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動詞 “mean” のいろいろな使用法と意味を深掘りしてみました。


mean は「意味する」という意味であるのはご存知だと思いますが、文の中で使われると「意味する」とは違う概念で使われることがよくあります。

今回はその mean について「リメンバー・ミー」のセリフの中での用法を取り上げたいと思います。

次のシーンは、音楽のために家族をも捨ててしまったデラクレスがミゲルと会話しているシーンです。

デラクレス: It was hard. Saying goodbye to my hometown. Heading off on my own... (つらかったよ。故郷に別れを告げて残していくのは… )

ミゲル: Leaving your family? (家族を?)

デラクレス: One cannot deny who one is meant to be. And you, my great-great-grandson, are meant to be a musician!
(運命には逆らえない。孫の孫の君も音楽家になる運命だ)

        ー 中略 ー

デラクレス: Soon the party will move across town for my Sunrise Spectacular. Miguel, you must come to the show!  You will be my guest of honor!(パーティーは続く、コンサート会場でな。ミゲル、君も出ないか?特別ゲストとして)

ミゲル: You mean it? (本当?)

デラクレス: Of course, my boy. (もちろんだよ)

映画「リメンバーミー」


こんな短い会話の中に3回も mean が使われています。

まず One cannot deny who one is meant to be. ですが、One cannot deny ... は、「…を否定できない」です。

問題は、次の who one is meant to be の箇所ですね。まず one は「ある人」を指します。

is meant to be ...”は「...する運命にある」「...することになっている」という意味になります。でもどうして「意味する」の mean が “運命“という意味になるのでしょうか。

まず、”mean to ...” で「意図的に…する」という意味になります。(例) I didn’t meant to be late. (故意に遅れたわけじゃないんだ)

ですから be meant to ... は受け身なので「故意に何かをさせられる」となります。すなわち、「何かの力によって to ... 以下にさせられてしまう」のです。そこから「…する運命にある」という意味が出てきます。

例えば、We’re meant to be together. は「私たちは一緒になる運命だったんだ」という決めゼリフです。

上のデラクレスが言った “And you, my great-great-grandson, are meant to be a musician!” も「孫の孫の君も音楽家になる運命だ」となるのです。

そこから who one is meant to be は、「ある人が誰かになる運命にある」という意味になります。who は artist だったり scientist だったりいろいろ変わります。

ですからデラクレスは、「人は自分がどうなる運命にあるのかを否定できない」⇨「運命は否定できず、受け入れるしかない」と言いたかったのです。

これはデラクレスが、家族を捨ててミュージシャンになったことを運命のせいにしているのです。

One cannot deny who one is meant to be.ー「運命には逆らえない」の字幕がよく理解できるようになります。

最後のミゲルのセリフ “You mean it?” はよく使われる表現です。

「本当ですか?」、「マジですか?」

という意味があります。

なぜそんな意味になるかですが、直訳「あなたはそれを意味しますか?」から考えるとわかりやすいと思います。

「それを意味しますか?」というのは、「あなたが言ってることは本当にそのことなんですか?」と言い換えると意味が分かりやすくなると思います。

少し応用で “I didn’t meant it.” は、「そんなつもりで言ったんじゃない」という意味になります。

Thst’s all for today.  Thanks.

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