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助産学校の受験勉強で使えた参考書編

早速、私が受験勉強で使用したものたちを書き出します。

  • 母性看護学の教科書、概論と各論(医学書院)

  • 看護学生時代の母性看護学の授業プリント 

  • 病気が見える 産科、婦人科(メディックメディア)

  • みるみるナーシング 母性、小児(テコム)

  • 看護師国試 ここだけ覚える!(プチナース)

  • 医師国試 データマニュアル(メディックメディア)

  • さわ研究所黒本 母性、小児、基礎看護

以上になります。
実際に使用してみて、
良かったところ、足りなかったところなど気づいたことを書いていきます。

🟢母性看護学の教科書


良かった点

  1. 看護師国試に必要な内容は絶対に記載されている

  2.  この教科書で基本的な知識は十分身につけられる

  3. 事例による看護展開が記載され、アセスメントが必要な筆記試験に活用できた

足りなかった点

  1. 試験内容が助産学まで出題される学校だと内容が足りない

  2. 正常については詳しく記載があるが、異常となると足りない

  3. 看護学校卒業から数年経過している場合は統計などの情報が古い

医学書院の教科書はほとんどの方が持っていると思います。内容としてはそんなに問題ないのですが、ただただ分厚いですよね。私は母性看護の領域は1ヶ月半かけて終わらせる!と計画を立てて勉強をしていました。こんなに時間を取っても1冊終わらせるには、やっぱり分厚いです。受験において本当に必要な内容とそうでない内容はなんだろう?なりました。そこで登場するのが授業プリントです。

母性の授業をしてくださっていたのは、専任教員と現役助産師さんでした。授業はもちろん、医学書院の教科書をもとに進めて行きます。教員も助産師さんも教科書の内容を授業プリントにまとめてくださっていたので、プリントを読めば教科書の内容が、大体網羅できるものになっていました。そして重要な内容は絶対プリントに記載されています。
私は、教科書を1から読むより、授業プリントをもとに進めれば、絶対に押さえるべきポイントは見落とさないだろうし、プリントにない内容は飛ばしても大丈夫だろうと考え、プリントを読んで、ついでに教科書にも目を通してそれらをひたすらiPadにまとめて勉強をしていました。


🟢病気が見える(産科・婦人科)

【産科】
良かった点

  1. 妊娠過程、正常、異常、全てにおいて詳しく記載されている

  2. イラストも多くイメージがつきやすい

  3. 教科書では足りない内容は、これで補うことができた(妊娠中の検査、異常の病態や治療、分娩介助、胎児循環など)

【婦人科】
良かった点

  1. 女性生殖器の解剖、婦人科疾患、性感染症などについて詳しく記載されている

  2. 疾患の機序から治療法、手術についても分かる

  3. 不妊症、不妊治療、不育症の内容も教科書より詳しく記載されている

この2冊は、手術室での勉強を進めるにあたって、教科書の内容では全く足りなかったため、個人で買い足したものになりますが受験勉強では相当使えました。
手術では、産科といえば帝王切開なので、帝王切開の適応や異常出血時の対応や治療法など、これで勉強しました。婦人科の手術の事前学習でも、疾患についてや術式のことも勉強できました。

デメリットを感じた部分がないので、オススメします!
業者の回し者ではありませんが、私はとてもお世話になった参考書です。そして助産学校に入ってからも使える1冊になるのではないかとも感じました。

🟢みるみるナーシング 【母性・小児】

【母性】
良かった点

  1. 基本的な内容しか記載されていないので、スッキリまとまっている

  2. 各内容のまとめの最終ページに国試の過去問から関連する問題が抜粋され記載されているのですぐに問題が解けて、知識と関連して覚えられる

  3. 過去問の解説もしっかり記載されているので内容理解がそこで深められた

  4.  覚えやすい語呂合わせもいくつか載っている

足りなかった点

  1. 基本的な内容のみで、正直受験勉強としては1冊では全然足りない

  2. 国試内容も全体的に古い(第5版の発行が2016年)

  3. 難易度の高い助産学校の受験には全く内容が足りない

【小児】
良かった点

  1. 母性同様、基本的な内容のみの記載で、スッキリまとまっている

  2. 小児に関しては、この1冊でまあまあ足りる内容

  3. 小児特有の疾患について機序から治療法、小児ならではの注意点も記載あり

  4. 予防接種の内容もしっかり記載されており分かりやすかった

足りなかった点

  1. 概論の内容はかなり少なく感じたので、この部分は1冊だけでは内容不十分

  2. 母性同様に全体的に内容が古い(第6版の発行が2016年)統計の内容をこの本で勉強するのは危険。

  3. 予防接種も内容が変更になっているものもあった。

この本は、皆さんが受験する学校の筆記がどのような内容かによるかと思います。私が受験した学校は、母性看護の内容が圧倒的に多く、小児はほぼ出題なしという感じだったので、小児に関してはみるみるで足りたのだと思います。なので、最終的には受験する学校の過去問を見て判断されてください。
私個人としては、はっきり言うと、みるみるの母性は買わなくていいです。
内容も古いですし、浅いし、物足りなくなります。
ですが、国試の過去問がまとまったものが欲しい方には合っています!
私は、さわ研究所の黒本を母性、小児、基礎看護のみメルカリで購入したり、最終的にはアプリで過去問が解けたのでほぼ使用しませんでした。小児は、よく助産学校の過去問に出てくる疾患たちが網羅できたので、医学書院の小児の教科書よりも読み込みました。笑


🟢看護師国試 ここだけ覚える!

