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「すみません」は いつもExcuse me.? オーストラリアで経験した言葉のユニークさにますます英語が好きになりました。

Excuse me, may I take this seat?”
(すみませんが、この席に座ってもいいですか?)

このように Excuse me は頻繁に使われますが、「すみません」= Excuse me はいつも成り立つのでしょうか?(ここでは I’m sorry. との違いを言っているのではありません。)

また「ほっといてよ!」= Leave me alone! はどうでしょうか?

Excuse me. に関しては、以前オーストラリアのアデレードに行った時に忘れられない出来事があります。

それはデパートに買い物の行き、エレベーターに乗っていた時のことです。私が乗った時に奥にベビーカーに赤ちゃんを乗せた女性の人がいました。

その女性と赤ちゃんがエレベーターを降りようとした時に次のように言いました。

Excuse us.

一瞬「えっ」と思いましたが、お母さんと子供の2人なのですぐに us だと納得しました。

私が一瞬戸惑ったのは、それまで「すみません」は Excuse me. しか聞いたことがなかったからです。

excuse は動詞で「〜を許す」で、誰かにちょっとした迷惑をかけた時の軽い謝罪として使われますが、自分だけが迷惑をかけていれば Excuse me. ですが、2人以上なら us であるのは理屈で納得です。

ですから、お母さんとその子供がエレベーターから降りようとしたので Excuse us. と言ったのです。

アメリカ人の方に確認すると、2人でも Excuse me. ということもあり、どちらでも構わないとのことでしたので神経質になる必要はないと思います。

これと同じ考え方で「ほっといてよ!」も2人以上が対象の場合は Leave us alone! です。

でもここで間違えやすいのが alone (1人で ) という語です。

I went there by myself. = I went there (    ). の空欄に入れる問題をみたことがありますが、答えは alone です。

この場合、「私は1人で」となるので「1人で」=「 alone 」と勘違いしてしまうことが起こりえます。

ですから Three of us went there alone. でもOKなのです。意味は「私たちは3人だけでそこに行った」です。Leave us alone. も同じ考えです。

この alone が複数人で使われている例が「アナと雪の女王」の中にありました。

アナとハンス王子が結婚の許しをエルサからもらおうとする場面です。アナはハンス王子と結婚後、ハンス王子の12人の兄弟も一緒に住もうと言い出します。

ELSA: Wait. Slow down. No one's brothers are staying here. No one is getting married. ( お待ちなさい。お兄さまは住まないし、結婚もなし )

ANNA  Wait, what? ( なんですって?)

ELSA  May I talk to you, please. Alone. ( 話したいの。2人だけで )

ANNA   No. Whatever you have to say, you- you can say to both of us.
( イヤよ。私たちの前で言って )

ELSA   Fine. You can't marry a man you just met. ( 出会ってすぐ結婚なんて )

映画「アナと雪の女王」

エルサはアナと2人だけで話したいと思ったので、Alone ( ここでは2人だけで ) を使ったのです。

Excuse me. や Leave me alone. に限りませんが、A (英語) = B (日本語) と一対一で決めつけて覚えるのは良くないということを頭に入れておいた方がいいかもしれません。

That’s all for today.  Thanks for reading.

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