おちてる。

おとしものやわすれものの写真を、思わず撮ってしまう。

なんか好きなので。

それが、何某かの手元にあるうちは、持ち物、という確固たる役割を持っているにも関わらず、手放された瞬間、それは道に転がり本来の役を演じたくても演じられない存在と化する。

その切なさというか、委ねてる感じが、愛おしくて堪らない。

ゴミもそうだよね。
ゴミって、ゴミになる前があるわけで、産まれてすぐゴミにはならないと思う。
何らかのプロセスを経て、ゴミたる。

ふっと通り過ぎた後に、戻って改めて写真を撮ったこともある。
時間が経つと、掃除されたり拾われたりしてなくなってしまうこともある。
落ちてるものはナマモノ。
見つけた時が旬。

思わず拾い上げてしまった時は、責任をもってゴミ箱まで捨てに行きます。
拾った瞬間、そのゴミはわたしの所有物になってしまう。
その結末を処理する責務はわたしに移渡るので。

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