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はじめまして:あの日のフィールドノーツから

はじめまして。このページに来てくださって、ありがとうございます。

私は現在22歳、春から社会人1年目の者です。
本日より「あの日のフィールドノーツから」というアカウントで、長崎県で現在建設中の石木ダムについて学んだことや考えたことを記録していくことにしました。

本記事では、主に『発信するに至った経緯』と『発信していく内容』について書いていきます。


※そもそも石木ダムってなに??という方へ※
「石木ダム建設計画」は1970年ごろから現在まで続けられているダム事業です。これまで、水没予定地の住民とダム推進派の行政との間で衝突が繰り返されてきました。ダムができると、長崎県東彼杵郡川棚町の川原地区などが沈んでしまいます。現在川原地区では、工事を進めさせないための座り込みの阻止行動が続けられており、その日数は1700日を超えています。より詳しい内容はこちらのふたつのサイトで知ることができるので、ぜひどちらも見てみてください。

なんで石木ダム問題について発信するの?

ここでは、石木ダム問題について発信するに至った経緯について、少しわかりずらいですが、時系列に沿って説明させていただきます。

座り込みでの発見

私は大学4年の卒業研究の一環で石木ダムについて勉強し、座り込みやイベントに参加したり、地元の方に話を聞くようになりました。これまでニュースで知っている場所に実際に訪れることも、テレビの向こうにいた人達に話を聞くことも未経験。はじめはかなり勇気を振り絞り、座り込みに行きました。

座り込みテントに行く頻度は少なめでしたが、行くうちに地元の方々や支援者の方が覚えてくださるようになりました。通う中で、私が今まで想像していた座り込みのイメージとは全然違う一面を見る機会がありました。そして話をするなかで、ひとりひとりがそれぞれ違う思いやバックグラウンドを持っていることを知りました。書いてみるととてもあたりまえのことですが、「通わなければ知れないことがたくさんあるんだ」とようやく気づくことができたのです。

石木ダムは意外と知られてる?

また、同時期には、市内で知り合った大人や大学の後輩、同級生と石木ダムについて話すようになっていました。その中でまたまた驚いたのが、すでに石木ダムについて知っていて「おかしいよね」と言ってくれる人が想像以上に多かったのです。若い世代でも、石木ダムの事を知っている人はいる。興味を持っている人がいる。みんなが「ダム反対!」と言えば、現地に行くようになれば、一体どうなるんだろう、と考えるようになりました。

現地にはなかなか行けない

ただ、ニュースを見て石木ダム問題を知って「反対だな」と思っても、実際は現地に行く機会が作りくい、というのが現実でした。テントで話を聞いた女性は、「働いている世代は仕事があるからほとんど来ない」と話してくれました。

私は今「学生」で自由な時間があるから座り込みに来ている。でも私が思っている以上に「現地を訪れて直接知る」というのはハードルが高いことなのかもしれない……「おかしいよね」と声を上げることも難しいのかもしれない……そう考えるようになりました。振り返ってみると、私だって「問題と全然関係ない私なんかが、言えることはない」と思っていた時期もあったんです。「現地に行けない」ことも「意見が言えない」ことも、きっと悪いことではない。でも、「やってみようかな」と勇気を出す手伝いが何かできないか、と考えるようになりました。

  • 仕事や学校で座り込みに行けない若い世代に、座り込み現場や川原地区の「一瞬」でもいいから届けられないだろうか?

  • 新聞やテレビ局など、マス・メディアとは少し違う角度(小さい視点)から石木ダム問題の事を発信できないだろうか?

  • 石木ダムについて、近くの誰かと話すきっかけを私も作れないだろうか?

こんな目的意識から、noteで発信してみることにしました。

このページでは何を発信していくの?

「あの日のフィールドノーツから」では、石木ダムや、今工事が進められている川棚町川原地区について、筆者が学び考えたことを等身大で伝えていくことを目標にしています。具体的には、座り込みテントの中で印象的だったことや、現地でのイベントから考えたこと、新聞記事について思うことなどを書いていく予定です。

そして、何気なく記事を呼んだ方が、既存の団体の発信やニュースを調べに行ったり、実際に座り込みに行ったり、家族や友人と石木ダムについて話してみたり……と、次の行動につながるきっかけになりたいと考えています。

おわりに

ここまで読んでいただいた方に、改めて申し上げますが、筆者は石木ダムには反対派です。なのでどうしても反対派の意見になってしまいますし、地元住民の方々に迷惑がかかるほど具体的なことは絶対に書くつもりはありません。

また、現場から離れた場所に居住しているので、今後記事の内容に偏りや不十分な点が出てくるかと思います。

あくまで、「石木ダム問題を知ってほしいの若者の一つの意見」であることは越えられませんが、試行錯誤しながら続けていきます。
ちっぽけなnoteですが、どうぞ応援よろしくお願いします!


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