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その場でもう一つ買っちゃった

その場でもう一つ買っちゃった

そんなメッセージが筆者のもとに届いたのは、共にフルムーンパーティーに乗り込んだ戦友がバンコクに戻った初日であった。

「バンコク着いたらすぐ飲んで。
後から美味しさに気づいて飲む機会失ったら遅いから。」

これは筆者の布教文句である。絶対にこの言葉を言う。推しは推せるときに推せという言葉がある。非在タイチャトラムー信者が作った言葉なのでは?と疑うほどには言い得て妙な言い回しである。一度飲んでしまったなら、美味しさに気がついてしまったなら、滞在期間中毎日飲みたいと思ってしまうのだ。もしあなたが5日間バンコクにいる日程で4日目に飲んでしまった場合、とてつもなく後悔することになるだろう。初日に飲んでさえいれば、あと3回は飲めたのに、と。

では1日に数回飲めばいいじゃない、そう思うのは軽率である。ただでさえお腹を下しやすい環境で冷たいタイミルクティーを、しかもなかなかの量入ったチャトラムーを立て続けに摂取することには賛成できない。実際に筆者の先輩は、美味しさに屈服し、その場で2杯飲み、無事にお腹を壊して人の家のトイレを借りた。先程の戦友が2杯飲んだ後にどうなったのかは水に流しておくが、彼がチャトラムー教に入信したことは明らかである。

美味しさを噛み締めるメッセージが来た後に、もう一つ買っちゃったと写真が届いた。その日私はバンコク最終日で、最後にチャトラムーを飲むための40バーツを確保すべく、昼ごはんさえ抜いていた。2杯買える財力が残っている内に、という点でも、入国初日にチャトラムーの洗礼を受けるべきである。

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