新卒で国家資格を取得した後、大手整骨院グループ会社に入社していいか、ダメか。メリットとデメリット

3年間の勉強の末、国家試験にも受かりやっと手に入れた「柔道整復師」の国家資格。その後、資格を生かしてどのように仕事をしていくのか。期待と不安で胸がいっぱいになるかと思います。

ここで選択肢を間違うと業界の見え方がガラッと変わるかと思います。外傷を診たくて入社したが実際は外傷は診る事がなかった。スポーツ選手がくる整骨院と知って入社したが、診る機会があるのは極僅かだった。勉強会がありスキルアップが出来てかつ昇給が可能かと思ったら、そこまでの昇給はなく内容もいまいちだった。                    など

上記は一例で、なかには外傷をメインで診ている整骨院もあるし、スポーツ選手が専属で来ている所や勉強会もしっかりしている所はあるかと思います。ただそうでない所の方が圧倒的に多いのではないかと思います。

私も大手整骨院グループに3年間新卒で入社しましたが、業務内容はひたすらリラクゼーションと電気療法と骨盤調整。実際に外傷を診ることはあまり無く、今思うと勉強会の内容も会社内よりも外部の方が為になることが多かったと思います。

ネガティブな感想しかお話してませんが、メリットも、勿論ありました。

1.患者様が一日100人来る事が多く、慢性疾患のパターンが理解できる

2.施術を繰り返すことで手の感覚が養える

3.社員の数は多いので身体を使った施術の練習が出来る

以上が大手整骨院グループで私が感じたメリットです。今一人で整体院をしていると上記の内容がどうしても出来なくなるので、新卒の若い内は苦労してでも、まず数を多く触らないと感覚を養えないので、その点に関しては非常に良かったかと思います。

逆にデメリットは

1.業務内容がこなし作業。ひたすらリラクゼーションマシーンとなる。本当に身体をよくすることを諦めてくる。

2.ゴリゴリの体育会系の人間関係が多い。理不尽なことにも耐えないといけない事もある

3.業界のグレー(もはやブラック)な現状を目の当たりにする事が多々あり、慣れてくる。そして絶望する。

4.給料は安い。最初はいいが後々家庭を持つとなると厳しい現実になる(業界自体を辞めて退職する方を多く見ました)

5.有給はほぼ無いもの(あっても非常に使いにくい)

まだありますが(笑)特に感じたのは以上の内容です。業界あるあるなのか、数多く整骨院グループはある中、差はありますがこういった事を感じる方が多いみたいです。

まとめると新卒3年間は経験として入社しても良いかと思います。かなり苦労はしますが数多く人の身体を診れることは間違いないので、自身の向上心があれば自分でセミナーに行き、勉強した内容も周りの隙を見て実践することも可能です(笑)

あまり長く入社することはおススメしません。周りに何と言われようが、もうここにいる意味がないと感じたらすぐに辞めましょう。たまに全力で引き留めてきますがひたすら無視です。強い意志をもって辞めましょう。

辞める時期を決めたら周りの同業者に自分にあった整骨院や整形外科でも良いかと思います。3年間も務めれば自分が何を学びたいかも見えてくるはずなので、そこで改めて自分の希望にあった職場を探してみても遅くはないので

国家資格を取得した新卒の方。どうか挫けず頑張ってください!!


この記事が参加している募集

#業界あるある

8,606件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?