売れる言葉
こんにちは。
POPコピーライターのナガイユミです。
これを書いたら売れる!
私がPOPを習い始めた頃は
店長おすすめ!
今日のイチオシ!
お買い得品!
これを書いていたら売れる!みたいなことが言われていた。
確かにPOPの1番上に目立つように書かれていたら目が行くし「店長のおすすめ」なら間違いないだろう…と思ってつい手に取ってしまう自分がいた。
オススメがいっぱい!
今ではうちの近所の100円ショップでも「店長のおすすめ品」のPOPが貼られている。一つのお店の中だけでなく、どこのお店にも「店長オススメ」のPOPが溢れている。
ある日、私が買い物をしていたら背後の会話が耳に入った。
「店長オススメ」と書けば売れると思ってるんでしょ!
必ずしもそうではないが…『「店長オススメ」と書けば商品が売れるからPOPに書こう!』と思っている人がいれば、それはやめた方がいい。お客様はPOPに疑いを持っている。
売れる言葉って?
世の中にはPOP関連や販売促進の本がたくさん売られているし、読書嫌いの私でも何冊か購入して読んでいる。
それらの本のタイトルで「売れる言葉」について書かれていたら興味津々!これは私も聞かれたことがあるし、POP界の大御所様たちに質問したいぐらい(笑)
「売れる言葉」というのは本当にあるのかもしれない。しかし「売れる言葉」があるなら、全店舗がその「売れる言葉」を使ったPOPやチラシを作っている。その時点で「売れる言葉」がお客様には「ありふれた言葉」になる。すると「売れる言葉」は売れる言葉ではなくなる。
「売れる言葉ってありますか?」と質問されたことがあるが、私は「これを書けば売れるって言葉はないと思ってる」と答えた。講師失格と言われるのを承知で答えた。
例えばスーパーマーケットのPOP…全てにおいて共通のPOPを使えばその商品が売れるとは限らない。その店舗の立地条件によって客層も変わる。
ご高齢のお客様が多いのに小さな文字で書かれたPOPがたくさんあると、大切なことを書いていても読んではくれない。珍しい商品がたくさん揃えているのにシンプルなPOPしかなければ、どうやって調理すればいいのかわからないから商品に興味を持ってもらえない。
「売れる言葉」より、お客様が求めていることを知っている売場スタッフがPOPを書いたりPOP依頼をする方が「売れるPOP」になると思っている。
「売れる言葉」より「売れるPOP」が必要!
となるんだけど
その「売れるPOP」を作るのが難しくもあり、やりがいのある仕事。
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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回をお楽しみに!