いつまでたっても変わらない

曲と曲の間とか、MCの後ろで音を鳴らすやつの気持ちだけは一生わからない気がする。というかわかりたくないくらいムカつく。

とはいえ、世の中にはそこに抵抗のない人も山ほどいるわけで、むしろそんなことにこだわっている自分のような人間の方が少数派であろう。
なぜだろうと考えると、やはり一つの結論として音楽のスタートの原動力である「憧れ」の違いというものに行き着く。

私は音楽を始めて数年の中高生の頃、他の中高生よりも間違いなくライブハウスに死ぬほど足繁く通っていた。
そこで見ていたのは、曲の繋ぎやライブ感のかっこよさを重視するバンドたち。
ステージ上で爆発する熱量。グッと掴まれる展開。

あのときの「憧れ」は、いまでも鮮やかに思い出すことができる。


私にとって音楽とは「人の気持ちを掴んで魅了するもの」である。
これだけはいくつになっても、死ぬまで、ずっと変わらない感覚。
だからこそ自分が演奏者であるときも、気持ちをつかむための魅せ方が、テクニックよりもはるかに大事なものとして位置付けられるのである。

この感覚はきっと、同じような音楽が好きで、同じアーティストのライブに足を運んだことがあるとしても共有できないものであろう。
おそらく必要なのは、自分の音楽のメインステージが「音楽鑑賞」ではなく「ライブ」であるという感覚のほう。

やっぱり、ステージ上から客の心を掴みたいんだよなぁ〜。
若者の心を掴んで、「憧れ」を持ってもらい、感覚を共有できたらな。
新しい目標がまたひとつ。

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