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百年



 Ⅰ


 最初は陽光に包まれた穏やかな時間が流れていた。
 しかし、そんなときにも、ぼくは安住の誘惑に心を奪われそうになり、きみは外の世界へ向かおうとした。
  すると次第に天候が変わっていった。雨が降り出した。
 ふたりで一つの傘をわけあいながら、雨音にあわせてステップを踏んだ。

 道に迷いそうになることもあった。それでも目的地のある、雲の切れ間をめざしてわれわれは進み続けた。
 ふたりの間に生じる小さな溝安住の誘惑を乗り越えながらも、われわれは歩みを止めることなく、ともに歩みを重ねていった。

 この情景から、人生の旅路には時に誘惑があり障害があり、その都度乗り越えていかねばならないものが多いことがわかります。
 しかし、愛する者と力を合わせれば、どんな逆境も乗り越えられるのではないでしょうか。

 ふたりは親密な絆で結ばれ、互いに支え合いながら人生を歩んでいきます。雨雲の裏にも太陽があり、厳しい時もあれば穏やかな時もあります。
 そんな移ろいの中を、二人三脚で歩んでいく姿が描かれているように感じます。



 Ⅱ

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