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サウナしきじからの登呂遺跡(前編)
奇跡の水風呂として知る人ぞ知る「サウナしきじ」
古代に水稲栽培を行われていた遺跡「登呂遺跡」
このふたつ、実は徒歩15分くらいで行き来できるんです。
というわけで、今回の日記は前後編で素敵スポット2本立てです。
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静岡駅南口からしずてつのバスに乗りまして、
登呂遺跡入口というインディージョーンズもビックリな停留所を通過し、
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敷地!というか、しきじ!
サウナ好きのメッカ「サウナしきじ」の「しきじ」が「敷地」という地名であったことに、今更ながら脳内のへぇ〜ボタンを連打。
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しかし恋焦がれた彼の地に立つ私は「敷地」という文字列に向き合うだけでも軽くととのえそう。
色付いた木々、寒暖差で火照った頬、つめたさが撫でていく。なかなかに理想的な公園。
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コーポラス敷地、滋味深い名前だ。
「しきじ」に住めなくても「敷地」になら住めそう。ひとつの愛を提案されてる。
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なんて歩いていたら、到着しました。
ようこそしきじ、年中無休24時間のしきじ、しきじの中のしきじ。
正直サウナしきじの口コミなんて、インターネット上では語りつくされているはずだけれど、いやあ、いいもんはいいですね。
天然水を使ったまろやかな水風呂、そしてフィンランドサウナ(女湯は90度ほど)に、薬草のスチームサウナ。
季節のせいか水風呂ヒエヒエに対し、サウナはぬるめ。序盤は思うようにぬくもらなかったけれど、薬草サウナを出たり入ったり、途中で薬草風呂を挟んでいたりするうちに、快楽のらせん階段を上がり詰めていた。
薬草サウナに入るたび、どんどん己の体が薬草まみれになって、水風呂にコーティングされ、薬草風呂に身を委ねてと、だんだんそれが無意識になっていき、心まで裸だ。
選ばれた薬草たちの成分と、それらを溶け出し染み込ませる「しきじの体液(天然水)」の素晴らしさよ。
ありがとうしきじ。裸になれば、みな王様だし、ひたすらにピースな気分。
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それからサウナしきじには食堂が併設されており、しょうが焼き定食を頼んだのだけれど「水の美味しい所はごはんが美味しい」の説が、いま卓上にて実証されている。白ご飯は粒が立っていて甘いし、お味噌汁は素朴さの中に、ダシの旨味が強いし、サウナ後の体にしみわたる逸品。思い出すだけで再訪したくなる味覚。
(ちなみにインターネットで見かけた「しきじのお味噌汁に生玉子を落として半熟状態でいただく」という料理は想像した時点で、実に美味しそう。その半熟卵を白ご飯の上に乗せて、黄色く汚しながら食べるのもインモラルだけど美味しそう)
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実のところ、私は舌が欲まみれなので、肌よりも舌でしきじを感じてしまったけれど、ありがとうしきじ、そして「静岡市駿河区敷地」よ。
確かにここはメッカだ。明らかにすがすがしい気分で満たされている。
その後「サウナしきじ」をあとにし、いい感じの余韻に浸りながら散歩していたら、米穀店を見かけて、白米の味覚がちいさくフラッシュバックした
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でもそれはそれでいい。私はこれから「2000年前の水田跡」を見に行くんだ。
いざ、地下水でつながった世界の向こう側へ。
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