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【小さいこと】ミニマリストは快感!?

 ミニマリストという言葉をよく耳にするようになった。一番に浮かぶ言葉は「質素」だ。コトバンクを検索すると、

 最小限度の物しか持たない人。あるいは、それで生活する人。

これにはいくつかの流れがあると思う。

 ① とにかく物を捨てて整理する 例)断捨離
 ② 捨てる物を最小化する。   例)ゼロウェイスト
 ③ 必要なもので生活する。   例)ミニマリスト

 すべて重なる部分が多いが、特に3番目は、生き方に対する考え方の志向が強く感じる。今日は、自分の経験をベースにミニマリストの効果を考えてみたいと思う。※僕は、ミニマリストというより変態倹約家です。

◆効果1:ムダが減る。

 これは読んで字のごとくで、僕らのまわりはムダであふれている。服、食べ物、小物、本、物物物物物物物物物物物物物物物物物物…。大掃除の時に感じるあのしんどさだ。ムダが減ると余裕が生まれる。スペース、お金、心の余裕も。
 子供のころから、しょっちゅう財布を無くしていた。その時のヘコみかたは半端じゃないく、特に母ちゃんのお仕置きが恐怖で仕方なかった。中学生になった時まわりの友達は時計やポケベルなど、少しでも大人に近づくための物を買っていた。逆に僕は財布や時計を持たなくなった。すぐ失くすから。そうしたら、ものすごく楽になった。
 以前、バックパックで旅をしていた時、持ち物をほぼすべて盗まれたことがある。その時まで2年近く被害らしい被害はなかったが、その時まず感じたのは、「やっと軽くなった」だ。この話をして変態と呼ばれたが、これは本当だ。

◆効果2:必要なものがわかる。

 物を捨てる過程で避けて通れないのが、取捨選択だ。それは、何が必要かという基準が無いとできない。これには生活に実用的な必要性と自分という人間にとって欠かせない感情的必要性があって、恐らく捨てられない理由は後者にある。それでも前に進むと、本当に必要なものが段々と見えてくる。そして、多くの物は不要で、別に大切なものがあると気づいていく。
 僕は、服などに興味は無く小物などのも特に興味は無かったが、とにかく本が多かった。「知識は他人が盗めない」と、どちらかというと経済的に盗む側に属する小僧は、そうやって格好をつけていた。ただ何度か引っ越しても毎回本は捨てずにそのまま連れて行った。ある時、どうしても整理する必要があってほとんどを処理したとき、半分以上がほとんど手も付けていなかったと気づいて愕然とした。少なくとも目は通していたと思っていたから。そして、今の自分に必要なものと未来の自分に必要なものは違うということが分かってきた。

◆効果3:考えるクセがつく。

 これが実は一番の効果だと思う。他のミニマリストのコンテンツを見ると、きっかけは何にせよ自分自身の何かを変えたくて、ミニマルな生活を始めた人が多い。今の仕事や、食生活、貯金などの問題を改善するため、人生の価値を、”普通”からズラす。それは思ったよりも大変だ…自分で考えるまでは。
 僕は世間の生き方にしんどさを感じていたけど、だからといってそれ以外の価値観を信じていたわけでもなく中途半端に生きていた(多分今も)。でも、物はトランク2つに収まるくらいに減ったし、食事も一日1度しかしない。お金の勉強も始めた。そして、今になってやりたい事が増えている。
この部分はすごく長くなるのでまたの機会にゆずるけど、すごく大事な部分だ。

 とにかく一度、体験してみてほしい。
 なんでもいい。分類して、服だけ整理するとか、キッチンだけにするとか。そして、整理したあとその状態をしばらく続けて欲しい。必ずその過程で、「自分」が見えてくる。だから、特に海外のミニマリストは哲学的なコンテンツを語っている人が多いんだろう。
 ちょっとした「小さな」奇跡がおこるから。

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