2月6日/自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると認めたときは、

①かこつけて批判すな

・”鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎”を観た。

【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎とは】
ゲゲゲの鬼太郎』のテレビアニメ第6シリーズの劇場版作品。2023年11月17日公開。

ピクシブ百科事典

・ピクシブ百科事典を出典にすなし。


・なんか”2023年11月17日に公開された映画で、そこからSNSでじわじわ評判が広がっていって盛り上がっているらしい。


【注意!】
なんかここからネタバレになりそうだし、かつこの映画好きな人は嫌いそうな文章を書いているので、観てない人/好きな人は読み飛ばしてください。

・”大人気の映画を観て、かつそれがあまり刺さらなかった人”向けに書かれる感想文、何?










・まあ、映画の内容としてはよかったです。バディもの好きだしね。RRRとか。

・それはそれとして、なんというか”SNSでじわじわ評判が広が”るようなタイプの映画ではなくない?と思う。ぼくは直接人の紹介でこの映画を観たんだけど、”評判の割に”(あくまでも評判の割に)あんまりそこまで”激オモロ”っていう感じの映画ではなかった。もし”SNSででかい口を叩くオタクによって盛られた映画”だったらかなり嫌かも。”すみっコぐらしは実質攻殻機動隊”みたいな。

・あと、これは何というか口に出すのも憚られる下賤な話題なのですが……腐女子がめっちゃ好きそうな感じのキャラクター/人間関係で、それによって盛られた評判な気がする。もし仮に登場人物の性別が全員クルっとひっくり返っていたとしても同じ評判だったかと思うと、間違いなくそうではないと思う。キャラ萌えありき、みたいな。



・なんか妙に冷めているのはたぶん理由があって、①ぼくは腐女子のことが嫌い②アニメを観る文化がなく戦闘シーンなどの”凝り”を理解できていない③他文化の価値基準を自分の基準で裁くことを好まない、の3点が挙げられると思う。

・①に関してはまあ触れなくて、先に③のことを書くんだけど、頭の中に”その文化で生きる人々の生活に部外者が口を出すのはヤボ”みたいな価値観があって。主人公とバディは村にやってきた”よそ者”で、その村の異様な文化(とそこから離れたがっているヒロイン)に触れてそれを変えていこうとする……というのが大まかなあらすじなんだけど。文化が異様なのと、それは外部から打破される必要があるものなのかというのは別じゃんね。たとえそこに(”よそ者”から見た)被害者がいたとしても。真実が分かって(当事者として)被害者となった場合は別だけど。


・②に関しては、まぁ……もうろく翁、最後に観たアニメ”こちら葛飾区亀有公園前派出所(人間クレーンゲームの回)”なので……。こんな奴に戦闘シーンの美麗さなどというものを語るのは無駄ですね。

・あ、でも映画版AKIRAは好きだった。アレはまあ、SFとかサイバーパンクとかそういうものに対する解像度が上がった状態で観たからだと思う。ぼくが仮に戦闘シーンのあるアニメとかを見まくって審美眼が付いたら話は変わるかも。


・”戦闘シーンの美麗さなんて見た目で分かるやんけ”みたいなことをお思いの方々もおられるでしょうが……。

・例えば、化粧好きで似たようなお化粧グッズを買い集める人がいるとするじゃないですか。その人は既にある程度化粧品に触れているので、”今手に取っているものはこのような部分が既に所有しているものと違う”みたいな判断ができると思うんですけど、ぼくはその基準点となるようなアニメ像がないんですよね。みんなだってステロイドの違いとか分かんないでしょ。


・①に関してなんだけど……なんかこういうことインターネットで書くと嫌われると思うんですけれども。

・あんまり怒らないでね。

・あんまり怒らないでほしいんだけど、そもそも”AとBの関係性について第三者が妄想/邪推している”っていう状況があんまり好きくないかも。ゴシップ的な感覚が強くて。

・”同じ趣味を持つ他人と一切交流を持たず、褒められもけなされもせずただ一人生産し続けている人”って腐女子界隈に存在しないと思うんだけど、どうでしょう?読者の中にそのような方はいますか?

・”界隈”って、文字通り界隈(コミュニティ)で、腐女子であることを自認/公言するというのは、(他者への感覚の共有を目的として形造られた)特定のコミュニティへの参加を表明するということでもあって。

・なんというか、そのような界隈の”オカズ”になる(他者同士の交流について”そちらの文脈”で邪推し、消費し、自文化の流れに吸収する)こと自体に、オリエンタリズム的なイヤミ感を感じてしまう。いやまあ、当事者同士が勝手に盛り上がっているのに文句をつけるのも、それはそれで文化相対主義的ではないけれどもね。



・まとめますと、映画としては面白かったが、面白さを100%理解することは出来なかったし、腐女子界隈での人気を一般的な人気と勘違いして観たのは失敗だった、という結論になります。なんちゅ~穿った映画の見方してるんだコイツは。


・ちなみに、こんな奴が映画を素直に楽しめるわけがないと予め予期していたので、同行者と事前に”ゲ謎と金カムのどちらを観たいか”という話をした際に、

・といって金カムの方を断っていた。ファインプレーですね。結局こうなっちゃったけど。


②自己受容

・過去のトラウマに関する夢を観て、起きたらその過去を受容できるような気分になっていた。夢の中の自分は泣いていたが、今の精神状態は晴れやかだ。

・フワッフワした話をするので、分からなくてよい。



・過去を総括すると、一連の流れは”自分の慰みのために自分の魂を差し出していた”でまとめられると思う。出来事自体は他者とのコミュニケーションが主であったが、実際当事者であったのは自分ひとりであったと気付いた。

・で、”自分の慰み”っていうのが何なのかということなんですけど。コレ、 とか とかそういうものではなく、”自分が孤独でないと確信したい”だったんだろうな、と思う。あの特殊空間で”孤独である”っていうのは 文字通り死(  )を意味するわけで、しがみつかなければすべて失っていたわけで。”魂を差し出してでも自分が孤独ではないと確信したい”という自分の強い執着心が、一連の事態を引き起こしたんじゃないかな。

・ということで、”自分に根がある”っていうのが分かってから、当事者に対する憎しみみたいなのも消え失せた。馬の合う人たちであったな、自分も含め人間的にはカスだが……。

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