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ファイナルファイト やったことあるゲームを振り返る

小学校でファイナルファイトにハマった。

大きいキャラクターが敵を倒して行くというベルトアクション

スーファミだけじゃ飽き足らずゲーセンに通ってプレイすることも多かった。

大学に進み1つ上のゲーム好きな先輩とゲーセンに通っていた。

そのゲーセンはとても小さく

ゲーム台が約8台くらいで客も3人くらい

そこにファイナルファイトが置いてあった。

先輩と毎日通ってプレイしていた。

ファイナルファイトはスーファミ版だと

画面内に敵が3人までしか出てこない(容量の問題らしい)

しかしゲーセンはガンガン敵に襲われる

2人プレイした時なんか画面いっぱい敵だらけになることがある。

そのファイナルファイトをノーコンティニューでクリアすることを目標

毎日通っていた。

だが最終ステージの敵の猛攻がいかつくクリア出来ないままだった。

お客が3人くらいしかいないこのゲーセンなのだが

僕ら2人の他にいつもファイナルファイトをプレイしているやつがいた。

そいつはめちゃくちゃ上手く、ノーコンティニューはおろか、ノーミスでいつも全クリしていた。

ヒョロっとした体型にメガネをかけていて

ストローを吸うようにタバコを吸いながらプレイしている。

どことなく新作のハーモニカの溝上たんぼ※1の様な容姿だ。(以下、たんぼ)

レバーもガシャガシャさせずに優しい手つきでパンチはめ※2を繰り返す

コーディ、ガイ、ハガーのどれでもノーミスでクリアしていた。

そいつの惚れ惚れするプレイを見ながらエンディングを見たあと

僕ら2人でプレイする。

そんな毎日を送っていた。

僕ら2人は何度も何度もプレイしているが

どうしても最終ステージがクリア出来ない。

ゲーセン終わりに先輩と飯を食いってファイナルファイトの攻略の話をずっとしていた。

先「俺、今度あいつに攻略の方法聞いてみるわ」

俺「いやぁ〜でも…」

先「お前の言おうとしてることは分かる、毎日あのゲーセンで1人でファイナルファイトやってるやつなんてヤベェやつじゃねーか?だろ?」

俺「そうなんすよ、ヤベェというかなんとなく面倒臭いことになりそうな雰囲気じゃないすか?ストローみたいにタバコ吸うし」

先「でも俺はこのままファイナルファイトをクリア出来ないまま卒業ってことになるんだよ、それは避けたいんだよ」

俺「でもこれで話しかけて厄介なヤツだったら卒業までの残り3ヶ月あのゲーセンに通えませんよ?」

なんて話をしながらその日は帰った。

翌日、またいつもの様にゲーセンに行く。

入り口を開けると

先輩とたんぼがめちゃくちゃ仲良くなっていた

声をかけたんだ!!

たんぼの方も僕ら2人が毎日ファイナルファイトやってることを気にしていたらしく

待ってましたと言わんばかりに話してきた。

そして一緒にファイナルファイトをプレイ

たんぼがガイを選び、自分はハガーを選んだ

た「お?市長だね?」

と言いながらプレイ

そのあと横にあった機動戦士ガンダム連邦vsジオンを一緒にプレイすることになった。

このゲームは名前を入力する場面で平仮名、カタカナの他にも

伍、長、軍、曹、隊、大、佐、中、衛、など○○大佐とか〇〇軍曹の様な名前が入れられる。

そこで僕は

シ長

という名前を入力すると

たんぼはゲラゲラ笑いながらシ長!!シ長!!

と叫びながらプレイしている。

こんなにテンションの高いヤツだとは思わなかった。

てかちょっとうるさく感じてきた。

た「どうする?飯でも行く?シ長!」

どうやら僕はもうシ長らしい。そんで飯の予定まで立ててきた。

先輩も入れて一緒に飯行くと

たんぼはずっと喋っている。唾を撒き散らしながらベラベラと喋り、ストローの様にタバコ吸う

ほぼファイナルファイトの話で終わり、たんぼが何をしている人なのかも名前すらもわからないまま終わった。

た「明日もあそこ(ゲーセン)行くよね?」

と聞かれたのだが

曖昧な返事をしてその日は解散した。

翌日、僕らはそのゲーセンに行かなかった。

正確にはただ行けなかっただけなのだが…

その3日後くらいに久しぶりに大学の生物の講義に出席した。

その教室を見渡すと

たんぼがいた。

同じ大学の学生だったのだ。

俺「おぉ!久しぶりー!」

というとたんぼは気まずそうに軽く会釈して向こうを向いてしまった。

なんだ?

日にちが空くと距離がリセットされてしまう人なのか?

それともあの日の翌日ゲーセンに行かなかったのが原因か?

と色々考えたのだが、どっちでもいいやと思ってその講義は寝てしまった。

チャイムが鳴り起きると、たんぼはもういなかった。

それ以来たんぼと会うことは無かった。

あの時声をかけたあと隣に座るなりなんなりしたらまた一緒にファイナルファイトを出来ていたのかもしれない。

さぁそんなファイナルファイトですが

ベルトアクションの最高峰だと思っています!

しかもSFCでなく、メガCDでもなく、GBAでもないアーケード版!

これが最高傑作です!

まずはベルトアクションの元祖とは思えないほどのクオリティ!

3人のキャラを変えるだけで

戦略や戦い方がガラリと変わる楽しさ

クリア出来そうでクリア出来ない歯痒さ

体調とリズムによって別物のゲームに変わる理不尽さ

敵を倒した時の爽快感

クリアした時の達成感

どれを取っても満点である!

このゲームで、当たり判定、ハメ技、初心者殺しという言葉を覚えた。

特にカプコンの出すゲームはステージ2がどれも難しく、初心者殺しと言われているらしい。

ファイナルファイトでいうとソドムだ。

ソドムも強い上にステージも1,2を争う難しさになっている。

単純で爽快、そして理不尽が交わると人が熱中できるゲームになるのだなと感じた。

ちなみに今は高円寺の駅前のCUBEというゲーセンにファイナルファイトをプレイしに行ってます。


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