良かった点

  1. 毎年出版されるので、最新の情報がここで手に入る

  2.  基本的な統計や関係放棄はこの本の最新データで勉強できた

  3.  基礎看護が出題される場合、この本で全体的に復習ができた

  4. 母性も小児も必須な内容は記載されているので、受験前に見返すには良かった

足りなかった点

  1. これで小児や母性の勉強はできない。あくまでも最新の統計や関係法規の勉強で使用すること

私は、看護師国試を受ける際にメインで使用していたのがこれでした。理由は本当に「ここだけ覚える」内容しかなく、あれもこれも覚えられなかった私には、とにかくこの1冊を完璧にする!という気持ちで使えたので良かったです。レビューは使わない派でした。私には必要な項目のみスッキリまとまったこの本が合ってました。
基礎看護、統計、関係法規は最新データが欲しかったので、今年の最新版を最後購入しました。私のように、看護学校卒業から数年開いている人には1冊あると良いかもしれません。


🟢医師国試 データマニュアル

良かった点

  1. 丸バツ問題形式で産婦人科領域の問題がたくさんある

  2. とにかくたくさん問題を解きたい!という時期に使用するのに合っていた

  3. 難易度が高い、助産学の内容まで出題する内容の受験対策には十分な内容

これは、受験まで1ヶ月半くらいの時期に購入しました。
理由は、とにかく問題を解きまくりたいけど、看護師国試の内容だとなんだか足りない!と思ったからです。オペ室で働いている時から、看護の本では足りない内容がたくさんあるなと常々感じていました。場所がオペ室なだけに、なおさらです。その時から研修医向けの本や完全に外科専門医が読む本にも手を出していたので、今回も医師向けの本に手を出してみました。正直、めちゃくちゃ読み込んだわけではないです。でも内容としては十分に足りたので買って良かったと思っています。問題を解きまくりたい、問題が欲しい!方には少しオススメします。笑


🟢さわ研究所 黒本 【基礎看護・母性・小児】

これは各分野の今までの過去問がまとまった本になります。私はメルカリで、各分野の問題集をバラ売りしている人がいたので、その方から「母性・小児・基礎看護」のみ購入しました。これは買う買わないは皆さんの判断で良いかと思います。実際、さわ研究所は国試対策用のアプリも無料で出しています。そこでこの本の内容と同じ問題を解くことができるので、紙媒体として手元に欲しいなら、バラ売りを買うか。デジタル版で良いなら、アプリで勉強するか。どちらかで良いと思います。アプリなら看護roo!も同じく使えますよ。


🟢各助産学校の過去問

これは⭕️も❌もありません。受けたい助産学校の過去問は絶対手に入れてください!!!
私は卒業した看護学校で、歴代先輩から過去問を回してもらっていたこともあり、7年分ほど過去問を入手できました。看護学生の時に回してもらい、私が受けた年の過去問を追加して後輩に渡しました。それが残っているはず!と思い看護学校の先生に聞いて、また手元に戻って来たような感じです。
過去問を見れば、その学校がどのような出題傾向なのかわかります。たくさんあればあるほど、その情報もより明確になるので入手は必須です。

実際に、7年分もの過去問を見比べると、看護師国試からそのまま引用している問題から、オリジナル問題でも選択肢を少し変えて翌年に出題しているもの、ほぼ同じ問題が2年連続で出ているものなど色々と発見がありました。

「小児、母性」と言っても範囲は膨大です。その中でも出やすい分野(妊娠期か、分娩期か、産褥期か、小児は成長発達か疾患か)が分かれば、ある意味山が張れます。過去問も受けたい学校だけでなく、いろんな学校のものを集めて解きまくると良いです。初めは分からなくても、そこを調べていく、解き直す。この作業で覚えていけますし覚えれば応用していけます。

とにかく過去問は重要です!!!!!!!!
助産学校の受験は情報がないからこそ過去問です!!
中には、そもそも過去問の集め方が分からない人もいるのではないでしょうか?
入手方法も書いておきますね。

  1. オープンキャンパスの際にもらえる

  2. 助産学校から購入する

  3. 学校のホームページからダウンロード

  4. 学校の図書館に直接行き、閲覧する。(コピーやメモが許可されている学校とできない学校があるのでホームページで確認する)

  5. 受験した先輩から回してもらう

  6. オープンキャンパスで在校生に出題内容を聞く

この6つかと思います。
私は、いろんな学校のオープンキャンパスに参加しました。その中で購入できるなら買って、もらえるなら貰って、在校生に聞けるなら聞いて、先輩や後輩が持っているなら貸してもらう。全国の助産学校のサイトを見て、ダウンロードできる過去問があるかとにかく探す。
とにかくコツコツと集めていきました。ここもある意味地道な努力が必要です。



今回も長くなりましたが、参考書について紹介しました。
いかがでしたか?
全て、私が使用してみての感想になるので、最終的には本屋さんや図書館で一度中身を見てみる方が確実だと思います。もしかすると、上記意外の本が合うこともあるかも知れませんからね。

次は「私の受験勉強のスケジュールはこんな感じ」をまとめてみようかなと思います。本当に勉強については手探りでしたし、勉強しながら実際に受験も終えてみて分かったことがありました。それらを書いてみます。

あと、過去問の入手についてもまた詳しく書いてみますね。
時間がない中勉強している方が多いと思うので、この学校はネットからダウンロードできるよーとかまとめてみようかな。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。



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