「矢印を誰にも向けない」から、自由にゆるく発信できる

「自分から表現」することが、なぜ大切か。大前提としてあるのは、「自分の状況をなるべく発信して、周りの人に伝える努力をすべき」ということです。状況が可視化されていないと、不信感につながり、不安が増幅されます。

そこで前回紹介したのが、「矢印を誰にも向けない発信の場」=「自分のチャンネル」を持っておくことの必要性。矢印を人に向けると、向けられた側が大変ですが、向けなくてもいい場があるのは、すごく重要であり有用です。


「自分のチャンネル」はフリーテーマ

「自分のチャンネル」ではなく、例えば営業チャットなどテーマごとの場をつくって、そこに発信するのはどうかという話もあります。でもその場合、「どのテーマに該当するかわからないから、その場に投稿しづらい」という事態がよく出てきます。特に、チャンネルは増加し続ける傾向にあります。営業チャンネルでも、マーケティングチャンネル、インサイドセールスチャンネル、セミナーチャンネルなど、さらに細分化していった時に、「この内容をどこに投稿するのが適切か」、「どこで発信するのがいいかな」という悩みが生じて、面倒くさくなってしまいます。

でも、「自分のチャンネル」はテーマを決めていないので、なんでもいい。フリーテーマなので、悩まずに自由に発信していけるメリットがあります。


仕事やプライベートの出来事を、ゆるく発信

「自分のチャンネル」でつぶやく情報の種類は、大きく3つに分けられます。直接的な業務内容と、勉強を含めた広義の仕事内容、そしてご飯や子どもの話などのプライベート内容です。それを、以下のような視点で発信していきます。

・これからやること(最初)
・今やっていること(途中)
・終えたこと(最後)
・今後の予定(TO DO)
・気づいたこと
・困っていること
・できたこと、成果

質問など、明らかに直接誰かに矢印を出して聞いた方がいいことは、別のチャンネルで呼びかけて聞きます。「自分のチャンネル」でつぶやくのは、もう少しマイルドにわからないこと。例えば、「この情報なんなの」とか「どうやってこの動画を作っていくんだろう」みたいな。こうした、直接回答を求めているわけではないし、すぐ解消できなくてもいいし、直接誰かに聞くほどでもないし…ということを、こまめに吐き出しているような感じです。

そうした発信があると、「ああ、そこ気になるんだ〜」とその人の考え方や思いがわかりますし、「過去にこういうことがあったから、こうなっているんです」などとゆるめに回答することができます。


立場によっては、適切なリアクションも必要

上記のようなことを発信しているだけでも、すごく相手の状況が見えてきます!つぶやく頻度は人によりますが、うまい人だと30分〜1時間に1回ほど投稿している印象があります。

メンバー全員のチャンネルをチェックするのは、大変といえば大変ですが、流し見しているだけなので、数十人の規模であれば大した問題ではありません。慣れやスピード感もあるので、人によっては大変かもしれませんが、うまくチェックして会社全体の雰囲気をつかんでいくのも大事なことだと思っています。

特に、上司の立場にある人は、こまめにチェックして、適切なリアクションをするべきです。困っていることなどの発信は、上司が気づいて拾うと組織がスムーズにいくので、拾う意識をもった方がいいです。


個人でもスタートしやすい取り組み

こうした「矢印を誰にも向けない発信の場」を、組織としてつくる仕組みづくりが必要です。ただ、経営していたポップインサイトの場合、もともと前職で「自分のチャンネル」を持って発信していたメンバーがいて、入社した際に勝手に始めてくれました。だんだん「これ、いいね!」と周りのメンバーもマネし始めて、今では入社時から行う社内ルールの一つとして、それぞれ「自分のチャンネル」をつくってもらっています。

このように、仮に会社として全体展開しなかったとしても、「自分のチャンネル」づくりは個人でもスタートしやすい取り組みです。例えば「池田チャンネル」と題して、何人かの関係者に入ってもらって勝手にやり始めるのは自由。周りは反応しなくてもいいですし、放っておけばいいわけなので、ぜひ自分から始めてみてください!すごくいい取り組みなので、ポップインサイトのように「いい!」と思った瞬間に周りもマネし始めるかと思います。

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