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ディズニー映画「マイエレメント」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート26】

父親のバーニーは娘のエンバーに、一日店を任せようと言います。エンバーは喜びに浸りますが、実際の仕事は自分勝手な客ばかりでイライラの連続。ついに耐えられなくなったエンバーは…。

【学習ポイント】
♦️「了解!」の口語表現
♦️「自分の好きなようにする」を like を使わずに言うと?
♦️お店で使えるいろんな表現をマスターしよう!

バーニー: If you can do that without losing your temper, it will show me you are able to take over. (癇癪を起こさずぬやれたら、店を継ぐ時が来たってことだ)
エンバー: You got it, Àshfá. I won’t let you down, I swear. You’ll see. (任せて、父さん。うまくやるから見てて)
バーニー: Mm. Good daughter. (いい子だ)
エンバー: Yes!  BlueFlame, please, let this go my way. (ブルーファイア、道を照らして)

< しばらくして客がやってくる >

バーニー: Morning, welcome to The Fireplace. (ファイアプレイスへようこそ)
エンバー: They’re all the same. Just take one from the top. (全部同じですから。

< 客が積み上がった商品を真ん中から取ろうとする >

エンバー: Thanks for shopping. (毎度あり)
客1: So many stickers for sale. (値引シール。買うよ)
客2: Are these fragile? (これ割れ物?)
エンバー: No, wait. You have to pay before you eat. (先にお会計を)
客3: Uh, what’s your return policy? (返品は可能?)
客4: Does this come in a large? (Lサイズはある?)
エンバー: Take breath. Make connection. (深呼吸して。心を通わす)
客5: Mind if I test this kettle? (使ってみていい?)

映画「マイエレメント」


You got it, Àshfá.「任せて、父さん」
You got it.” は相手の頼み事などを「了解する」時に使います。”Sure!” や “I’ll do what you asked.” と同じ意味です。

それに対して、”I got it!” は相手が言ったことを「理解しました」と言う時に使います。

このシーンでは父親から店を「任せたぞ」という頼み事に対して使った “You got it!” だと受け取れます。ですから字幕も「任せて」になっています。

② Flame, please, let this go my way.「ブルーファイア、道を照らして」
Going My Way という歌がありますが、”go my way” は「我が道を行く」という意味です。

「我が道を行く」というのは「自分の好きなようにする」に結びつき、”Let this go my way” は、「これを私の好きなようにさせて」という意味になります。。

“this” は「エンバーが店を任されたこと」で、人からいろいろ言われずに自分の力で店を切り盛りし、最終的に「上手くいく」ことを願っているのです。

字幕の「道を照らして」は「上手くいきますように」とも訳せると思います。

Let this go in my favor. や Let this go as I planned. と言っても同じ意味です。

しかし、この表現はフォーマルで少しかしこまった表現です。

でも、燃えさかる青色の炎を前に神秘的な雰囲気を醸し出す場面でエンバーがおまじないを唱えるように言った言葉なので、このフォーマルな “Let this go my way.” が合ってるように感じました。

よりインフォーマルな言い方は “I hope things go my way.” です。


お店の中で使える英語
この場面では、お店で使えそうな表現がいくつかありますので紹介します。

(1) So many stickers for sale.「値引シール。買うよ」
「値引シール」は、スーパーの閉店前などによく商品に貼ってますよね。

I always buy items with stickers for sale on them.”「いつも値引シールが貼ってあるものを買うんだ」

私も必ずと言っていいほど、値引シールが貼ってあるか見てしまいます・・・そんな時に使える表現です。

(2) what’s your return policy?「返品は可能?」
return policy” は「返品の条件」です。何か買った後で返品したい時や、買う前に確認しておく時に使えます。

(3) Does this come in a large?「Lサイズはある?」
字幕通りなのですが、in a large ( size ) の size が省略されたバージョンです。

“come in a large”と “come in a large size” が両方ともよく使われるか、気になったので対話型AI Gemini に聞いてみました。その答えは、

Yes, both "Does this come in a large?" and "Does this come in a large size?" are commonly used.  The former one is a more concise way to ask the same question.

との返答でした。

両方ともよく使われ、come in a large はより簡潔な表現であるということです。( size がないので簡潔なのは当たり前なのですが)

(4) Mind if I test this kettle?「使ってみていい?」
これはお店とは限らないのですが、お店でも使えるので取り上げてみました。

店で何か買う前に、きちんとその商品が機能するか試したい時の丁寧な表現として使えます。

Mind if I test ...「…をテストしてもいいですか?」で、Mind if は Do you mind if ... の省略形です。

セリフの Mind if I test this kettle?は「このやかんを(ちゃんと沸かせるかどうか)試してみてもいいですか?」です。(これもちょっと無茶な要望で、エンバーの怒りが収まらなくなってしまいます)

test をいろいろ変えて使うことができます。

 Mind if I touch this item?「この商品に触れてもいいですか?」

 Mind if I try this on?「これ試着してもいいですか?」

エンバーの短気が店にどんな影響を与えるのか心配ですね…

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