下水道の先で僕を証明して

最近良くも悪くも毎日が平穏に感じる。
仕事して友達と遊んで仕事して麻雀して寝て美味しいもの食べて時間が過ぎていく。

この理由には少し心当たりがある。
実は4月から常勤以外のゲストを全てお休みさせていただいております。
体調/精神的に疲れており、急に調子が悪くなってしまうことが多く、直前キャンセルの可能性が高まってしまいご迷惑をかけないようにという理由だったりする。最初からお断りしておいた方がお店にとっても自分にとっても良い。

そうして生まれた時間で、プロになって1年半、色々とやらせてもらったゲストについて思いを馳せてみた。
初めてのゲストは、なんと新橋ベルバードさん。
しかも1日フリーゲストにしてもらって、100名くらいお客さんが来てくれた（もちろん常連さんが多いんだけどね。）

（写真、懐かしいから載せちゃった）

そこから色々なお店に声をかけてもらえるようになったので、新橋ベルバードさんには感謝してもしきれないなあと思う。
今まで1度でもゲストに呼んでくださった雀荘やバーのみなさま、声をかけてくださったみなさまにも多大な感謝をしています。快適にゲストをさせてくださりいつもありがとうございます。

そんな感じで1年半やってきたのをお休みしている間に、『ゲスト活動ってなんなんだろう？』って考える時間ができたので、つらつらと考えたことを記しておきたいと思う。

◆雀荘さんがゲストを呼ぶ理由

ベルバードでのゲストの後少し経つとさまざまな雀荘やbarの方からゲスト依頼をいただくことができた。基本的に今までゲスト依頼はスケジュールの許す限り全て受けさせていただいていた。

雀荘やbarがゲストを呼ぶ理由は、一つには麻雀プロとファンの方が触れ合う場を作ろう、という想いがあるためだと思う。
だがそれ以上に、『プロをゲストに呼ぶことで、そのプロのファンやプロと麻雀することを目的としてくる来店者による売上向上』にあると思う。
売れっ子のプロがたくさんゲストをしているのは、お店がその人の人気や集客能力を信頼してゲストオファーをかけているからだ。（直接的な言い方ですみません）

つまり自分をお店に呼んでくれる方は、『鈴木夢乃はきちんと集客のできるプロだ』と私のことを認めてくださって声をかけていただいているのだ。
だからやはりゲストに入るからには、呼んでくださったお店の期待に応えるべく集客を頑張るし、声をかけてくださったことが嬉しくて、時間の許す限りゲストをたくさん詰めていた。
結局、平日OLをしている私は週休0.5日みたいなパンパンのスケジュールで生活することになった。

◆自分の価値と嫌でも向き合うことになる

これが結果自分にとっては最悪だった。
前のノートでも書いたかもしれないが自分はめちゃくちゃ自己肯定感が低いどころかほぼゼロの人間だ。

先ほども記載したが、ゲストで大事なことは『お客さんをちゃんと呼ぶこと』。もちろん宣伝は欠かさずに行っているが、自分が思うように集客できなかったり、他の人のゲストに行った旨のツイート、他の人のゲストの状況をみて比べてしまうと、『自分に価値がないからだ』とどんどん落ち込んでしまった。
『集客すること』は当然大事だが、それはゲスト活動のゴールではない。ただあまりにもその点に頭を支配され、目的と手段を取り違えてしまったわたしはどんどん恐怖を感じるようになってしまった。

勿論、実績、経験、何をとっても人に勝れるものはない。だからそれは当たり前といえば当たり前なのだ。そんなことは重々承知している。
でも自分のこの性格だと、結局自らを責めて責めて責めまくることしかできなかった。
もっと頑張らなきゃ！と毎回思ってさまざま努力をしてはいたが、それは今思えば後ろ向きな気持ちでの行動になってしまっていたのかもしれない。

そして、なんで頑張りたいのか？ゲスト活動を通してどうしたかったのか？をきちんと考えることができず、ひたすら不安な気持ちから逃げるような心持ちになってしまっていたことを激しく後悔している。
（うまく言えなくてすみません。不適切でない言葉遣いと自分の気持ちとの間でせめぎ合いがあった結果です）

また、週休0.5日生活をしていたことで、休む暇がなく肉体的にもかなり疲れてしまい、体調を崩しやすくなってしまった。麻雀関連以外の友達に会うこともできず、視野がどんどん狭くなってしまい、ある時、『この生活をこれ以上は続けられない』と気づき、今に至る。

◆最終、『自分との戦い』

こんな感じでわたしにとって、恒常的なゲスト活動はかなり心身の負担となってしまった。
自分の中の弱さや辛さに負けてしまったんだと思う。
正直ゲスト活動をしなかったこの2ヶ月はかなり精神的にも安定していた。
結局自分はゲスト活動を『自分の価値を測る道具』として見てしまっていたのかもしれない。
一番大事な『ファンの方と楽しく麻雀、交流する』ということを忘れてしまっていた気がする。

いち女流プロがゲストに関してこんな後ろ向きなことを書くのは間違ってるかもしれない。
でもこの先心身元気になって再びゲスト活動をさせていただくタイミングが来た時に、同じ過ちを繰り返さないように今の気持ちを書かせていただきました。

たくさんゲストのお仕事がいただけるとか、いろんな人に来ていただけるとか、そういうことも確かに大事だけど、きちんと正しい頑張りをすればどこかで誰かが応援してくれるし、そんな自分を認められるようになるかな。
気持ちをそのまま書き殴ったので、支離滅裂な文章でごめんなさい。
そしてどうか私のことをこっそりでも少しでも応援してくれると嬉しいな。

おわり。