いのち。

ごきぶりの話が出ます。





昨日の夜、ごきちゃんと格闘した。

前に2回ご登場されて逃げた子と、ビジュアルが似てたので、きっと同一人物だったんだろうか。

私はそこまで虫に抵抗はない。毒がなければ触れる。ごきちゃんも家の中以外は大丈夫だ。外出先、職場ならなんとも思わない。

私はどんくさいので、ごきちゃんのスピードに追い付けない。捕まえようと思って、今まで二回逃したのだから。

申し訳ないが、ちょっと、対処させてもらった。「ごめんね」「住み分けなんだ」って何度も何度も言いながら。

何とか掴んで逃がす方向にもっていきたかったが、私が俊敏さを持ち合わせていなくて、それが出来ない。


終わった後布団に入って、全然寝付かれなかった。2時間半くらい。

「いのち」について考えてしまって。

わたしがあのごきちゃんにとって快適な環境を家の中で作り出さなければ、あの子は我が家に居つく意味も生まれなかったし、こうやって私に見つかってびっくりするようなこともなかったんだろう。そして、悲しい結末を迎えることもなかったんだろう。なんてことをしてしまったんだろう。自分のエゴだ。なんてことだ。

って考えてしまったら、全然眠くならなくて。

我が家はお世辞にもピカピカとは言えない。そんな中でも、怠惰なわたしの尻をぺちぺちしながら、最低でも週に一回は掃除をしている。生ごみも処理してから捨てている。

逆に言えば、私にできることはそのくらいということだ。細かいところの掃除をおそらく行き届いていない。だから、あの子にとって素敵なお家が見つかってしまったということだ。外にはもっと多様で広い世界が広がっているというのに。

なぜ外に出してあげられなかったんだろう。もう動かないそのお体を処理しながらつくづく切ない思いに駆られた。ちょっと泣いてた。直前に大河ドラマを見ていて涙腺が緩みまくっていたというのもあるだろう。

ちょっとでも不幸なごきちゃんを減らすために、原因などを調べたりしていた。当てはまるもの。あるよなあ。

じゃがいもとたまねぎ、常温保存してるしなあ(専用の袋に入れて)。段ボール便利だから使っちゃいがちなんだよなあ。排水溝の髪の毛取るの忘れちゃいがちなんだよなあ。こういうのだ。こういうところから、ちょっとずつ変えていこう。

それがきっと、気持ちよく過ごせる一歩になるはず。

いろんなことを教えてもらった。普遍的な道理と思えるようなことも、沢山感じさせてもらった。ごきちゃんとの対峙を、決して無駄にはしないよ。

今日も今日とて朝から掃除をした。

皿を一枚割りました。



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