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遊ぼう!ナイトメアスタジオ作品!

「ナイトメアスタジオ作品」とは、株式会社ナイトメアスタジオから配信されているゲーム作品郡を指します。


2021年に会社として独立するまでは「ナイトメアプロジェクト」というシリーズだったので、「ナイトメアプロジェクト作品」と呼んだ方が馴染みがある人が多いかもしれませんね。個人的にもそっちの方が馴染みあります。


ナイトメアプロジェクトはガラケーの時代からノベルゲーム作品を提供しており、「歪みの国のアリス~アンコール~」「オズの国の歩き方」を除いた作品全てが売り切りとなっています。価格は300~400円。安い。
 ※「歪みの国のアリス~REcollection」のみ税込3000円ほどです。


そんなナイトメアスタジオ作品ですが、スマホ端末向けに配信されている作品の中には既に「端末によってはもう遊べない」ものがある状態になっています。



……今触れてもらわないと二度と遊んでもらえないこともあり得てしまうのでは?

そんな危機感を持ってしまったので、この記事ではナイトメアスタジオ作品について簡単にまとめてみました。




◯ナイトメアスタジオ作品の特徴


ナイトメアスタジオの作品はほとんどがホラーであるもののドタバタしたコミカルな展開が多いため、ホラーが苦手でも読みやすい作風となっています(※Seventh Blood Vampire除く)。

また「オズの国の歩き方」以外の作品では選択肢によってエンドが変わるマルチエンディング式となっています。

なお開発の裏話などをキャラクター同士の会話という形で語っていくコラムがすべての作品にあるのも特徴です。




◯歪みの国のアリス


ナイトメアスタジオの第1作目であり代表作。不思議の国のアリスをベースとしたホラーノベルゲームとなっています。

ガラケー時代(2006年)に配信→Android&iOS向けに配信→基本無料タイプのアプリとしてリメイク→SwitchやSteamなど他媒体向けの移植作が発売 という展開の多さからも分かるように根強く愛され続ける作品です。私も一番好き。

小説版も出ている本作ですが、今年2023年にはさらにジュニアノベル版も発売されています。


「ホラーノベル」となっていますが、ゲーム中盤まではナイトメアスタジオの特徴であるドタバタしたコミカルなシナリオ展開が多いのでホラー成分が中和されています。中盤以降はかなりシリアスなので怖くなってきますが。

また、シナリオにわりとグロい要素が含まれているのでそういったものが苦手な人は注意。

マルチエンディング式であり、ナイトメアスタジオ作品の中でもエンディングの数が最も多いうえそのほとんどがNormal END(という名のBad END)なのも特徴。

Normal ENDになるかまったく予想できない選択肢もわりとあるため一度もNormal ENDを迎えずにTrue ENDにたどり着くのが意外と難しかったりします。


ちなみにBGMも大変良く、メインテーマである「My sweet pain」はファンにより歌詞をつけて歌ってみた動画が投稿されるほど人気があったりします。凄くいい曲ですからね……。




◯一夜怪談


ナイトメアスタジオの第2作目。「調べる」「考える」「移動」などのコマンドを選択しながら進めるコマンド選択型のホラーアドベンチャーゲームです。
既に遊べない端末が出ている作品の一つ。


こちらもホラーとなっていますが、主人公「萩間靖之(はぎまやすゆき)」君が妙にコミカルで賑やかな反応をしたりするのでホラーとしてはややマイルド。ナイトメアスタジオの作風あるあるが出ていますね。

選択によって変わる6つのエンドが用意されており、全てのエンドを見るとエクストラストーリーが出現する形式になっているのも本作の特徴。

作中で「沼屋敷事件」という出来事に言及されますが、実は本作は「沼屋敷事件」から派生した物語であることが公式のコラムで明かされています。

上記のような経緯から「沼屋敷事件」のゲーム化を望む声は多いようで、「ナイトメア・プロジェクト公式ガイドブック」では序章のみコミカライズされていたりします。正直私も遊びたい。My Little RED (仮題)と一緒に待ってます。




◯Seventh Blood Vampire


吸血鬼もののホラーアドベンチャーゲーム。ガラケーアプリ時代の「歪みの国のアリス」と同じように前編と後編に分かれています。このゲームも既に遊べない端末が出ているので注意。

移動しつつ「Check」で調べる探索システムと、制限時間内に敵から逃げる「エスケープモード」というシステムからなる作品。逃げるのに失敗すると容赦なくGame Overになるうえ、演出や音楽がプレイヤーの焦燥感を煽ってくるので緊張感があります。

シナリオ面では珍しくナイトメアスタジオ特有のコミカルさがなく、終始シリアスな雰囲気となっています。

「歪みの国のアリス」でも見られたナイトメアスタジオの独特なセンスがかなり光っており、本作の吸血鬼はなかなか変わっています。「吸血鬼もの」と言われて普通はああいう生き物を作らないと思う。そこが魅力なわけですが……。

なお公式ページでは「怖いけどスプラッターはありませんよ」という説明がついていますが物語はわりと血生臭いです。




◯迷ヒ家ノ鬼


廃屋脱出のために探索するホラーアドベンチャーゲーム。「一夜怪談」の細かいコマンド選択式の探索システムと「Seventh Blood Vampire」のエスケープモードのようなシステムが合わさったシステムとなっています。
この作品も端末によっては既に遊べない状態です。個人的には歪アリの次に好きな作品。

ナイトメアスタジオでは背景、キャラクター共に3DCGであることがほとんどなのですが、本作はキャラクターが2Dイラストで描かれているのも特徴。
なお「オズの国の歩き方」も2Dイラストですが、「迷ヒ家ノ鬼」には表情差分があるという違いがあります。

前作である「Seventh Blood Vampire」ではなりを潜めていたドタバタしたコミカルな展開が復活して逐一挟まれているので、ホラーとしてはそこそこマイルド。




◯オズの国の歩き方


「オズの魔法使い」をモチーフにしたファンタジーノベル。

「自覚がないまま"救世主"という大きな存在としてもてはやされる主人公」「妙に主人公の話を聞かないキャラクター達」「言語を喋る動物達」「人型のキャラクターは顔が見えないようになっている」など歪アリとの共通点が意外と多い作品です。

「今度はホラーじゃありません」というメッセージ通りホラー作品ではないのですが、ホラーなシーンはあります。開発チームがホラー好きすぎるので仕方ない。


なお今まで紹介した作品とは異なり基本無料のアプリとして配信されています。1日に読める量が決まっており、もっと読みたい場合はアイテムを購入して読むという形。

4500円で売られている「オズの国のフリーパス」を購入すると本編と追加エピソードを制限なく読めるようになるうえ、セーブやロード機能も解禁され売り切り版同然となります。



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