見出し画像

やった事あるゲームを振り返る 逆転裁判

大学の頃レンタルビデオ屋でバイトをしていた。

北関東ではどこにでもあったファミリーブックだ。

地元で言えばTSUTAYAよりファミリーブックの方が有名

こんな看板が至る所にあった。

画像1

一見スイミングスクールじゃねーの?って思ってしまうこのレンタルビデオ屋はCDの販売はもちろん、ゲームも売っていたので

新作のゲームがチェック出来ていた。

そこに社員で小沼さんという人がいた。

当時26歳くらいで埼玉の実家からバイクで通っている人だった。

彼は学生時代関西の大学に4年間通っていたらしくめちゃくちゃ関西弁だった。

4年でそこまで変わる!?というくらいのガッツリとした関西弁

芸人始めて色んな関西の芸人さんに会ってきたが

その方たちとは比べ物にならないほど西の臭いを漂わせていた。

てかそこまで使わないだろ!っていうくらいの関西弁だ。

てか18年埼玉住んでて、4年大阪にいただけ

マクドナルドがマクドになるっておかしくない!?

タイミングとかあって間違って出ちゃったならともかく

ずっーと一貫してマクド。

自分が関西弁が苦手になったのはこの人が原因だと思う

なんやねん、なんでやねん、〇〇してえぇか?〇〇なんちゃーん?

僕は話す度にイライラしていた。

丁度その時、深夜にはねるのトビラが深夜で放送していた時のコントで

大学で下手な関西弁を使いまくるローバト秋山さんに対して
ドランク塚地さんとキングコング西野さんが関西弁の使い方おかしい、お前、大阪出身じゃねーだろ?

と詰めるコントがあったので

「小沼さん埼玉出身なのに良くそんな関西弁使いますね?」

と言ったらブチギレられたことがある。

あの剣幕は凄かった。

バイトのミスした時よりも怒ってたんだから。

2年くらいしたある日、小沼さんは異動で違う店舗に行くことになった。

最終日に小沼さんに

「自分にコレやるわ、頑張ってぇーな」

と、何故か逆転裁判をもらった。

逆転裁判

気になってはいた。

カプコンのゲームだ。

裁判のゲームと言ったら堅っ苦しいイメージがあり、とっつきにくいが

高校辺りから、手当たり次第ゲームをするということではなく

メーカーでの信頼度重視でソフトを選ぶようになっていたので

カプコンが出した新作は面白いだろう

という意識があったので興味はあった。

蛇足だが、当時のメーカーのイメージは

スクウェア、エニックス、任天堂、カプコン、コナミ→一級品
ナムコ→面白い
コーエイ→大人のゲーム(18禁的な意味でない)
バンダイ→特典目当て
フロムソフトウェア→期待の大型ルーキー

という感じだった。

なので、結構抵抗なくスッとプレイ出来た。

逆に裁判というテーマをゲームにしてしまったカプコンすげー!と思っていたのかもしれない。

めちゃくちゃ面白かった。

寿司でいうエンガワだ。

食べてる最中も美味しくて、食べ終わった後の口に残るあのほんのりとした甘さがまた美味しいと感じさせる。

エンガワだ。

プレイ中も面白い。クリアしてエンディング見終わった後の改めての

あ〜面白かった。。

がより一層面白いという感情が沸き出る。

エンガワですよ!

…伝わらない?

じゃあ、寿司でいうところのネギトロ!

まぁ…いいや

とにかくすごく良く出来てる

シナリオが良くなかったらゲーム自体ダメになってしまうこのシステムの中

ここまで面白かった、とストーリーを引き込ませるゲームが他にあっただろうか?

内容的には、探偵パートと裁判パートに分かれており

探偵パートで収集した情報を裁判パートで証拠として突きつける

と言うゲーム。

探偵パートの伏線と謎裁判パートで回収&暴くと言う気持ちよさもあるが

その形にプラスで昭和ヒーロースタイルを取っている。

昭和ヒーロースタイルと自分で勝手に言ってるだけの言葉だが

ヒーローが敵にやられて大ピンチになったところを最後の必殺の一撃で倒すと言うあのスタイル。

このスタイルと言うのは子供たちに凄い人気で、視聴率の取れる方式だったらしい。

逆転裁判と言う名前の通り、どんなにパーフェクトに証拠を突きつけても、追い詰められてしまう。

そのピンチを脱出する展開がいくつも張り巡らされている。

そのピンチだ脱して攻撃に移り変わる瞬間に逆転裁判の名曲がドンと流れる

画像3

テンション上がりまくりで一気に倒そうとすると

ある一言で急にピンチに…

と言うようなハラハラなストーリー展開になっているので目が離せなくなっている。

そして主人公の成歩堂君は結構弱々しい人なので

画像2

それが丁度いい具合に検事の言葉がダメージとして突き刺さる

その性格と精神的ダメージのオーバーリアクション

本当に窮地に陥ってしまったのではないか?

と言う演出が出来て、形勢逆転したとしても1発でまた逆手させられやすい状況を作っている

と言うところまで作りこまれている。

つまり、1つの事件を繋げる証拠を準備し、その準備した証拠で逆にピンチに陥ってしまうストーリー、それを覆す伏線と証拠

これを裁判で、主人公の弁護士とライバルの検事のキャラを入れ込んで話を大きく見せて、ヒーローの様に逆転勝ち〜の気持ちよさ

これが準備されている。

逆転裁判3の最後の最後で3の名曲から1の名曲に移り変わって止めを刺すあの盛り上がりは

自分のゲーム史上最大の盛り上がりだと思っている。

またその余韻に浸りながら見るエンディングは充実と達成感で埋め尽くされる。

そう、まさにエンガワだね。

このゲームに大沢木なつみという関西弁を使うキャラがいて、ザ・関西人って感じなのだが、小沼さんはこのキャラより濃い関西人だったなぁ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?