60'sに思いを馳せて
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を初めて知ったのは、映画館で見たパンフレットだった。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『スタンド・バイ・ミー』に出てくるようなファッションが好きだった僕は、パンフレットに載っていたブラッド・ピットの服装に目を奪われた。
Tシャツにデニムを着こなすアメカジファッションに憧れがある僕にはこれは見逃せないと、パンフレットを手にした。アメカジファッションを日本の芸能人で言うなれば、所ジョージさんやダウンタウンの浜田さんがその代表だろう。
厳密に言うと、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『スタンド・バイ・ミー』は1980年代の映画ではあるのだが。(『バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1955年にタイムスリップする場面が描かれている。)これらの映画で出てくる服装や風景に思いを馳せていた。そして今回、60年代のアメリカの服装や風景が用いられているこの映画に興味を持った。
この映画は落ち目の俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)とそのスタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)が1969年に実際に起こったシャロン・テートの事件の事件を軸にしつつ、物語は進んでゆく。
僕はこの時代を生きたわけでもないし、雑誌等でヴィンテージ品などを見ながらこれらの時代に憧れを抱くだけであった。劇中で出てくる小物や乗り物、街並み一つ一つに心を躍らせながら鑑賞した。
当時の若者に代表される”ヒッピー”(1960年代後半に登場したアメリカの若者に代表されるカルチャー)などが登場する。これらの文化やカルチャー等を織り交ぜた本作は、2時間40分と上映時間長い映画だが、俳優人たちの演技力にも魅了されながら、あっという間に進んでゆく。
鑑賞後にレビューを見ると、シャロン・テートの事件を予習しておかなければならないという書き込みが多数あったが、以前たまたまこの事件に関する記事に目を通していた僕は、映画にのめり込むことができた。
僕はなんといっても、ブラッド・ピットの服装や佇まいに魅了された。個人的にはこれほどロマンの詰まった風景を目にすることが出来たのは、とても心躍る出来だった。もっと60’sの空気に浸りたいと思わせる映画であった。
最後に、『60’sに想いを馳せて』
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