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⑦ド派手で繊細、エンターテイメントの暴力 〜Moulin Rouge!観劇記〜

2022/4/14〜4/20にかけて訪れたニューヨーク。ブロードウェイで観劇した“Moulin Rouge!”に関する記事です。

絶対に観たかった作品

このニューヨーク旅行で、絶対に観ると決めていた作品です。
なぜなら、
第1に、舞台芸術がすごい!
第2に、クリスチャン役のアーロン・トヴェイトの熱演が観たい!
第3に、コロナ禍を乗り切ってトニー賞を受賞したカンパニーを知りたい!
という思いからです。

特に、既にジドラー役が交代する等、キャスト交代の時期にきており、5月には主要キャストの総入れ替えがあるため、決死の渡米となりました。

暴力的なエンターテイメント

劇場に入ると、そこは異世界でした…!

この、真っ赤な舞台芸術、伝わるでしょうか…?
誰がどう見ても凄すぎます…!!
これに、カンカンダンス、ポピュラーミュージック、衣装、照明が加わるので、「これでもくらえ!」的なエンターテイメントの圧でした。
作品自体は、派手さとは裏腹に、繊細に計画された1つ1つ残るシーンづくりがされていて、とてもとても良い作品でした。
映画とは違う、最近の曲も楽曲として入っていて、ポピュラー・ミュージックが流れると、現地の人がくすくす笑い出します。私が観た時は、たまたま、ラブソングで笑ってしまう人と席が近くて、ロマンチックな雰囲気が半減して残念でした…

魅力的なキャスト

私が観た回は、サーティン役がアンダースタディのTasia Jungbauerさんで、Natalie Mendozaさんを観れず少し残念でした…
が、ソロの “Fireworks”はとても良かったです。「これがオーディション曲だったのかな?」と思いました。

お目当てのアーロン・トヴェイトですが、良かったです…!映画『レ・ミゼラブル』から、声と発音の感じが好きだったのですが、予想以上の歌唱力と演技力でした…!!独白シーンは空気感がさっと変わって引きこまれるし、“Roxanne”の熱演がすごかったです。すごい歌唱をしながら、「泣いているだと…?!!」ってなりました。月曜日以外はこの熱演を繰り返しているのすごすぎる…!!
もっと渋くなった時の演技も観たいと思いました。

何度でも楽しめる作品

作品を通して、ムーラン・ルージュの世界観を表現すべくダンス、衣装、照明が凝っているので、着眼点を変えて何度も観たいと思いました。
今回は、最前列で観劇できたので、演者さんたちのパワーを感じることができて、とても良かったです。次回観れるなら、引きでシーンごとの構図の美しさとダンサーたちの一体感を観たい…!!
(チケットにお金をかけなくても、楽しめる作品と思います。)
5月以降のクリスチャン役は、ミュージカル『アナスタシア』ドミトリ役初演のデレク・クレナになるので、まだまだ楽しめそうですね…!!


コロナ禍でも、こんな素晴らしい作品をつくり出してくれたカンパニーに最大の賞賛を送り、少しでもメンバーが残っているうちに観れたことを嬉しく思います。


ちなみに、街看板が最高でした…!!

タトゥーで、“Truth”“Beauty”“Freedom”“Love”


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