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ヨガミニ講座⑦ネガティブな心の正体

おはようございます。今朝は朝焼けが綺麗で幻想的でした。ヨガ哲学とは違う事を投稿しようと思ったのですが、全10回の講座で改めてアーカイブを見ていると、理解が深まると同時に”いい話だわ~”と思う事が多くなったので、続けてシェアしていきたいと思います。
宜しくお願いします(●'◡'●)。


煩悩の正体を突き止める

煩悩とはネガティブな心の動きです。
ヨガ・スートラでは煩悩とは
①無智②自我意識➂欲望④嫌悪⑤死への恐怖であると書いています。
仏教では108つといわれていますね。

まずは①の無智ですが、
(1)一時的な物を永遠な物として、
(2)不純な物を純粋な物として、
(3)苦しみを喜びとして。
これらの間違いによって、本当の自分を見失うことになる
『非自己を真の自己』とみなすことになるという事です。

(1)は人の命・人間関係・もの・お金・社会的地位、全て一時的なもので、これらが永遠なものと思ってしまうと煩悩に繋がるとという意味です。
例えば”親孝行したい時に親はなし”と言います。
一時的だからこそ大切にしましょう。離れる時は潔く離す。それが出来るためにも瞬間を大切にしましょうとも言う事です。

(2)は人工的なイルミネーションもきれいですが、自然の紅葉はもっときれいに見える。何も手をいれていない物は純粋で美しいという事です。

(3)目先の辛さ苦しさよりも辛くても長期的に観れば、今辛いことをする方がメリットがあるよね。みたいなことです。
例えば休みの日、早起きは辛くてダラダラしていたいけど、朝活をすつために早起きをすると、後々良い事があるよねo(*^@^*)o。というように。

インドの有名な行者スワミ・ヴィヴェーカーナンダは
『不幸は幸福より偉大な教師である』といっています。
確かにそうかもしれませんが、あまり不幸が多いのも耐えられません…。
不幸・幸福も自分のとらえ方次第かもしれませんが。

非自己を真の自己

で、けっきょくのところ無智とは『非自己を真の自己』とみなす事です。
真の自己とは本当の自分です。前回も書いた『客観視している』事です。

図1

図1のように、人には思考や感情があり、悪口など言われると心が痛みます。心が判断して行動を作っていき、そうしているうちに思考と感情が本当の自分だと思ってしまう。
さらにその周りを肉体が覆い、殴られると痛いから肉体が本当の自分だと思ってしまう。
心も肉体も所有物です。自分の体・自分の心…と自分の〇〇とつくと、本当の自分ではないという事になります。
さらにその周りを社会的地位で覆われ”誰かのお母さん””〇〇会社の部長”など自分を取り囲むものが本当の自分だと思ってしまう。

このように「ニセモノの自分を本物の自分」と思い間違う事を無智といいます。

無知=煩悩の母

図2

無知=煩悩の母と言われています。図2のように派生していきます。
①から②の自我意識へと派生します。
自我意識とは”好きとか嫌いとかをジャッジする感覚です。好きは一見良い感情のようですが、もっと・もっとなどの欲望にかわります。
嫌いとは過去の自分の経験のデータを引っ張り出して、自分のエビデンスを元に判断する事です。
なので②から➂の欲望④の嫌悪に繋がる事になります。
そして⑤ですが”聖者でさえも潜在的に死への恐怖を持っていて拭い去る事は出来ないと言われています。

死への恐怖でさえ煩悩という事ですね。これは本能的なものだとは思いますが、生きてる人は誰も経験した事が無い世界なので…。これが、肉体も自分ではないから恐怖に感じるのは煩悩ということですね(┬┬﹏┬┬)。

自我意識とは

マハトマ・ガンディーは
”人が何かに悩んでいる時はセルフィッシュな時、
「私が悲しい」「私が辛い」「私が苦しい」
「私が…私が…」
と自我意識が前に出ている時だと言っています。

煩悩を抑えるためには
「セルフィッシュ」から「セルフレス」へと変えていく必要があります。
※セルフィッシュは自分のことしか考えない、利己的 なという意味。セルフレスは利己的でない、無私のという意味。

確かに、プチパニックになったときやたらと「私は悪くないのに」とか「なんで私がなど」私が…を連発していました。
最終的に相手に「私が、私が、って自分の事ばかり言うな!」と切れられました。冷静に考えても相手がまいた種なんですけどね…。思い出すと腹が立つので、やめておきます>︿<。

またまた、ガンディーは
「苦しいときは周りを見てご覧、そうすれば自分がいかに恵まれているかわかる」と視野を広げなさいと言っています。

苦しい時はなかなか周りの事は目に入らないですよね。そこまで冷静でるなら苦しみも少なくなるとは思いますが、ここもやはり感情は本当の自分ではなくて、上から見て(俯瞰)いるのが本当の自分。という事ですね。
なんだか幽体離脱のようです。

確かに上から見ている図を想像すると、一歩引いて見えますね。
何が起きても冷静でありたいです。

まとめ

セルフレスネス(無私)
自分が辛い時は自分を見過ぎている時、そんな時は深呼吸をして。周りを見渡しましょう。

今回はちょっと長文になってしまいました。

どなたかのお役に立てると嬉しいです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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