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続かなかった努力が毎朝の楽しみに変わりつつある


努力は報われるらしいけれど、努力って続かない。わたしの場合、本当に続かない。それが努力である限り。

たびたび耳にするのは、何かを続けるためにはそれを習慣化するといい、ということ。例えば朝起きて歯磨きをするように、外出先から自宅に帰った際に手洗いうがいをするように。つまり、努力をしているという感覚さえなくなってしまえば、それはもうこちらのものだと。


近年は、頑張り過ぎない頑張らないという言葉を目や耳にすることが増えました。それが自分を守る術ならもちろん大切な考え方だと思います。しかしわたしの場合、何かを頑張っている感覚がある毎日の方が好きです。もっと言えば、そんな毎日を送る自分が好きなのです。

努力という言葉を使うとどうしても試練感があって苦しく感じてしまうけれど、わたしにとって頑張ることは楽しかったり面白かったりすること。いくつになっても、頑張ることから何かを学んで成長していく人でありたい。

しかし、ここ1年程は何かを頑張りたいけれど何を頑張ろうかと考えるうちに時間が過ぎてしまいました。次の明確な目標がないまま生きていることを自覚していて、良くも悪くも習慣化したこの生活をどうアップグレードさせたいのかも分からない状況でした。


そうは言っても新しい年を迎えたことだし、もう一度目標というものについて考えてみようか。そう思った時、やはり英語を勉強したいという気持ちがふつふつと湧き上がってきました。

そもそも英語を使えたらいいなという気持ちもあって現在の職場に転職しました。最初の頃は担当の兼ね合いもあり殆ど英語を使う機会はなかったのですが、今では1日でやり取りをするメールの半分くらいは英語で受け応えをしています。2年前の夏から同じ職場、同じ部署に勤めていますが、改めて振り返ってみると何かしら変化しているものです。

日々英語を実際に使っていると、どんどん欲張りになっていく自分がいることに気付くのです。直接話す機会がないからこそ、もっと細かなニュアンスがしっかり伝わる文章を送りたいとか、このメールをただのビジネス上の連絡ではなくて相手との距離を縮めるためのツールにしたいとか。いつの日かユーモアを交えたメールを送り合える仲になれないだろうか。なんて、あわよくば精神てんこ盛りで働いています。



昨年もある程度は英語に触れるようにしていました。朝は英会話ポッドキャストを聴きながら身支度をしたり、YouTubeで英語関連の動画を流したり、休日にはお互いの共通言語を英語とする友人と会ってお話したり。でも、それは決して勉強・学びとは言えませんでした。何より自分自身に頑張っている感覚がなかったのです。

しかし、今年のわたしは昨年のわたしとは少し違う気がする。なんというか、こう、学びたい欲求がうずうずしている。今年は英語にただ触れるだけでは全然足りない。英語を頑張って学びたい。

それではどうやって学んでいこうかと思ったとき、オンライン英会話が最初に頭に浮かびました。そして実際にトライアルレッスンを受けたりもしたのですが、結局入会には進めませんでした。

その理由は、わたしはアウトプットではなくインプットがしたいんだと判ったから。今でもある程度の会話は出来るけれど、そこからレベルアップさせる為にはまず次のレベルに向けたインプットが必要で、わたしが今やりたいのはそこだったのです。



そうとなれば、相棒または師匠となる一冊を選ぼうと書店へ向かいました。こんなに種類があったらどれを選べばいいのか分からないよと嘆きながら、綺麗に陳列されたテキストたちと向き合います。

そして結果的に選んだのがこちらの2冊。


そうです。ラジオ英会話。
と、ラジオビジネス英会話。

今年は昨年より朝早くから行動しようというテーマも自分の中にあるので、毎朝この英語のラジオを聴くことで学んでみることにしました。朝ドラ;カムカムエヴリバディが懐かしい今日この頃。安子になりきって頑張ってみようと思います。


ラジオはそれぞれ15分間なので、2番組で30分。このラジオ時間を確保するために起床時間を早めて、番組のスタート時間に合わせて身支度を整えます。そしてアプリとテキストを開き、ペンを片手にレッスンスタート。

仕事の始業前にスケジュールがあるというのは何だか気持ちがいいものですね。低血圧で早起き苦手だからと自分で自分に限界を設けていましたが、意外と起きられるものです。

数あるテキストの中からラジオ英会話を選んだのは、読み書きだけの勉強は続かないだろうと思ったから。ラジオなら、リスニングも出来るし音声付きでシャドーイングも出来る。そしてテキストがあるから聴き取れなかった単語も確認することが出来る。更に過去の放送を振り返って聴くことも可能ということで、きちんと取り組めば最強の教材なのではと思ったのです。


それにしても。この2月のテーマ、明らかに聞き覚えがある。ニュージーランドで商談という内容も、登場人物の名前やストーリーも間違いなく知っている物語だ。よく見ると、2024年2月のラジオビジネス英会話のテキストの表紙には、2023年8月分の再放送ですと記されています。

まさか、とは思いましたが、そのまさか。わたしは昨年1度ラジオビジネス英会話のテキストを購入したものの続けられず序盤で辞めてしまっていたのですが、それがまさに2023年8月のものだったのです。その頃はそもそも朝するという気合いもなく、夜に聞き逃しラジオを聴いていました。ほんの数日であっけなく終了したあの夏の日の挑戦。

まだ捨てないで持ってた


奇しくもあの時挫折したテキストをわたしは再び手にとったのです。これはもう、運命なのでは。リベンジのチャンスを、英語を頑張るチャンスを、与えられているんだきっと。

単純なもので、そう思うと余計に頑張りたくなってきたわたしです。朝のリズムが変わって、毎朝新しい言葉や表現を学ぶことが楽しみになってきました。朝聴いたラジオをお昼休みや就寝前の時間を使ってもう一度聴いたりもしています。学んだことをどう仕事で使ってみようかとわくわくしながら取り組んでいます。

努力をしている感覚ではなく、頑張っている感覚。無理しているわけではなくて、わたしが頑張りたくて頑張っていること。資格取得などの目標はないけれど、だからこそ気楽に学べている気もします。さてさて、あの夏の日のリベンジを果たせるよう、どうか見張っていてください。



じっくり読んでいただけて、何か感じるものがあったのなら嬉しいです^^