優しくて良い人は苦労する説。
お疲れ様です。今日は僕が前から感じていたことを書いていきたいと思います。
サッカーに限らずどの社会でも上に行く人、上昇志向の人には個性がある。負けず嫌いだったり、ワガママだったり、主張が強かったりなど挙げればキリがないくらい出てきます。
僕が思うに人間には秀でてるのと同じくらいに欠落してる部分があると思います。天才と呼ばれる人には必ずそういう欠落した部分があります。協調性が無かったり、聞く耳を持たなかったり、自分という人間が常に中心にいることを好みます。
欠落してるくらいが丁度いい。これは僕の持論です。
僕のこれまでの選手生活で感じることは、良くも悪くもしっかりとしたブレない自分軸がある人は強く逞しい。これだけは間違いありません。
自分という人間をどれだけ信じて疑わずにやっていけるかが大事になります。
何も考えずに生まれ持った能力だけでやってる人も沢山います。サッカーだけ突き抜けて上手ければやっていける世界です。
そういう人間が徐々に淘汰されていく時代に入ってきているのは最近凄く感じています。時代の変化と共により人間の内側の部分が大事になってきています。
僕がプロ1年目の時と比べたら若くして真面目でしっかり考えている選手が本当に増えたと思います。プロになることが目標じゃなくてプロで活躍することが目標になっている選手が多く、自分に何が足りないかをちゃんと考えて行動に移せる若手が沢山います。
自分も1年目からそんな風にできていたら今頃どうなっていたかと思うと後悔ばかりですが。笑
僕が苦労した理由の1つに良い人すぎたというのがあります。人から言われたことばっかに耳を傾けて自分軸がブレてばかりでした。
右と言われて何も考えずに右を向くような人間はこの世界では生きていけません。もしかしたら生きていけるかも知れませんけど、何かを成すことはきっとできないでしょう。
なぜ右なのか、左じゃない理由は何なのか、自分は右だと思うのか、右に向くことが果たして正しいのか。
自分で考えて判断してから右に向く。これが正しい方法です。自立するということはこういうことです。まだまだ自立している人が少ないと僕は感じます。
優しくて良い人がなぜ苦労するのか。
それは優しいが故に必要以上に相手側の気持ちに寄り添ってしまったり、人の気持ちを考えてしまうからだと思います。優しさは時に隙や弱みとなります。
サッカーでは自分という存在を主張して認めてもらう事が凄く大事です。チームメイトやスタッフに認めてもらえないようでは試合に出ることは難しくなります。
時には声を荒げて自分という存在を主張し、衝突することも厭わないくらい強い気持ちが必要になります。
優しくて良い人はどうしても相手側の気持ちに立ってしまい要求や主張ができなくなってしまいます。僕も以前はそうでした。
前にも言いましたがこの世界は弱肉強食です。
僕が好きな見城徹の言葉を引用するなら、
狼は生きろ豚は死ね。
まさにこの言葉です。狼になるしかありません。
中には生まれながらに狼の人間がいます。自己肯定感が高い人はその傾向があります。僕は違ったので豚でありながらも狼を演じている一面があります。
そうやって最初は演じながらでも気付いたら内面がどんどん狼側に寄っていきます。今はそうやって意図的に使い分けているというのが正直なところです。
ピッチに立つと人が変わる。これが使い分けてる人の特徴です。僕はそういう人を凄くポジティブに捉えています。
それだけの熱量を自分の内側に持っているということの表れでもあります。喜怒哀楽を表現すること。それが本来の人間らしい姿だと思います。
人からどう思われるかなんて気にしてる時間はありません。気になるうちはまだ自分の人生に本気じゃないということです。
これはどの世界でもきっと同じだと思います。社会人だろうがサッカー選手だろうが目に見える結果を出す為には必ず必要なメンタリティです。
結果を出さないと淘汰される世界にいる人なら早くこの事に気付くべきです。僕ももっと早く気付くべきでした。
結局、社会に出ても誰もそんなことは教えてくれません。落ちるとこまで落ちて人は気付きます。その時にはもしかしたら手遅れかもしれません。
どんなに良いと言われる自己啓発本を読んでも自分で気づいて行動に移さない限りは何も変わりません。全ては自分次第です。
突き抜けたい、現状打破したい、結果を出したい。
その為に今日をどんな1日にするか。
僕もできるだけ常にそういうマインドセットで毎日を過ごしていきたいと思っています。
完璧な人間では無いので毎日は難しいのが正直なところです。できない日をどれだけ減らしていくか。できないなりにどんな1日にするか。そうやって少しずつ前に進んでいっています。
完璧じゃない自分を許してあげることや承認してあげることも大切だと感じます。
必要以上に自分に期待して積み上げたモノを全部無駄にしないように心のバランスも大切にしてください。
長々とありがとうございました!
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