難しいけど大事な「改憲」の話①

『不思議なクニの憲法』という映画の自主上映をしたことがある。
感染症が世に広まる3年ほど前だった。松井久子監督のドキュメンターリー映画で、日本の憲法に対してのいろんな人たちのコメントを集めた作品だ。

その頃から、憲法改正問題が持ち上がっていた。
私はいつの頃からかハッキリ記憶はしていないが、政治問題、特に憲法問題に関心を持っていた。
日本国憲法は平和憲法として素晴らしい憲法だと思ってきた。それが、どうもそうではないらしい。今の日本国憲法はアメリカから押し付けられたものだから、日本人による日本人のための憲法を作ることが必要だ!という考えがあるという。

私たちは「日本国憲法がアメリカから押し付けられたもの」という認識はあまり持っていないのではないだろうか。現憲法が誰がどのように作ったのかを学んだ記憶はないが、戦争に負けてアメリカを中心とする連合国が「戦前の大日本帝国憲法が悪かったから戦争に突き進んだ、戦後はちゃんとした民主主義にしなければならない」と考え、新しい憲法が作られたと、なんとなく思っているのではないか。特に疑問も持たないのは、日本は平和で暮らしていくのに別に困ることは無かったからではないか。

でも、憲法は押し付けられたものだから「もっと良いもの」に変える必要があるという考えが自民党の中にあるという。
『不思議なクニの憲法』の映画の中には、憲法に関心を持ち、何かしらの活動や発信している人たちが登場している。映画を観て、いろいろなことが分かった。納得できることもあったし、共感することもあったし、目からウロコの内容もあったし、よく分からないこともあった。

公式サイトに載っている文を紹介する

安倍政権の時のものから更新されていませんでした


この映画の中で一番印象に残ったのは、
「緊急事態条項」という言葉だ。

私が6年前に知った「緊急事態」という言葉。
これが3年前に全国民の知るところとなった。

「緊急事態宣言」

世界的に感染症が拡がり、世の中に大きな衝撃(被害)を与える。
これが「緊急事態」であるという。

致死率10%とかの感染症であれば、「緊急事態」であるかもしれない。

だが、しかし。

致死率は0.0何%。しかも、亡くなった人の平均年齢は80歳。
これって「緊急事態」と言えるのかどうか?

感染症だけでなく、自然災害によっても「緊急事態」になることはある。

南海トラフ地震とか、首都直下型大地震とか、富士山の噴火とか、太陽フレアの影響とか、宇宙人の侵略とか・・・。

私たちは「緊急事態」という言葉に慣れ過ぎてしまった。

だが、しかし。

憲法改正で言われている「緊急事態条項」というものは、「宣言」とはまるで似て非なるものである。

ここすごく重要!!

上のスクショ画像の中に書いてあるように、
もし、現政権主導の改憲が行われてしまったら、
私たちの「自由」と「人権」が奪われてしまう。
日本の民主主義が死に瀕して、「独裁国家」へ向かってしまう。

え~~~!!??
そんなことあるわけないじゃないの!!

という声が聞こえてきそうだ。

あなた頭おかしいんじゃないの?
へんな宗教にはまってるのじゃない?
偏りすぎてる!
常識ってものがないんじゃない?

上の言葉はこの3年の間に何人もから実際に言われたし、
言わなくてもきっと心の中で思っているんだろうなということもあった。

日本では「政治の話と宗教の話」はタブーという雰囲気がある。
ケンカになったりしらけられたりするから。

でも、もうそんなことを言っている場合じゃないんだ。

全国統一選挙が始まっている。
どこの投票率も低い。
中には30数%というところもある。
国民の3分の1しか投票に行かないんだ。
私も今回は入れたい人がいなくて、もう行くの止めようかとチラッと思ったりもした。
関心がないだけでなく、投票したい人がいないという人もいるんだろう。

だが、しかし。

自分たちの「自由」と「人権」が奪われてしまってもいいのかい?

すごくすごく重要なことだから、いろんな方法で伝えていくことにした。



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