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影絵夜会

2024年7月2日夜/直島リサーチ2日目

2日のリサーチ報告は、3回目の投稿をしてしまうくらい盛り盛りたくさん。
夕方から地域の方を私たちの事務所にお招きして「影絵夜会」を開催した。まだ薄明るい時間にゆるゆると集まってもらい、庭先でバーベキューをスタート。集まってくれた方がみなさん手作りの物など差し入れてくれて、バタバタと準備を進めた夜会は豪華なディナーの場に変わっていった。

影絵夜会の目的は他でもない、これから始める「直島影絵」にぜひ皆さんに関わってもらいたいと思い、川村亘平斎さんのご紹介と影絵体験の場をつくった。それから、まだ直島に出来たばかりの私たち「一般社団法人ポーラスデザインラボ」のお披露目も兼ねている。ぜひ、以後お見知りおきを!

日も沈み始め、事務所が薄暗がりに包まれた頃、いよいよ川村さんによる影絵体験会のスタート。簡単に今回の企画と私たちの社団のこと、川村さんの紹介をせてもらった。私がひとしきり喋り終わる頃には子どもたちの「何が始まるん??」という期待の眼差し。陽気なテンポの音楽に合わせて、川村さんの声が響き、影絵の美しい模様が映し出され、事務所をきっぱりと異世界に変えてしまう。

猿の西岡にみんな釘付け!


最初はスクリーンの外から見ていた子どもたちも、川村さん扮する猿の西岡に誘われるとおっかなびっくり、ドキドキ、段々興奮しながら代わる代わるスクリーンの内側に入って、影絵に参加していった。スクリーンの表裏がなく、360度どこからでも楽しめるのがインドネシアのバリの影絵。好奇心旺盛な子ども達につられて、大人も影絵のこちら側とあちら側を行ったり来たり。いつの間にか影絵の世界に大人も子どもも入り込んでいた。

さっそく直島の子ども達に大人気の川村さん
代わる代わる人形を手に取って映してみる

それにしても毎回すごいなと思うのは、子ども達の自由奔放なヤジやスクリーンへの干渉も軽々といなして、影絵に巻き込んでいってしまう川村さんの振る舞いと話芸。小沢昭一さんの演芸史の一幕を見ているようだ。これから直島の子どもたちにも影絵体験をしたり、今回リサーチした島の面白い物語に触れたりする場を作っていきたいと思った。

さて、4回に渡って報告したけれど今回の直島リサーチはここまで。お付き合いいただき、ありがとうございました。実は川村さんだけじゃなくって「直島影絵」では、島外から関係人口も募集して地域の人と一緒に「直島影絵」の滞在制作と発表に関わってほしいと思っています。そんな影絵参加メンバー募集を近日noteで行うのでこちらもお楽しみに!