ポルトガルのベビーカー事情
以前、上の子が3歳の頃にはじめての海外旅行でフィンランドとイタリアに行ったことがありました。既に3歳だったこともあり、軽量な簡易型のサブベビーカーで行ったのですが、イタリアの石畳でダメージを受け、帰る頃にはボロボロになってしまいました。
今回は元々移住することなど全く想定せずに買ったベビーカーを持ってやって来たのですが、今のところ大丈夫です。今日はそんな2022年のポルトガルのベビーカー事情について、書いてみたいと思います。
上の写真はご近所さんと遊んだ時に見かけたおもちゃのベビーカー。割としっかりした作りなのと、人形の赤ちゃんがおしゃれなのが印象的でした。
BabyZen yoyoだらけ
リスボンの街にはBabyZen yoyo(以下yoyo)だらけでした。そして、我が家が持って行ったのも偶然にもyoyoでした。想像以上のシェア。体感で5割くらいはyoyoな気がします。「一緒だ!」と思うからよく目につくというのもあるとは思いますが、本当によくyoyoを見かけます。
※上の記載訂正しました…最近リスボン郊外のショッピングセンターに行ったらそこまでyoyoだらけじゃなかったので…もっと知らないメーカーのものが沢山走っていました。
yoyoはフランスの子お父さんたちが作ったベビーカーというふれ込みで、上の子が小さかった頃に日本にも上陸したベビーカーでした。「フランスだから(ポルトガルから近いから)結構同じ人いるかもなぁ」と日本にいた頃思っていましたが、ここまで多いとは…
日本にいた時はあまり見かけなかったのですが、こちらではもうyoyoがとにかく多いです。色は結構バリエーションあるので、被ったり被らなかったりです。
次に見かけるのがcybexで、その次がBugabooやMcLaren(日本ではもう扱いがないんでしたっけ…昔は割と見た)かな…という感じです。
トランジットでもyoyo
ポルトガルに着いてからもなのですが、イスタンブール空港のトランジットの時点で沢山のyoyoに出会いました。その時はヨーロッパ系の人に限らず中東系、インド系の方もyoyoばかり。
それもそのはずなのですが、機内持ち込み可能なベビーカーなんて限られているのですよね…yoyoのアピールポイントですよね。機内持ち込み可!(航空会社に依って基準は異なるのでご確認ください)
ちなみに、こんなにyoyoを絶賛していますが、yoyoの回し者でも無いし、アフィリエイトしているわけでもありません!ただのファンです。
トランジットの時にものすごく大きなイスタンブールの空港で移動する時にベビーカーがあったのは心強かったです。
ベビーカーには過酷すぎる環境
最初に書いたフィンランド&イタリア旅行の時はフィンランドでかなりの確率でSTOKKEを見たのですがこちらでは殆ど見かけません。なぜか。それは道が違いすぎるから!!
フィンランドは本当に道が広々としているし、平らだしベビーカーを押しやすい環境でした。バスや電車に乗るのもそんなに苦労した記憶はありません。ちなみに(確か)フィンランドでバスに乗る時はベビーカー一台につき大人一人無料という制度があったように記憶しています。
しかし、こちらはその真逆。道は基本的にガタガタ。そして歩道に聳え立つ街路樹がベビーカーの通行を妨げまくります。街路樹は悪くないんだけど…うーん。日本だったら真っ先に街路樹が切り落とされそうですが、そこはポルトガル。しっかり街路樹を守っています。
そして、電車とホームの間が空きすぎている!なんとも昭和の日本を思い出す!私は幼い頃電車から降りるのが怖かったです…
しかも、電車のドアは自動で開かないので自分で開けなければならない(閉まるのは出発時に自動で閉まる)から結構バタついて恐怖の時間!周りの人が手伝ってくれることもあるけれど、そうではない時は大変です。
抱っこ紐事情
こんなに悪路だらけでベビーカー大変だったら抱っこ紐にしちゃえ!と思って11キロくらいある子供を抱いて歩くことも度々あったのですが、ふと周りを見渡すとそんなことしている人は全然いない!皆ベビーカーに子供を乗せています。
時々抱っこ紐姿の人も見かけますが(割と父親がしている率高い)、首すわり前の赤ちゃんとか、せいぜい1歳くらいまででそれ以上の大きさの子が抱っこされているのは殆ど見かけません。なので、ベビービョルンの首すわり前用の抱っこ紐などをよく見かけます。
0歳児もマキシコシでベビーカー(チャイルドシートをベビーカーに付けられるタイプのやつのことを私は勝手にそう呼んでいる)している人が多く、やはり車文化なのかなぁと思ったりします。
どっちの方が楽だろうかと考えると、やっぱりベビーカーかなと思い、最近は外に出る時はほぼ抱っこ紐を持たずに出るようになりました。
家でぐずった時などは昭和流でおんぶしながら家事しています。余談ですが「おんぶ」の語源はポルトガル語のOmbro(肩)だそうです。こんなに日本語然とした単語なのに外来語だなんて、ポルトガル語の馴染み方恐るべし。
おばあちゃんと孫
平日昼に公園に出かけたりすると、おばあちゃん(たまにおじいちゃん)が孫を連れているという光景を見かけます。こちらも少子高齢化や共働き家庭の増加、保育園不足など日本と問題が似ているようで、その結果おばあちゃんが孫を見ているということが多いのではないかと思います。
そうなると、やっぱり益々抱っこ紐よりベビーカーとなるかもなと思いました。
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