シンプルな英語説得術で、ワンランク上の“コミュ力”を!”I lost the race by a hair.”
みなさん、こんにちは!
ここでは、理由を深掘りすることによって、英語での納得感、説得力をもう一段上げる方法を考えていきます。
⭕️ 考える時のルール
[ 理由 ] + [ 深掘りした条件】→ [ 結果 ]
今回のテーマは“勝負”です。特に、深掘り条件に入る表現は決まり文句ですが、日本語でもよく耳にする表現なのでぜひ覚えてください。
次の [ ] に入る文を考えましょう。
① He lost the race by a hair, (理由)
② and [ ]. (条件)
③ So only the first place matters. (結論)
*by a hair 僅差で
*matter (動詞) ...が大切だ
① 彼は僅差でレースに負けた。
② そして、[ ]。
③ だから、1位になることだけが大切だ。
これは少しキツイ態度ですね。僅差で負けたら、「もうちょっとだったね、惜しかったね」と労うのが普通だと思うのですが、「1番しか意味ない」と言っています。冒頭で言いましたが、決まり文句が[ ] に入ります。
それは、
A miss is as good as a mile. (負けは負け)です。
日本語はよく聞きますが、英語はあまり聞かないと思います。missには名詞で「(的などへの)当て損ない」という意味があります。ですから、「一つの当て損ない(=ちょっとのミス)は1マイルのミスと同様である」となり、そこから、どんなに僅差で負けたとしても負けには変わりないという意味になります。
またこの決まり文句で使われている as good as は「A は B と同様である」という意味であり、good は「良い」という意味ではないことにも要注意です。
全文を書くと、
① He lost the race by a hair,
② and a miss is as good as a mile.
③ So only the first place matters.
この「負けは負け」という深掘り条件があってこそ、1番のみに価値があるという結論が出てくるのです。ですから逆に「僅差の2位は1位と変わらない」と考えている人は、次のように言うかもしれません。
① He lost the race by a hair,
② and losing a race by a hair is almost as good as finishing in first place. ( そして、僅差で負けたということは、1位でゴールしたのと同じことだ)
③ So the second place should be worth praising. (だから2位は称賛に値する)
“深掘り”条件によって結論が変わってくるのですが、それは話者の価値観を表しているとも言えるし、人(この場合は選手)によって使い分けることもあるのです。
☑️「...が大切だ」の表現
「大切である」と聞いて最初に思い浮かぶのは important だと思います。ただ、今回の matter もぜひつかってくださ。例えば、What matters is health.「大切なのは健康だよ」などと使われます。
Thanks for reading my article. See you soon!
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