎日、英語を声に出すことを欠かしません。これは知っただけで終わらせず、すぐに取り出せるように内在化を狙っているからです。前で必要だと言った「語順」なんかは毎回強く意識していけば、必ず英語モードの頭と体になっていきます。

まずは簡単な英文から、内在化をさせてみてはいかがでしょうか?

I study English.
私は→勉強する→英語

じっくり文法というルールを噛み締めながら、声に出してみてくださいね。


--------------------------------------------------------------

渡邉 淳/porpor(英語学習コンシェルジュ)

Blog: http://www.toeic990er-for-learners.com/blog/

Twitter: https://twitter.com/porpor35

Facebook: https://www.facebook.com/nabeatsu3

--------------------------------------------------------------

もし内容に共感をしていただき、有益だと感じていただけたら、サポートをお願いできますと幸いです。情報を広める手段として使用させていただきます。