夢とうつつの狭間で

昨日は故・滝口幸広さんのお誕生日でした。
生きていれば36回目のお誕生日。

おめでとう、たっきー。
生まれてきてくれて、ありがとう。たっきー。

＊

このところ、たっきーを想うと少し心の輪郭がぼやける。
たっきーのことが大好きだった5年間が、なんだか夢の中の話のようで。
滝口幸広という妖精が見せてくれた、とても素敵な夢だったんじゃないかって。
そんな気がしてしまう。

だけど昨日、久しぶりに『滝口炎上』の映像を見ていたら、
あの頃の日々や、その記憶、『炎上』を観てホテルに向かう帰り道のことなどが、ぶわーっと、
頭というか、全身に蘇った。

ああ、とても幸せだったなって、思った。
たっきーのことが大好きで、あの夜はとても幸せだったし、あの夜だけじゃなく、ずっとずっと楽しくて、幸せだった。

そしてそれは、今も変わらない。

キリッとした顔のたっきー。
ふざけた顔のたっきー。
やさしく笑うたっきー。
楽しそうな、幸せそうな、たっきー。

どのたっきーを見ても、幸せで。

ああ、この役者さんを好きになれてよかったなあ、と
わたしはたっきーのことが大好きだな、と
昨日、あらためて思った。

＊

たっきーのことを正面から想うたびに、いつも思う。

生きたい、と。

たっきーのことが大好きな人間として
一日でも長く生きていたい、と。

だってわたしはたっきーに負けたくないから。
負けてられないから。

時々へっぽこになってしまうわたしだけど、
たっきーのおかげで、その気持ちを思い出した。

生きたい。生きよう。

ありがとう、たっきー。
あなたはいつだって、わたしにパワーをくれる。

負けそうになったら、またあなたを思い出すよ。

夢とうつつの狭間で、
これからも何度でも、あなたを想おう。

お誕生日、おめでとう🌻

2021.5.30 愛を込めて
西垣ポプラ